結婚以来18年、ダブルベッドで一緒に寝ています。夫のいびきがうるさいことはあるけれど、精神的な安定が得られているので、特に不満はありません。(50歳・税理士)
シングルベッド2台をくっつけています。それぞれのスペースは確保しつつ、別々に寝るよりも、一緒の時間や空間をもてるので、家族であることが実感できます。(52歳・パート)
「いっそ夫婦の寝室を別に?」とも考えるけれど、「それって夫婦としてどうなの?」なんて迷いや、「この提案、夫はショックかも」という懸念も。周囲の人に聞きたいけど聞きづらい“夫婦の寝室事情”を、アラフィー女性100人に徹底リサーチしました。
アラフィー女性100人に聞きました!
すでに「別室」が40%とトップ。その半数以上が、夫婦どちらかが和室(リビング併設を含む)を利用。各自個室を所有する人もいるが、どちらかがリビングのソファで就寝という人も数名いた。「同室だが寝具は別」という人の中で最も多いのは、シングルベッド2台をつけているケース。次いで布団を並べているケース。同室同寝派は、新婚当時のダブルベッドを使い続けている場合がほとんどだった。
この結果は、長年連れ添った夫婦でも切り出しにくい話題という証し? 実際、NOの理由で目立ったのが、「夫がショックを受けそうだから」。別室を提案したところ、「夫が落ち込んだので断念」(48歳・会社員)した人も。
リアルなわが家の寝室事情
Q.夫婦の寝室、同室と別室のメリット、デメリットは?
同室の人
別室の人
Q.夫婦が別室に寝ると、夫婦関係は変わると思う?
何かの本に、「寝ているときに“気”の交換をするため、同じ部屋で寝ないのは夫婦ではない」と書いてあり、あり得るかもと感じた。実際、寝る前が一番リラックスし、夫婦で話ができる時間だと思う。(44歳・会社員)
お互いに不満がないのなら、一緒に寝たほうが仲よくいられそう。でも、眠れないストレスで相手のことを嫌いになってしまうこともあるだろうし。いずれにしても、YES!(45歳・主婦)
若いころなら影響はあるだろうけれど、50代半ばにもなれば、それが原因で関係が変わることはないと思う。(55歳・コーディネーター)
別に寝ると、心が離れてしまう気がする。(54歳・主婦)
NO。肌の触れ合いは少なくなるので、寂しいと思う人も多いかと思いますが、相手に寄りかかりすぎず、自分と向き合うことを、今からしておくことも大切だと思います。(45歳・コンサルタント)
【column】別室にした人の“それぞれの事情”
<座談会メンバー>
●B美(49歳)
【家族構成】夫53歳/子供なし
結婚して15年、夫のことは「今も愛しい♡」と、公言。夫のいびきと温度差が気になるものの、今後も変わらず、ダブルベッドで就寝希望
【夫婦の寝室】同室、同寝
●A子(53歳)
【家族構成】夫54歳/長男24歳/次男21歳
8年ぶりに夫と同室で寝るようになり、いびきのひどさに辟易(へきえき)。夫に訴え続けた結果、昨夏、長男が家を出たのを機に、念願の別室ライフが実現。
【夫婦の寝室】別室
●C絵(51歳)
【家族構成】夫48歳/長女13歳
12年間川の字で寝ていたが、娘の中学進学により、夫婦ふたり、シングルベッドを2台並べて寝ることに。夫のいびきに耐えられず、別室を画策中。
【夫婦の寝室】同室、別寝
●D奈(46歳)
【家族構成】夫45歳/長男15歳
現在は夫と同じ部屋で、ダブルベッドで就寝。が、夫のいびき&匂い、温度差、時間差に悩まされ、寝不足ぎみ。別室を切実に希望している。
【夫婦の寝室】同室、同寝
夫のいびきが原因で夫婦別室に!快適で同室には戻れない?
7年訴え続け、やっと自分の寝室を手に
夫のいびきが煩わしいかどうかは愛情次第!?
夫婦同寝の欧米に対し、日本は母子同寝が主流?
A子 そういえば、息子たちは、私たち夫婦が同じベッドで寝ているのは見たことないはず。夫婦の寝室を設けたときも、子供の手前なんとなく照れくさくて、ベッドを別にしたから。
C絵 多感なときは気になるからね。
D奈 うちの親も別室だった。だから、そういうものだと思っていたけど。
B美 私は逆で、両親が別々に寝ていて、母が寂しそうだったのよね。それで、「私はダンナさまと一緒のベッドで寝る」って決めていたの。
C絵 やっぱりラブラブ!
B美 いや、うちもすでにそういう関係はないんだけど(苦笑)。
A子 でも、なかにはいるよね。いつまでも男と女でいたいっていう人。
D奈 そういう夫婦は、いくつになっても一緒に寝るのかな。
A子 別室で、時々「失礼しま〜す」って訪ねていくほうが刺激的じゃない?
