ドレスと仏像と刀剣、展覧会そぞろ歩き。

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1920年代のイブニングドレスには問答無用に美しいものがあって、惚れ惚れします。

こちらは、10/6まで開催されている、『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』@三菱一号館美術館の「デルフォス」の展示。細やかなプリーツがシルクサテン素材の魅力を増幅させています。
 
簾状に巻いて捩じって小さな箱に収めるパッケージングも秀逸。「はいこれプレゼント」と受け取って、喜ばない人はいないでしょう。商品としての完成度が高いところにも、フォルチュニのセンスが発揮されています。

この「デルフォス」の造形がふと思い出されたのは、同時期に東京国立博物館で展示されていた、翻波式衣文を持つ室生寺の『十一面観音立像』(※展示終了)の繊細な衣文を見ていたときのこと。垂直性もさることながら、平安仏は用いた木の質がよく、材を無理なく生かしているところも相通じているように感じます。

東博本館の展示では、9/29までの公開となります名物『三日月宗近』(国宝、写真4枚目)が今なお刀剣女子に大人気らしく、常に人だかりが出来ていました。見た目にはずっとわかりやすい『岡田切』(写真5枚目)はさほどでもありませんでしたが、こちらも国宝です。


さて、展示は、"いつ見るか"というのも案外重要なもの。特別展ならば、混雑しない初期のうち、夜間開館、TVの美術番組の放送前というのが指針となります。

今回で言えば、
特別展の『三国志』が9/16に終了 → 『奈良大和四大寺のみほとけ』をじっくり見られる!
『奈良四大寺のみほとけ』が9/23に終了 → 『三日月宗近』に集中できる!
というデリケートなスケジュール組みをされている方もいらっしゃるかもしれません。

鑑賞目的の純度が高いほうが落ち着いて見られるのは確かです。ただし、モノが小さいと、滞在時間の長いライバルが乱立する結果になることも。なかなか一筋縄では参りませんが、ご自身なりの"傾向と対策"を編み出されてはいかがでしょうか。
(編集B)

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