2020年箱根駅伝の見どころは?プロと駅女代表が特別対談【箱根駅伝熱狂NAVI・2020】
新年の始まりに展開する、学生ランナーたちの熱いドラマが人々の胸を揺さぶる「箱根駅伝」。沿道まで足を運び、選手に声援を送る“駅女”がエクラ世代にも急増中! 令和初の箱根駅伝の見どころを、かつて箱根駅伝を走った経験をもつ酒井政人さんと、駅女代表の進藤やす子さんに語っていただきました。
令和初の箱根は、まさに“戦国駅伝”!
教えて!2020年見どころ解説
駅女代表がプロに聞きました!
解説 酒井政人さん
東京農業大学在学中に箱根駅伝の10区(アンカー)を走る。卒業後は、多数のメディアでスポーツライターとして活躍。『ナイキシューズ革命“厚底”が世界にかけた魔法』ほか著書多数。
駅女代表 進藤やす子さん
『エクラ』をはじめ数多くの女性誌や広告で活躍するイラストレーター。高校時代は陸上部に所属、それがきっかけで箱根駅伝のファンになり、駅女としての活動は四半世紀におよぶ。
来年は、上位校の走りが拮抗する戦国駅伝に!
編集部 エクラ世代にも駅伝を愛する“駅女”が続々と誕生しています。東京・箱根間を往復する、10区間217.1㎞の大学駅伝が人々の胸をこれほどまでに熱くするのはなぜでしょうか。
酒井 箱根駅伝には人生と同じような波乱のドラマがあるんです。圧倒的な走りをしていた強豪選手が突然ペースをくずして後続のランナーに抜かれたり、ダークホースの大学が総合優勝を果たしたり。まさかの番狂わせがたびたび起こり、多くの人々がそこに自分の人生を重ねて選手たちと喜怒哀楽を共有するんじゃないでしょうか。
進藤 私が駅伝ファンになって四半世紀になります。以前は選手たちのさっそうとした姿に恋♡してたけど(笑)、今は母に近い気持ちで、ガンバレガンバレ!と彼らの活躍を見守ってる感じですね。最近、イケメンのランナーが増えているので、ビギナーの人はお気に入りの選手を見つけると観戦がもっと楽しくなると思います。
酒井 顔も大事だけど(笑)、走りについてもぜひ知ってください。起伏のある山道を走るのが得意で“山の神”と呼ばれる選手、スピードに優れ、大逆転のドラマを生み出す選手。それぞれの特徴がわかると、「彼はスピードがあって気が強いから、これくらいの差なら逆転できそう」とか、レースの展開が読めてきておもしろいですよ。
進藤 ’19年の第95回大会は絶対王者・青山学院大学の5連覇が阻まれ、東海大学が悲願の初優勝を達成しました。令和初の駅伝になる第96回大会の勝負の行方を酒井さんはどう考えてますか?
酒井 参加20校+(プラス)1チームの中で断トツに選手層が厚い東海大学が、優勝候補の筆頭といえます。普通は、往路優勝のカギを握る第2区にトップクラスの選手を投入しますが、チームを率いる両角速監督は「うちはほかのチームが手薄になる区でエースを起用し、そこで勝負を決める」と豪語してますから。
進藤 東海大学“黄金世代”のひとりで、私も大ファンの駅伝アイドル、關 颯人(せき はやと)くんの走りに期待しています。個人的には東洋大の走りが楽しみ! チームの走力が高いのはもちろん、エースの相澤晃くんをはじめ、シュッとした男子がそろっているのも魅力です(笑)。
酒井 ’19年は総合2位で終わりましたが、新エース・吉田圭太の成長が著しい青山学院大、出雲駅伝で優勝した國學院大、強豪復活の駒澤大も要注目です。
進藤 青学は5連覇を阻まれても暗くならず、ゴール後、選手たちが努めて明るくしているのを見ていいチームだなと思いました。ところで’20年の大会は各大学の力がすごく拮抗していて、“戦国駅伝”と呼ばれているそうですね。
酒井 無敵の王者・青学の牙城が崩れ、東海大が黄金期を迎えたとはいえ、上位チームのどこが優勝してもおかしくない状況です。これまで以上に「何区にどの選手を起用するか、目標をどう掲げるか」など監督の采配が重要になってくるし、抜きつ抜かれつの苛烈なレースが展開するかもしれません。
進藤 それこそが箱根駅伝の醍醐味ですよね! 優勝の行方と同じくらい、シード権争いも見応えがありそう。毎年、シードがとれる10位内に入るかどうかで大きなドラマが生まれますが、’20年はこちらも混戦模様が予想されます。ドキドキのレース展開を沿道で楽しむ絶好のチャンスかも!
