実は女性以上に大変!? 夫の更年期Q&A【基礎知識編】

2018年8月9日
更年期の症状は女性だけでなく、実は男性にも。将来の健康にもかかわる問題だからこそ、ともに助けあってのりきっていきたいもの。夫婦で知っておきたい夫の更年期の症状や対処法などをお届けします。

男性ホルモンは健康に生きるためのホルモン

男性の40〜50代は働き盛り。一方で無理がきかなくなってくる時期でもある。「疲れたなあ」「なんとなく調子が悪い」。夫に、そんな口癖が増えてきたら、男性更年期障害の疑いが。
「男性の場合、性ホルモンがガクンと減ることはあまりありません。それでもストレスなどがトリガーとなり、男性ホルモンが大きく減ってしまうと、心身に深刻な影響が出てきます。朝起きられなかったり、うつ病のようになったり、突然冷え症になったり。これこそが、男性にもある更年期障害、LOH症候群です」と小林一広先生。
 男性ホルモンは、性機能だけでなく、骨や筋肉の維持、肥満の抑制、動脈硬化予防、うつ症状の抑制など、全身の健康に関与していることが、近年わかってきた。
「充実した人生を送るためにも、男性は男性ホルモンを高く維持することを目ざすべき。まずは男性更年期にも治療法があることや、どうしたら男性ホルモンが増えやすく、減りやすいのかなど正しい情報を知ることが大切です。ただし、不調のすべてが更年期の症状とはかぎりません。検診など、健康チェックを欠かさないことも大切ですね」

Q.最近よく耳にしますが 、本当に男性にも更年期はあるのでしょうか?

A.はい。男性にも更年期はあり、女性の更年期障害に似た症状があるのです。

「男性も中年にさしかかると、だるい、やる気が起こらない、体がほてるなど、女性の更年期障害と似た症状が起こることがあります。そうした男性の更年期障害を、男性医学の専門医は『LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)』と呼びます。しかし、男性にも更年期があることや治療法があることは、まだあまり知られていません。周囲から『やる気がない』などと誤解されたり、原因不明の不調が重なったりして悩んでいる男性は多くいます」

Q.なぜ男性の更年期は近年になって注目されるようになったのでしょうか?

A.医療の進歩により、性ホルモンのより詳細な検査が可能になってきました。

「ドーピングの検査技術が進歩して、以前はむずかしかった微量の性ホルモンの計測ができるようになったことが大きいでしょう。そして、近年の研究により、40代以降の男性が訴える精神的・身体的不調が、男性ホルモン不足を原因としたものであることが多い、ということがわかってきたのです。男性更年期、LOH症候群という言葉が、メディアで取り上げられるようになり、男性更年期の専門外来を受診する患者さんも増えてきています」

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