自分軸を持つ大切さ「川越読書会の夜」

川越の観光地にある「旧川越織物市場」での読書会に参加。普段は情報に囲まれているが、ここは静けさに包まれ、落ち着いて読書できる空間があった。

本を読むことの意味:自分軸を再確認する時間

忙しい日々の中で、自分と会話をする時間があまりとれない…

そうなると、何が大切なのかを見失う。
つい他人の目や意見に、左右される。

でも、本を開いてその世界に入り込むとき、
そこは自分だけの時間と空間が広がる。

読書には様々な意味があるけれど、
わたしは自分軸を再確認する時間だと思う。


昨年11月、父が他界した。
判断に迷ったとき、父にいつも相談していたこともあり、今もなお喪失感がある。
ずいぶん父に頼っていたのだなぁ。

私は今年49歳になる。
自分ですべて判断していかなければならない年齢になったのだ。
父の死をきっかけに気付く。

自分軸を再確認する意味でも、今年は読書をしたい。
栄養食配給所
そんな時、この読書会にお誘いいただいた。

読書会というのは、
自分が感じたことを言葉にして共有する瞬間があったり、
他の参加者の意見を聞くことで、思いもよらなかった視点を知ったり、
自分の感覚がさらに深まる。

今回参加した「川越読書会」は、
主催者側からのテーマはなく、
「各人の読みたい本を持参して読書」し、感想をシェアしあう、というもの。

「読みたい本を」と言われると、センスが出てしまうなぁ…
という心配をしているようでは、他人軸!

自分が素直に読みたい本を、素直に公表することで、自分軸が確立できるのだと思う。
旧川越織物市場「コエトコ」の受付
「旧川越織物市場」は現在インキュベーション施設「コエトコ」になっている
旧川越織物市場「コエトコ」の読書会の会場
読書会の会場
私は次の本を持参した。

『花屋さんが言うことには』
山本幸久 著
ポプラ文庫 2024年3月発行

ブラック企業を辞めて働き始めた花屋で見えた、人間模様が描かれている。

「花を買う」とき、その背後にはストーリーがある。
それを知ることで、他者の人生を感じることができる。

ブラック企業で疲弊した主人公が、少しずつ自分の心と向き合う…という内容。
一章毎にテーマが変わる短編連作になっており、読みやすい作品だった。

私も追体験しながら、自分と向き合う時間を持てた。
「花屋さんが言うことには」文庫本
読書会では、初めて知ったこと、感想などをシェア。
他の参加者の本や、感想を聞く。
それに対して私が感じたことも話す。
視野、知識を深めるいい時間がある。
川越読書会の本2025年1月
参加者の本たち
川越は、文化的な街。
その中にある歴史的建造物で自分と向き合う時間は、とても贅沢だ。

素敵な50代になるために、
自分の経験や価値観を大切にし、それを基盤にできるようになりたい。
この読書会の静かな時間が、そのきっかけになればと思う。
旧川越織物市場「コエトコ」
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キャリゆか

キャリゆか

埼玉県在住。キャリアカウンセラー。キャンサーサバイバー。「ムリはしないけど、やるときゃやる!」がモットーです。休日は、東京や埼玉の裏道・坂道をお散歩。お出かけ情報を中心にお伝えします。

Instagram:yukaabe_

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