大人のためのソウル旅⑧富岡佳子が旅する、器と暮らしのお店 五選

エクラ世代でソウルを旅する大きな目的のひとつは、器探し。まず探したい白磁も、青みがかった白、温かな白、雪のような白と表情はさまざま。現地でも人気の高いとっておきのお店で、心に響く一品を見つけて。また、ソウルは撮影で訪ねて以来、10年ぶりという富岡さんが、伝統文化を感じるお店にも訪れました。

4.今、最も話題の店の唯一無二の世界観『チャプター ワン エディット』

 オーナー夫妻のク・ビョンジュンさんとキム・ガオンさんの3つ目のショップが、4月にオープンし、江南のおしゃれなマダムたちの間で話題だ。ギャラリーの企画に携わってきた旦那さまと、ファッションデザイン界でビジュアルマーチャンダイザーだった奥さまのセンスがつまった空間。
「衣食住にまつわるちょっとラグジュアリーな、全世界にマニアがいるようなアジアの手仕事がコンセプトです。50名ほどの作家たちに、こういうものを作ろうと提案し、コラボして作っているので、ほかのショップにはないものばかりなんです」とガオンさん。昔から主に個人用の膳に並べて各自が使っていた白磁には、大皿がほとんどないので、今主流のシェアするスタイルの料理に向かないという理由で、白磁以外の器もそろう。
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チュイプロジェクト作の白磁のお茶セットW175,000。韓国らしい工芸、馬の尾の毛と漆の茶こしつき。マットはキム・ミンスの作品。W18,000
白磁も白いものより、わざと指の跡をつけたチョン・ジュニョン作の黄色のものに注目しているそう
吹き抜けの店内
カフェの中庭にあるキム・ミンス作のシルクと麻のパラソルは、この空間のアイコニックな作品
リビングルームを模したディスプレイ。カフェでも使っているティーセットはイ・ジュンホ作。ランプシェードは、キム・ミンス作
2階、3階がショップ、4階はギャラリー。5月には1階に中庭のあるビストロとカフェがオープン、ここで使用している器はすべてショップで扱っている作品だ。使い勝手がわかり、お酒に合うおつまみ、カフェのひとひねりあるユニークな月替わりのコーヒーなどもおいしいと評判なのでぜひ。
ソウル市瑞草区ナルト路65(서울시 서초구 나루터로 65)
☎02・3447・8001 11:00〜18:00 ㊡日曜、旧正月、旧盆
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