写真の燈籠についても「ハートが8つ!」とつい条件反射が働いてしまいますが、こちらは♡が逆さまの「猪目(いのめ)」。
個人的には、「形からして、猪の"鼻先"では?」と思い続けて十数年……。縄文時代後期の土製品(弘前市出土)や古墳時代の埴輪(畿内ほか)でも猪の鼻の特徴はしっかり反映されているので、古代人に尋ねたなら「んだんだ」「せやせや」と賛同してくれることでしょう。
今ひとつ由来がはっきりしませんが、猪目は魔除けや火伏せの意味を込めて、寺社建築の部材、飾り金具にあしらわれているのだとか。初詣の折にぜひ探してみてください。
(編集B)