痛み、アフターケア、安全性etc……「インプラント」って実際どうなの?

歯周病などによって歯を失うことにより、インプラントを検討する人が増えはじめるのがアラフィー世代。「安全なの?」「怖くない?」「どれくらいもつの?」など、アラフィーのリアルな声に専門家がお応えします。

本当の歯のように噛めて顎骨も維持できるのが利点

「インプラントは、歯を失ったときの選択肢のひとつです。日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病です。歯周病が重症化すると歯を抜かざるをえなくなります。歯周病は自覚症状が少ない歯茎の感染症。気づかないうちに進行し、エクラ世代になって歯を抜くことになりインプラントを考える人は多いです」
と、東京国際クリニック歯科・院長の清水智幸先生。ではインプラントとはどんなもの?

「インプラントとは人工歯根のこと。3パーツに分かれ、顎骨(がっこつ)に埋め込むインプラント本体を〝フィクスチャー〟といい、その上に〝アバットメント〟という歯の土台を連結し、上からクラウン(人工歯)を被せるという構造です」

歯を失った場合は入れ歯やブリッジという選択肢もあるが、それぞれの特徴は下の表で比較を。

「入れ歯やブリッジとの大きな違いは、インプラントはあごの骨に埋め込むので本当の歯のように噛めて使用感がいいことです。噛む力も衰えないので、あごの骨の新陳代謝も活発になり、骨がやせず維持できるのも大きなメリットです」

 ただし重要なのがメンテナンス。「インプラントは天然歯と違って歯根膜(右図参照)がなく細菌に感染しやすいので、毎日のていねいなラッシングと、クリニックでの定期メンテナンスが必要です。それがきちんとできればインプラントは科学的根拠もある確かな治療法で、今や第一選択といっても過言ではありません」

 次ページからインプラント治療についてさらに詳しく解説!
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インプラントは顎骨に埋め込むフィクスチャーと、その上に連結する歯の土台のアバットメント、その上に被せるクラウン(人工歯)の3 パーツから成る。天然歯には歯と骨の間に歯根膜という天然のバリアがあるがインプラントにはないので細菌感染に弱い。

歯を失ったときにできることは、この3種類

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インプラント

【方法】

歯を失った部分のあごの骨に、チタンなどの素材の歯根部“フィクスチャー”を埋め込み、その上に歯を支える“アバッメント”を取りつけ、その上に人工歯を被せる方法。アバットメントの素材はチタンやジルコニアなど。

【メリット】

歯根部から骨に埋め込むのでしっかりと固定でき天然歯のように噛みやすい。噛む力が失われないので骨が維持できる。見た目が自然なことと、歯を削らなくていいのも利点

【デメリット】

手術が必要なことと、保険適用外で、治療期間が長いこと。感染に弱くメンテナンスを怠るとインプラント周囲炎になり、それがすすむと骨からはずれて治療が困難になる場合も。

ブリッジ

【方法】

歯が失われた部分の両側の健康な歯をある程度削り、それを土台にして橋を架けるように全体に人工歯を被せて補う方法。

【メリット】

手術が不要。入れ歯のように取りはずしは不要で、固定されるのでグラつきにくい。見た目の違和感は少なく、噛み心地も悪くない。治療期間は比較的短い。保険の範囲で治療も可。

【デメリット】

健康な歯を削らなければならないのが最大の欠点で、削った歯がもろくなったり、感染を起こしやすくなる。噛む力が天然歯より低下するため、あごの骨がやせやすくなる。

入れ歯

【方法】

取りはずしできる人工歯と歯茎を作り、金属のバネでほかの歯に引っかけたり、上から被せるようにして装着する方法。

【メリット】

手術が不要。ブリッジのように健康な歯を削る必要はない。治療期間は比較的短い。保険適用で、比較的安価。

【デメリット】

食べカスがはさまりやすく使用感があまりよくない。虫歯になりやすい。味を感じにくい。噛む力が弱くなり、あごの骨がやせやすくなる。数年で作り替えが必要になることが多い。

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