『マグヴィス ワイナリー』は山梨県勝沼町に’17年に誕生した気鋭のワイナリーで、母体は半導体メーカーの塩山製作所。勝沼工場の製造ラインを海外に移したことから、ワイナリーとしてリノベーションした。実は、代表取締役の松坂浩志氏は明治時代から続くブドウ農家の長男で、ワインへの思いは人いちばい。腕利きのスタッフとともに生み出したワインは「テロワールがしっかり感じられる」と、早くもファンを増やし続けている。“下岩崎”は勝沼の地区名で、この土地を心から愛していることが味わいからも伝わってくる。
ワインを飲んでふとイメージするのは、“地元の女子憧れの青年団長”。素朴だけれど聡明で、センスもある好青年だ。ラベルの「K」は甲州種の意で、誇りをもって立っている印象。
個性的な食材をしっかり受け止めてくれる甲州種は、和食の頼もしい相棒。時には和のスタイルで、ゆるゆるとした時間を楽しむのもいい。