酒井 五輪陸上で活躍する駅伝出身の選手も増えていて、パリ五輪で花開く選手を探すのもおもしろそうです。
進藤 まだ無名だけど光るものがある選手を見つけて、トップランナーに成長する姿を追いかけていく。とても駅伝らしい楽しみですね!
ズバリ!総合優勝はどこの大学?勝手に順位予想!
【進藤さんの予想】
1位 東洋大学
2位 東海大学
3位 駒澤大学
【酒井さんの予想】
1位 東海大学
2位 東洋大学
3位 青山学院大学
1位 東洋大学
2位 東海大学
3位 駒澤大学
【酒井さんの予想】
1位 東海大学
2位 東洋大学
3位 青山学院大学
酒井さん、進藤さんともに、実力者がそろう東海大と監督采配が光る東洋大を1・2 位候補に。さらに「首位から陥落したとはいえ、底力がある青学大」(酒井さん)、「応援カーから選手にはっぱをかける姿にほれる女性ファン多し。大八木弘明監督率いる駒澤大」(進藤さん)を上位候補に推す。
全10区の特徴と見どころを解説!
《1日目》
1区【21.3㎞】
出発地点から平坦な道が続くが、六郷橋付近(17㎞過ぎ)の下り坂でスパート合戦が始まり、一気に差がつくことも
2区【23.1㎞】
距離が最も長くアップダウンがあり、往路優勝のカギを握る区間のひとつ。各校ともエースを投入し、花の2区と呼ばれる
3区【21.4㎞】
約12㎞地点を過ぎると正面に富士山、左手に相模湾を望む絶景コースに突入。日射しや風など自然との戦いも重要に
4区【20.9㎞】
前大会では東洋大が4区にエースを投入。先を走る青山学院の選手を抜いて往路優勝をつかむというドラマが生まれた
5区【20.8㎞】
高低差800m以上の坂を一気に駆け上がる最大の難所。強い脚力をもつスペシャリスト、山の神の登場が勝利のカギを握る
《2日目》
6区【20.8㎞】
時速25㎞の超高速で山道を駆け下り、カーブのコースどりも重要な山下りの難所。5区の上りと同様、適性が問われる
7区【21.3㎞】
全区間中で気温差が最も激しく、体力を消耗して大くずれしやすい。復路優勝を懸けて復路のエースを起用する監督も多い
8区【21.4㎞】
15.9㎞付近の遊行寺の急な坂がストッパーになり、ペースをくずす選手が。日射しが強く給水が明暗を分けることも
9区【23.1㎞】
復路の最長区間。優勝争いとは別のもうひとつのレース、上位10校に与えられるシード権争いのドラマが沿道を沸かせる
10区【23.0㎞】
沿道応援の熱気が増し、選手にとって優勝や順位アップのプレッシャーがかかる。安定感のある選手を起用する傾向が
What's New
-
【今50代が読みたい本】イギリス発ベストセラー『ペンギンにさよならをいう方法』など3冊
エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 老婦人が南極で大冒険する『ペンギンにさよならをいう方法』など3冊を紹介。
カルチャー
2025年12月17日
-
猫沢エミさん・小林孝延さんが見つめた、喪失と悲しみの向こう側。「愛した証拠」を抱えて、それでも生きていく
年齢を重ねて経験していく、大切な存在との永遠の別れ。死とは何か、そして生とは――。'25年11月に刊行された『真夜中のパリから夜明けの東京へ』は、パリと東京、1万キロの距離と時差を飛び越え交わした、大人の友人同士の往復書簡。率直な思いを綴り合ったミュージシャンで文筆家の猫沢エミさんと編集者の小林孝延さんが、晩秋の東京で再会した。
カルチャー
2025年12月16日
-
“女流”の時代を生きた、3人の女性作家を描く『三頭の蝶の道』【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
山田詠美の『三頭の蝶の道』を紹介。実在の女性作家をモデルにフィクションも混じえて描いた小説は、読み応えたっぷり。山田詠美『もの想う時、ものを書く』、瀬戸内寂聴『笑って生ききる 寂聴流 悔いのない人生のコツ 増補版』とあわせて読みたい。
カルチャー
2025年12月16日
-
