伝説が息づく宿を起点に 好奇心が刺激されるイタリアへ①

イタリアの洗練がぎゅっと詰まったミラノ

最高級都市型ホテルブランド、ドーチェスター・コレクションのふたつのホテル、瀟洒な「ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア」、130年周年を迎えた「ホテル・エデン」を起点に、没後500年のレオナルド・ダ・ヴィンチの軌跡を巡るミラノ、そして、悠久の時を刻むミケランジェロのローマを久しぶりに旅してきました。イタリアの変わらぬ美しさ、明るさ、言わずもがなの美味には圧倒されるばかり。
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ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア
今回の旅は、ジェットセッターの間で人気のキャセイパシフィック航空で。フルフラットシートになるビジネスクラスだったので、香港経由で快適に15年ぶりのミラノに到着しました。チェックインしたのは、ホテル・プリンチぺ・ディ・サヴォイア。まず目に飛び込んで来たコンシェルジェカウンターに心奪われました。まるで時が止まったかのような、映画の中のワンシーンのよう!部屋に通されてもまた、ペイストリーの乗ったシルバーのトレイに配された麻のナプキン、絵画のように盛られたフルーツ、ミラノの紋章のひとつが刺繍されたバスローブなどのディデールに感激。そう、イタリアのリネンとカシミアに目がないわたしには、リネンの肌触りなどすべてがめくるめく夢の世界でした。ちなみに、アメニティは、アクア ディ パルマです。

ランチは、ホテルのロビーフロアにあるイルサロットで。プチトマトのパスタが、頬がおちるほど美味。シンプルなのにこんなに美味しい、もうイタリアには敵わないな、と早くも食の豊かさに降参してしまいました。もちろん、若手の女性ソムリエがセレクトしているというワインもパスタとベストマッチ。この日はこのあと、ホテルの”クラブ10”で、トータルボディマッサージを受けたのですが、これがびっくりするほど素晴らしい!!押して欲しいツボをいい塩梅ですべて押していただいた感じ。施術後、担当してくださったジョバンナさんに、毎時間水を飲むように指導を受けました。このビューティーセンターのある10階にはジムとプールもあり、景色の良いテラスもあり心地よいです。

足取り軽く、久しぶりのミラノ散策へ。ガレリアまでは徒歩圏内なのですが、モンテナポレオーネとスカラ座へは、ホテルのシャトルストレッチリムジンサービスがあり、スカラ座まで利用してみました。目と鼻の先のガレリアで老舗パスティッチェリア・マルケージを覗き、そこからドゥオーモに抜け、クリスマスディスプレイがウィンドウを飾る、言わずと知れたペックへ。ミルキーでぷっくりと大きなモツァレラチーズや可愛らしいラビオリなどはみるだけで幸せな気分になります。夜はホテルの方のおすすめで、地元客で賑わうカジュアルなリストランテ”カンティーナ デッラ ヴェトゥラへ。10月中旬から11月末限定の香りが上品にひろがる白トリュフをニョッキで、ミラノ風カツレツやオッソブッコも美味しくて大満足!本場のブッラータも絶品で、想像を超えたクリーミーさにとろけました!!最後は自家製のレモンチェッロで締め。お店の雰囲気も素敵で楽しい夜になりました。トリュフといえば、ホテルでは日帰りの、産地アルバへのトリュフ狩り体験ツアーも人気なのだそう。また、ドーチェスターコレクションには、DCモーメントフードガイドというグルメサイトもあり、ミラノやローマのお勧めレストランを紹介しているのでぜひチェックしてみて!

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カンティーナ デラ ヴェトラの白トリュフのニョッキ
翌日は、唸ってしまうほどヴァラエティ豊かで美味しい朝食ビュッフェを堪能した後、ホテルで手配してくれた日本語が堪能なガイドのサラさんと、まずはスフォルツェスコ城へ。名族ヴィスコンティ家が14世紀に建築に着手した城で、のちに城塞となったそう。ヴィスコンティ家と姻戚関係にあったスファルツァ家はロンバルディア・ルネサンスを開花させたことでも知られています。今年は没後500年というレオナルド・ダ・ヴィンチの記念展「ミラノ、レオナルド500」が、彼とゆかりのある街のあちこちで開催されていて、この城では彼の描いた森の壁画「アッセの間」を特別公開しています。プロジェクションでも解説も興味深く、ここでしか見ることができない壁画なだけに、貴重な体験ができました。

次に向かったのが、アンブロジアーナ絵画館。ドゥオーモから歩いて数分、ペックの横にあるこの絵画館は、1607年に創立され、1609年には世界初の図書館もできた美しい空間です。カラヴァッジオの「果物の籠」や、ラファエッロ、ボッティチェリの作品、そして、30ものレオナルド・ダ・ヴィンチとその教え子たちによるドローイングが見どころ。ナポレオンの手袋なども展示されており、歴女にはたまらないはず。過去から伝わる美しい宝物に、ミラノの洗練の源に触れた感じがしました。

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サンタンブローズにて
壮大な歴史の余韻に浸りながら、ランチは創業1936年の老舗カフェ、サンタンブローズで。モンテナポレオーネのファッショニスタたちが集い、人間ウォッチングも楽しい空間で、ミラノで必ず立ち寄る場所です。サーモンピンクの包装紙に、ブルーのリボンが可愛らしく、もちろんエスプレッソも美味しい!きのこのリゾットや、パスタ、サラダなどランチにもお勧めです。フレンドリーな支配人も映画の中のキャラクターのようでした。15年まえに改装したそうですが、そのチャームは引き継がれていました。

ホテルに戻り、ホテルの広報の方の案内で、ジョージ・クルーニーも泊まったと言うスイートルームなどを見学。ドゥオーモもカンドリア大理石でできていますが、こちらのホテルもいたるところに色とりどりの大理石が配され、ムラーノガラスのシャンデリア、寄木細工など、まるで博物館を巡っているようでした。

この日は夕暮れ時に、コンシェルジュに教えてもらったすぐ裏のスーパーマーケットと、大きな食のセレクトショップ、イータリーまで散歩してパスタなど食材を買い込みました。そして夜は、お待ちかね、ホテル内のバーでオリジナルカクテルのち、アカントレストランでテイスティングメニューを。ワインをペアリングした、赤海老、きゅうり、ジンジャー、マンゴーソースに始まる魔法のような創作イタリアンに舌鼓!気取らない、フレンドリーな女性ソムリエのワインもセレクトも冴えていました。
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ホテルのコンシェルジェ
すてきなリネンに感涙
どこを切り取っても絵になる客室
ロビー階のシャンデリア
劇場仕様のカーテン
モザイクルームの浴室
廊下を歩くだけで楽しい
客室のドア
没後500年のレオナルド・ダ・ヴィンチ
プレジデンシャルスイート
プレジデンシャルスイート
ロビー階にあるイルサロット
イルサロットの絶品プチトマトのバスタ
誕生100周年のネグローニもお勧め
アカントレストランにて
スカラ座まではこのシャトルで
バッファローミルクのヨーグルトから完熟柿まで大充実の朝食ビュッフェ
ペックにて
愛しのサンタンブローズ
サンタンブローズのスタンディングカフェエリア
カンティーナ デラ ヴェトラ
カンティーナ デラ ヴェトラ
パスティッチェリア マルケージ
スフォルツェスコ城
イータリー
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