疲れた心と体を癒してくれる「週末に行ける温泉宿」日光・箱根・湯河原の人気宿5選

忙しい毎日から解放されて心も体も休めたい、そんな大人の女性に週末にふらっと行ける温泉宿をセレクト。日光・箱根・湯河原なら都心からアクセスしやすく、静かな湯けむりに包まれて心も体もほどけていく。次の週末に行きたい人気宿5選。
本記事の内容は、取材時点の情報になります。最新情報につきましては、直接各旅館やホテルまでお問い合わせください。

 

ふふ 日光

和洋折衷の華麗なる懐かしさ。日光の歴史と文化に触れる宿

木造建築のメイン棟は、木材を活用して凛とした中にもぬくもりを感じる造り。壁面には栃木県産の大谷石も多く使われている。24室ある客室は、和洋折衷の優雅さはそのままに、すべて異なるデザイン。大浴場のほか、全室に自家源泉の温泉浴室があり、最も広い「ふふラグジュアリープレミアムスイート」では、部屋の3分の1くらいが半露天風呂という贅沢ぶり。「日本料理 節中」では、器や食材にこだわった和洋折衷の美食が楽しめる。オリジナルの紅茶やアメニティ、部屋着など、細部まで“華麗”さをコンセプトにしたしつらえを楽しんで。

和洋折衷の華麗なる懐かしさ。日光の歴史と文化に触れる宿
140㎡もある「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。日本の古典的な意匠を配した気品ある造り。
「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の半露天風呂は驚きの広さ
「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の半露天風呂は驚きの広さ。自家源泉のお湯は、肌当たりがよく心地いい。
ふふ日光

栃木県日光市本町1573の8

☎0288・25・5122 

全24室 ¥77,300〜¥242,300(1室2名利用の2名料金、税・サ・入湯税込)

https://fufunikko.jp

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年1月号掲載

仙石原古今

温泉も送迎もプライベートに。5室のみの贅沢ステイ

プライベートで上質なもてなしを満喫できる宿『鎌倉古今』の姉妹ホテル『仙石原古今』が、’24年2月2日に開業。箱根・仙石原の自然に抱かれた約1000坪の庭園に、スイートが5部屋のみという贅沢さ。全室に温泉、プライベートサウナ、水風呂を備え、パブリックバスでは、竹林の箱庭を眺める半露天風呂や薬草湯も楽しめる。夕食はレストランでオリジナルのモダンフレンチを、朝食にはこだわりの和食を提供。ゲストのさまざまな要望に全力で応えるホスピタリティは、5室のみだからこそ実現できるもの。庭には3匹のヤギが飼われていて、キッチンから出た残り野菜を飼料にするなど、循環型の施設を目ざすホテルだ。

仙石原古今
「松阪牛の薪火焼き」など、地元素材を多く用い、薪火で仕上げたフレンチを提供。食材の好みやベジタリアン、ヴィーガンなどにも可能なかぎり応える
仙石原古今
5室のうち、4室のリビングや浴室からは富士山の眺望を楽しめる。全室の浴室は20㎡という広さ
仙石原古今
寝室には、シモンズ社製の大きなツインベッドを備える

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245の280
☎0460・83・9585
¥88,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、入湯税別)
https://www.sengokubara-cocon.jp

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2024年2,3月合併号掲載

水鏡の離れ

森の中で暮らすように過ごす一日1組限定の宿が誕生

軽井沢で人気を呼んだ一棟貸し別荘『森の離れ』に続き、離れシリーズの第2弾として、『水鏡の離れ』が神奈川県湯河原町に誕生した。一日1組のみが利用できる3階建ての貸し別荘は、黒を基調にしたコンテンポラリーな外観。内装もあえて暗めにすることで自然光を巧みに取り込み、リラックスできる空間になっている。リビングやベッドルームは、天井にも森が映し出される空間設計。まるで森の中にいるような気分で、滞在することができる。風呂上がりには、森と川を望むテラスで風を感じながら森林浴を。忙しい日常から抜け出して、週末のエスケープ先にしてみたい。

水鏡の離れ
2階のリビング&キッチンの目の前には豊かな森が広がる
水鏡の離れ
浴室の大きな窓は曇らないような加工がされており、お湯にも森の景色が映し出される。浴室から直接つながるテラスもある
水鏡の離れ

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上683の8
☎0267・31・5289
¥80,000〜(1棟1泊料金、税込)
4名まで利用可能
チェックイン15:00〜、チェックアウト〜10:00
湯河原駅から車で8分、またはバスで20分
https://suikyounohanare.airhost.co/ja/houses/355627(予約サイト)

