<有元葉子さん・2皿レシピ>アナゴの湯葉巻き×湯豆腐

人を招くときのメニュー選びは、メインの2皿から。ひとつは「すぐにできるもの」、もう一皿は「時間をかけて作るもの」など、時間配分も考えてあげるとうまくいく。今回は、有元葉子さんのレシピから「アナゴの湯葉巻き」と「湯豆腐」の2皿をご紹介します。

湯豆腐

湯豆腐

材料(作りやすい分量)

絹ごし豆腐……2丁(好みで木綿と1丁ずつでも)

春菊……1/2

昆布(10×20㎝)……1枚

[タレ]

 かつおだし……1/2カップ

 しょうゆ……1/2カップ

 ねぎの粗みじん切り……1本分

 かつお節……3パック

 七味とうがらし…… 小さじ1


作り方

1.豆腐はひと口大に切り、水を張ったボウルにとって、かけらなどを落とす。

2.タレの材料を混ぜ合わせて、深めの小さな器に入れる。

3.土鍋に昆布と水適量を入れ、火にかける。昆布が膨らんでユラユラしてきたら、中央にタレの器を置く。豆腐を入れて、温まってきたら春菊の葉を摘みながら加える。

4.取り皿に豆腐と春菊をとり、タレをすくってかけ、ゆで汁でのばしながらいただく。

 

まずは湯豆腐という意外性が魅力。寒い冬の夜に鍋と日本酒で温まったところへ、ふっくら香ばしい揚げ物の登場。「アナゴを湯葉で巻いておけば、これもすぐにできます」。

アナゴの湯葉巻き

アナゴの湯葉巻き

材料(作りやすい分量)

アナゴ(生)……2本

生湯葉(幅が広いもの)……2~3枚

げ油……適量

塩、山椒……各適量


作り方

1.アナゴを揚げ鍋に入る長さに切り、生湯葉で二重に巻く。

2.170℃くらいの油に入れ、生湯葉が開かないよう、最初だけトングなどで押さえる。固まったらトングをはずし、アナゴに火が通り、湯葉がパリッとするまで揚げる。

3.キッチンバサミで2~3等分に切り、器に盛る。塩と山椒をつけていただく。

「急いで帰ってきて、夜にお客さま、というときに、この2品はとても便利。まずは湯豆腐で温まってもらう趣向です。お豆腐と春菊だけのシンプルな湯豆腐ですから、切って土鍋に入れるだけで前菜のできあがり。外国からのお客さまにもとても喜ばれます」

湯豆腐を楽しんでもらっている間に、湯葉巻きをサッと揚げて、あつあつをシャンパーニュでいただく至福の献立。
「締めは炊き込みごはん。あるいは誰かにお寿司を買ってきてもらうのも手」
有元葉子さんの単行本『この2皿さえあれば。』

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6年間にわたる本誌連載から、牛肉のパプリカ煮込み×カリフラワーのパセリソースをはじめとする、秋冬のおもてなしに向く選りすぐりの料理を一冊にまとめた。料理にまつわるエピソードやコツなどのエッセーも充実。全国書店で好評発売中。¥1,800 集英社
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