B美 夜這い的な(笑)?
C絵 高齢になったら、安否確認の意味で、隣に寝ていたほうが安心だろうけど。今は、自分の安眠のほうが大切!
問題は夫のいびきではなく、ビジュアルだった!?
田中圭だったら、いびきがうるさくても口が臭くても、一緒に眠りたい(笑)(D奈)
建築家 天野 彰さん
アトリエ4A代表。生活に密着した家造りやリフォームを長年手がけ、人生100年時代の参考になる著書多数。ユーモア満載、歯に衣着せぬ講演も人気。『50代から生涯暮らすリフォーム』天野 彰・天野彰人共著 KADOKAWA ¥1,500
50代以降の夫婦の寝室とは?
“これから先”を考えると完全なる別室はリスキーです
長年建築業界に従事してきた天野彰さんいわく、「50歳前後のご夫婦の場合、寝室問題はほぼ必ず浮上します。せつないことに、妻の主張は、『夫と別室』が大半(笑)」と。その理由は、やはり、温度差、就寝・起床の時間差、そして、いびきといった騒音だとか。
「子供の独立時期と重なるので、子供部屋をどちらかの寝室にと考えがちですが、50代以降は、完全なる別室は要注意。就寝中に体調をくずすなど、トラブルが起きたときに対処できませんから。特に1階と2階のように、フロアを分けるのは危険。気づかぬうちに、夫が寝室で突然死していたというケース、けっこうあるんですよ。そうならないためにも、お互いの気配が感じられる距離で眠るのがおすすめです」
ただし、“寝床”は別にするのが得策。「同じベッドだと、相手の寝返りなどを感知しやすいので、睡眠を妨げられかねません。そもそも日本人は、昔から個々の布団で眠っていたのだから、生活習慣としても、文化としても、“異床”が自然だと思います」
異床とはいえ、同室だと、温度差・時間差・騒音は目をつぶるしかない?
「いやいや、私が提唱するのは『夫/婦寝室』、お互いの寝床の間を引き戸などで仕切った寝室です。隣り合った部屋の壁を取っ払って引き戸を設置してもいいし、ひとつの部屋をアコーディオンカーテンやパーテーションなどで簡易的に仕切るだけでもOK。それぞれのスペースに冷暖房器具と照明を設置すれば、問題は解決できます。ベランダが狭くて室外機が2台置けないなら、ひとつの室外機で複数台使えるマルチエアコンを、また、賃貸なら、天井や壁に穴をあけずにすむタイプの仕切りを選べば大丈夫。防音効果の高い材質の引き戸などもあるので、上手に活用してほしいですね」
家の構造にもよるが、引き戸の後付けは意外と簡単で、費用もそれほどかからない。アコーディオンカーテンやパーテーションは、さらに手ごろとか。
「独立した子供の部屋を大事に残している家庭もありますが、十中八九戻ってこないから(笑)。それを利用し、快適な寝室をつくることが、夫婦がいつまでも元気に暮らせる秘訣ですよ」
気づけば人生100年の時代に。ということは、これから40~50年の歳月を夫と過ごすことになる。どうせなら楽しくハッピーな夫婦生活を送りたい。そのために欠かせないことのひとつ、夫婦のコミュニケーションについて考えてみましょう。
鼻にくる特有の刺激臭。その正体である加齢臭は、誰にでも迫りくるエイジング現象ではあるものの、食事やライフスタイルしだいで濃度は大いに変化します。妻が夫のためにできるわき臭・頭皮臭・首まわり臭・口臭・足臭の傾向と対策をご紹介。まわりの人々に伝わる前に、夫のニオイを完封しよう。
子供の自立や定年、親の介護などを機に、離婚を選ぶアラフィー世代は少なくない。とはいえ、勢いだけで決行するのは危険。離婚が、自分らしい人生への切符になるか。それとも、みじめな老後の入口になってしまうか。専門家とともに考えたい。
親の介護や看取り、子どもの独立、夫の定年など、家族の節目や転換期に直面する機会が多い50代。だからこそ感じてしまう、「家族って何?」という疑問。少子高齢化や未婚率の上昇など、社会が大きく変化する「今」だからこそ考えたい“家族のかたち”とは?
今年、画業60周年を迎える少女漫画界のレジェンド・一条ゆかり先生。この2月には、初めての塗り絵ブック『一条ゆかりポストカードBOOK 塗り絵倶楽部』と、金言集第二弾『男で受けた傷を食で癒すとデブだけが残る』(電子書籍限定)の二冊を同時発売し、話題となっています。75歳になった今もポジディブに人生を楽しみ、いつまでも若々しい一条先生。読者からのお悩みにも痛いところをと突きまくり、その切れ味鋭い回答にドキッとしたり、爆笑したり。一条哲学のエッセンスが学べるはずです!!
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