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2023年6月号掲載

箱根リトリート villa 1/f

鳥のさえずりや風の音を聞きながらゆったりと過ごすひと時

広大な森に点在する、全室に温泉を備えたヴィラ。周囲の自然に溶け込むような、木材を多用したナチュラルな建築デザインで、すべてのヴィラに専用の温泉と暖炉つき。秋冬の時期でも、ぬくもりを感じながら室内で贅沢な時間を過ごせるのが魅力だ。現地到着後は、駐車場から専用カートに乗り、ほかのゲストと対面することなくヴィラまで行って、チェックイン。お重スタイルの夕食と和食の朝食は、どちらも部屋で。ヴィラ内にワインセラーもあり、別荘気分でくつろげる。夕食は、歴史ある日本家屋を改築した「料亭 俵石」の個室で会席料理という選択肢も(一日2組限定)。また、隣接するföreのフランス料理ダイニングやカフェ&ラウンジ、大浴場なども利用できる。

自室にこもりながらも、開放感たっぷりに自然とつながる心地よさを味わえる、今の時代にふさわしいスタイルの宿だ。

箱根リトリート villa 1/f
ツリーハウスのようなヴィラ、デッキチェアで小川を眺められるヴィラなど、11室それぞれに異なる造り。
箱根リトリート villa 1/f
テラスに大きな温泉露天風呂がある10号棟では、星空を眺めながらゆったり温泉を楽しんで。ミニキッチンつきの2ベッドルームで、家族やグループ向き。
箱根リトリート villa 1/f
会席料理の献立から、鰻のリゾット。八寸、割鮮、焼き物、温物、鍋など、七十二候を意識し、洋食の要素も取り入れた献立

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286の116

☎0460・83・9090

¥51,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込、入湯税別)

全11室 IN15:00~18:00 OUT12:00
https://www.hakone-retreat.com

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載

石葉

しつらえの妙と温泉、美食。すべてが心地よい至福の宿

離れの客室「観月庵」を開放感あふれる洋のしつらえを取り入れてリニューアル。広い月見台にカール・ハンセンのチェアを置き、箱根の山々が眺められるように。畳にはオリジナルの低めの椅子やベッドを備えるなど、快適さを追求しつつ、数寄屋風の雰囲気をしっかり残した。 大浴場は人数制限があり、親世代との旅でも安心。脱衣所が広々として清潔感があり、ここにも名作椅子が置かれている。

 

大浴場も内風呂もすべて自家源泉のかけ流し。無色透明、古くから名湯の誉れ高い上質なお湯だ。

石葉
日暮れになれば、いよいよこの宿のハイライトである夕食。相模湾の幸と箱根近辺の山と里の幸。正統派の日本料理の技を駆使しながら、家庭料理のぬくもりを潜ませ、洗練の味に仕上げている。春なら、突き出しはうすい豆豆腐に、女将手作りの果実酒。シンプルに炭火で焼いた和牛に、希少な花山椒をたっぷり添える。定評のある朝食は食材の質にこだわり、炊きたてのごはんから味噌汁や卵焼き、漬け物にいたるまでていねいな作り。しみじみとした味だ。
 
「夕食は季節のものを、毎回量も質もバランスよくていねいに作っていらっしゃると感じます。家族の食材の好みにもこまやかに対応してくださり、親世代にはおいしいものを少しずついただけるのがありがたいですね。朝食に出る干物は塩かげんが好きで買って帰るほど」
 
すべての料理は客室でいただく。熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たく。作りたてにこだわり、ごはんはお釜ごと運ぶ。何げない食後のコーヒーもベストな70℃を心がける。すべてがお客さま目線のサービスは、女将直伝。長年育まれてきたおもてなしの心が空間に、料理に、サービスに宿っている。
搾りたてのフルーツジュースが供されたあとで運ばれてくる朝食。炊きたてのごはんは茨城産ミルキークイーン。
搾りたてのフルーツジュースが供されたあとで運ばれてくる朝食。炊きたてのごはんは茨城産ミルキークイーン。大アサリとねぎの味噌汁。たらこ、わさび漬け、かまぼこ。優しい甘味の関東風厚焼き玉子。希望すれば、関西風のだし巻きにも。ひりょうずと野菜の炊き物。ほうれん草のおひたし、しらすおろし、アジの干物。素材や形の取り合わせが華やかな和の器使い
開放的な大浴場。入浴は15時から翌10時半まで。上階の小浴場と男女を夜中12時に入れ替えるのでいずれも楽しめる
開放的な大浴場。入浴は15時から翌10時半まで。上階の小浴場と男女を夜中12時に入れ替えるのでいずれも楽しめる

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749

☎0465・62・3808

料金/¥61,750~(サ・入湯税込)

客室/9室(温泉風呂つき4室、温泉風呂つき離れ2室)

IN15:00 OUT12:00

施設/大浴場、小浴場(ともに露天風呂あり)

アクセス/JR湯河原駅より車で約8分

https://www.sekiyou.com

撮影/山家 学 取材・原文/北村美香 ※エクラ2022年5月号掲載
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