愛国主義、それは自分の国を愛すること、国粋主義、それは他国を憎むことである。ーLe patriotisme, c'est aimer son pays. Le nationalisme, c'est détester celui des autres.【フランスの美しい言葉 vol.46】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
カルチャー
2025年12月15日
-
玄関やリビングに…お客さまを出迎える花の飾り方【花生師・岡本典子さんに教わる"花あしらい”】
年末年始に向けて、ゲストを迎える機会も増えてきたのでは? 今回は人気の花生師・岡本典子さんに、一年の節目にふさわしい花あしらいのコツを伝授していただきました。
カルチャー
2025年12月14日
-
-
-
-
-
-
【気温10度〜18度・気温別コーデカタログ】冬本番、寒さ対策をおしゃれを両立!40代・50代におすすめの冬コーデ
気温10度〜18度の気温別に50代におすすめのおしゃれなコーディネートを大人気特集「50代の毎日コーデ」と連動してご紹介。本格的な冬到来、寒さ対策とおしゃれを両立するには何を着るのが正解?トレンドを上手に取り入れて冬ファッションを楽しもう!
Feature
-
クリスマスのお出かけスポットはここ!
映画「ハリー・ポッター」の世界に没入!大人も楽しめるアート体験
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき秋の服
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
大人のきれいめデニムを探しているなら
イタリアの感性と日本の職人技の美しき融合、ジーフランコのデニム
-
「幹細胞コスメ」大人の最適解とは?
シミ、シワ、たるみ、毛穴悩みに。大人肌のスキンケアの最適解
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
松井陽子の「エクラ ゴルフ部へようこそ!」
松井陽子さんが50代におすすめのゴルフウェアやゴルフの楽しみ方をご紹介。
-
50代におすすめのトレンドアイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
年末年始の華やぎシーンは自信のある髪で!
人気ヘアマスク「Gyutto(ギュット)」で美映え髪に
Ranking
-
50代に人気上昇中!上品な華やかさ「冬のミディアムヘア」51選
冬の空気に似合うのは、品よく華やかで、ほんのり女らしさを感じるミディアムヘア。50代の女性に人気上昇中のスタイルは、髪悩みや顔まわりの悩みをカバーしながら、印象をぐっと明るく見せてくれるスタイル。
-
上品にあか抜ける「50代の黒タートル」冬の洗練スタイル8選
黒タートルは冬の定番アイテム。着こなし次第で品格を引き立て、あか抜けた印象をつくる最強の一枚。色合わせや素材感、アクセサリーの工夫次第で、ぐっと洗練されたスタイルに。
-
【憧れの国内高級ホテル・旅館】一度は泊まりたい!北海道から沖縄まで大人が満足する極上ステイ
50代女性が一度は泊まってみたい、と思う全国の高級旅館・高級ホテル・憧れのリゾートホテルを厳選してお届け。温泉やグルメやエステ、絶景など魅力満載の贅沢な国内旅行が楽しめる。夫婦や気心の知れた女友だち、…
-
艶とふんわり感が若々しい「冬のロングヘア」24選
今どきロングヘアは、髪のツヤ感で若々しく見える!ボリューム不足も白髪悩みもカットやカラー、パーマで思いのままに解決できる。こなれた印象に見せる洗練ロングヘアスタイルをお届け。
-
【冬の主役になるエルメスのスカーフ6選】価値ある一枚が、装いをフレッシュに更新
ふわりとまとうだけで、重くなりがちな季節の装いをたちまち鮮やかに更新してくれる、唯一無二の存在感。アウターを手に入れるのと同じ、もしくは、それ以上の価値がある美しい一枚を主役に、心躍る冬を楽しもう。
Keywords