いわゆる“スタンダード”と呼ばれるアイテムが、ずっと変わらず好きです。
でも、若いころに購入したそれらを、今の私がそのまま着てしまうと、なぜかしっくりこない。
もう着こなすのがむずかしい年齢になってしまったのかしら?とあきらめかけていたところ、目にとまったのが、エディ・スリマンがデザインするセリーヌでした。
時代を超えて愛されるスタンダードなアイテムにほんのりスパイスを加えてスタイリッシュに仕上げ、ラグジュアリーに昇華させている。
そんなところにとても惹かれます。
このローファーも、一見なんの変哲もなさそうなクラシックなフォルム。
なのに、履いてみるととても華奢で繊細。
ワンピースからスカート、デニムまで、驚くほどどんなコーディネートにも似合う、トラッドになりすぎない、センシュアルな一足です。
一度はあきらめ、手放しかけた“スタンダード”に、もう一度挑戦してみたい!と思わせてくれる。
私にとって今のセリーヌは、そんな存在です。