専門家に聞いた!介護、相続、お墓……義家族間で問題が起きる前にやっておきたいこと

義両親に何かあったとき、もめないために今やっておくべきことは? 介護や相続、お墓の問題など、義家族間で事前に話し合うべきポイントを、シニア生活文化研究所所長の小谷みどりさんに教えてもらった。
教えてくれた人
小谷みどりさん

小谷みどりさん

シニア生活文化研究所所長。奈良女子大学大学院修了。’19年まで第一生命経済研究所首席研究員を務める。専門は死生学や生活設計論。著書に『ひとり終活』『「ひとり死」時代のお葬式とお墓』『没イチ』など。

【1】家族写真をきっかけに義両親の今後を話し合う

義両親の記念日や誕生日に「せっかくだから」と写真スタジオに出かけて記念写真を撮ってみる。プロの手できれいな写真ができあがると、義両親から「これをお葬式の遺影写真にしようか」という言葉が出てくることが多い。それをきっかけに今後の暮らし方や介護、相続、お墓などの話題を出せば話がしやすい。

【2】持病や毎日飲む薬、緊急連絡先などを把握する

持病や毎日飲む薬、日ごろお世話になっているドクターの連絡先など、義両親の健康にかかわることについて「よくわからない」という人は案外多い。万が一、救急搬送された病院で聞かれたらすぐに答えられるように把握しておこう。可能なら延命治療をどうするか、葬儀に来てもらいたい人の連絡先なども聞いておく。

【3】義両親と一緒に終活セミナーに参加する

遺された家族が争わないように遺言を残すのは親の役目だが、元気なうちは「遺言を書こう」という気分にはなかなかなれないもの。例えば、「自分たちも今後の参考にしたいから」と、義両親を誘って夫と4人で終活セミナーに参加。それをきっかけにエンディングノートや遺言に関心を向けるという方法もある。

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