<ミャンマーの旅>見晴るかす三千基のパゴダ、バガン王朝の栄枯盛衰(バガン①)

今年の春はアジア旅、『ミャンマーのヤンゴン、バガン、マンダレー、インレー湖のヘリテージと素敵なホテルに泊まる』

地平線まで続くパゴダと夕陽に魅了されるバガンの旅。

バガンの仏教遺跡群は2019年7月、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

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早朝のオールドバガン。一筋の朝もやの彼方に聳え立つパゴダ群(仏塔)。今から1000年前、ビルマ族がこのようなパゴダの造営技術をもっていた事は驚きだ。
時は一千年前、パガン王朝アノヤータ王の時代にさかのぼる。アノヤータはビルマ族を纏め先住民のピュー族を駆逐、生き残ったピュー族から米造りの知識を得た。そして仏教はそれ以前ピュー族からビルマ族へ大乗仏教が伝わっていたが、アノーヤータは大乗仏教を廃し上座部仏教を奨励、多くの大パゴダ(パヤー)や僧院を建立した。その後代々の王は上座部仏教を手厚く庇護、パゴダを建てる事は功徳とされ、バガン一帯はパゴダが林立する事となる。その後バガン王朝はペグー朝の勃興、モンゴル軍の侵入などで14世紀滅亡した。その一番の原因は巨大パゴダの造営に国費が浪費された事を上げる識者が多い。現在バガンのパゴダは3千基を数え。仏教遺跡としての規模は世界一である。
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夕陽の名所は世界中にある。だがその最高峰はピラミッドの夕陽でもなく、ニューヨークの摩天楼の落日でもない。それはまぎれもなくミャンマー、バガンのパゴダ群に沈む夕陽なのだ。写真はティーローミンローパゴダと落日。
  • スラマニ寺院

    12世紀建立されたスラマニ パゴダの壁画。オリジナルは12世紀頃描かれたとされる。現在の壁画は19世紀に修復されたもの。

  • ダマヤンチ”ーパゴダの仏陀座像。外周回廊の入り口にそれぞれ安置されている。

    ダマヤンジー寺院内の仏陀座像。外周回廊の入り口にそれぞれ安置されている。

パガンの名刹パゴダ(パヤー)5選。そして寺とパゴダは全く異なる(ミャンマー人の宗教観)

ミャンマーの寺やパゴダの呼称について、パゴダは実際にはパヤーと呼び寺院ではない。そこでは僧侶は居住、修行はしない。パゴダは一般の信徒の寄進で成り立ち、在家の信者により運営される。「寺院 僧院」は信者の寄進により維持されるが運営は僧侶が行う。そして寺は修行の場とされる。
パゴダはそれ自体がお釈迦様の化身。シェズィーゴーン パゴダ(パヤー)などは仏塔自体が礼拝の対象だ。パゴダの中に回廊があり仏陀を安置されたものを「パトー」と呼ぶ。有名なアーナンダパゴダや、ダヤマンジーパゴダは仏塔ではなく回廊の4体仏(東西南北)を礼拝する。この場合いアーナンダ パトー、ダヤマンチ”ー パトーが正確な呼称だ。ややこしくてすみません。
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ダマヤンチ”ー パトー(パゴダ)。1170年ナラトゥ王により建てられた。後に王は殺害されたが、王は生前悪行高くこの寺院を完成させる後継者はいなかった。バガン最大の未完成寺院。
パガンの遺跡を代表するアーナンダ パトー(パゴダ)。バガン王朝最盛期1090年頃チャンスイッター王により建立。本堂の回廊の東西南北に、高さ9m余の釈迦如来立像が安置され見応えがある。
マヌーハ パトー(パゴダ)。1059年バガン王朝、アノヤータ王の捕虜になったモン族のマヌーハ王の建立と言われる。パガンで最も古い寺院の一つ。
タビニュ寺院は1144年、アラウンスィードゥー王により建立。オールドバガン城壁内に建ち、61mの高さがある。タビニュとは仏陀の無限の知恵の意。

ジュエズィゴォン パトー(パゴダ)は「砂丘の上の黄金の塔」を意味し1086年カンシッタ王により完成された。バガン王朝を代表する優れた建築と装飾が見られる。
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    バガンの観光は風情ある馬車がお勧め。3時間30000チャット、約2200円。

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    早朝オールドバガンで托鉢の小僧の集団に出会った。

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    マヌーハ寺院の巨大な磬子(けいす)。覗き祈るとご幸福が訪れると言われる。

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