大人のためのソウル旅⑧富岡佳子が旅する、器と暮らしのお店 五選

エクラ世代でソウルを旅する大きな目的のひとつは、器探し。まず探したい白磁も、青みがかった白、温かな白、雪のような白と表情はさまざま。現地でも人気の高いとっておきのお店で、心に響く一品を見つけて。また、ソウルは撮影で訪ねて以来、10年ぶりという富岡さんが、伝統文化を感じるお店にも訪れました。

3.ミニマルで美しい韓国の工芸とアート『チョウンスク ギャラリー』

 おしゃれな店が並ぶ清潭洞にあるギャラリー。地下2階には、その審美眼で一目置かれているオーナーのチョ・ウンスクさんが選ぶ、静謐で美しい器が並ぶ。イ・ギジョなど、日本でも人気の白磁作家のほか、中国の古い陶器に白磁をつなげたイ・テクスの作品など、アートと生活を結びつけるような提案も豊富で、時間を忘れる。
「白磁は韓国の工芸なので韓国料理に合うのは当然。でも、どんな料理にも合うので、私は家でも日常使いしています。例えばカラフルな漆のトレーを敷いて色を足したり、ステムのないグラスと合わせて気楽に使ったり」とウンスクさん。そう聞くと、手持ちの器とのコーディネートが楽しみになる。
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イ・テクス作のグレーがかった白の蓋つきの器W70,000、小さな茶杯W25,000、高台皿(小)W70,000、(大)W90,000。ヤン・ビョンヨン作の漆のトレイW400,000
最近注目しているという、白磁と線の若い女性作家キム・ヨンジ作の丸皿。W80,000~
イ・テクス作。200~500年前の中国の陶器の高台に白磁を新たにつなげることで、再生。ひとつひとつがもつ個性ある姿がおもしろく、特に魅力を感じるという
クォン・ウニョン作のカップ。各W60,000、小皿W40,000
日本にもファンの多いイ・ギジョ作の白磁もそろう
チャーミングなオーナー、チョ・ウンスクさん。日本の工芸も好きで、東京、金沢など頻繁に来日
ギャラリーのコンセプトは、ミニマルな美しい感性をベースにした韓国的なものを紹介すること。ほぼ韓国内の作家を扱うが、海外で活躍する韓国の作家や、金沢のガラス作家・辻和美さんの個展もこれまでに3度開催。ウンスクさんの好みを受けたコラボレートも。
「日本のものも好きなんです。すべすべな和紙と荒れた質感の韓紙のように、お互いにない魅力に惹かれるんじゃないでしょうか」
ソウル市江南区狎鷗亭路80キル37(서울시 강남구 압구정로 80길 37)
☎02・541・8484 10:00~19:00 ㊡日曜、旧正月、旧盆

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