【アラフィー妻の本音】トラブルは避けたい!義両親の高齢化による『夫の実家』問題

そろそろ子供から手が離れるし、自分の時間をもっと楽しもう!と思っていたのに、最近、夫の実家との付き合いで悩んだり、もめることが増えてきて、モヤモヤする……。介護や同居、相続、さらにはニートな義きょうだいの生活をどうするか。こうした問題はアラフィー世代だから起こること。専門家と読者の声とともに、今、改めて夫の実家問題を考える!

 

教えてくれた人
小谷みどりさん

小谷みどりさん

シニア生活文化研究所所長。奈良女子大学大学院修了。’19年まで第一生命経済研究所首席研究員を務める。専門は死生学や生活設計論。著書に『ひとり終活』『「ひとり死」時代のお葬式とお墓』『没イチ』など。
大美賀直子(おおみかなおこさん)

大美賀直子(おおみかなおこさん)

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー等の資格をもち、カウンセラー、講師など幅広く活躍。All About「ストレス」ガイド。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』ほか著書多数。

 
①姑問題だけじゃない!アラフィーに聞いた 「夫の実家」事情

最近、夫の実家との付き合いで悩んだり、もめることが増えてきて、モヤモヤする……。こうしたお悩みを抱えている人は多くいます。そこで今回、アラフィー456人にアンケートを実施。義家族と付き合う頻度は? 交際にかける費用は?皆さんの「夫の実家」事情を紹介します。

現状のデータ

Q.夫の実家との付き合いで、現在、悩んでいることはありますか? 

※アラフィーを対象にした編集部のアンケート調査(456人が回答)より。

夫の実家トリセツ

約半数がYESと回答。ただし、YESの中身は「息子ラブな義母にときどき意地悪される」から、「義父の相続で夫の実家が修羅場になった」までかなり差がある。

トラブルの例

■プライドが高く他人を見下すのが大好きな義母。毎回悪口を聞かされてウンザリ。

■義母の介護に手助けもお金を出すことも考えない義弟。わが家に一任は本当に困る。


■義姉とは子供の年齢が近く、習い事や塾、洋服まで張り合ってくるので疲れる。

■義母の実家は親戚が多く帰省のたびに大宴会。わが家の生活を詮索されるのもイヤ。


■義父はとても頑固で完全に言いなりか無視かのどちらかで対応するしかなく疲れる。

Q.夫の実家の誰に悩んでいますか?

義母     44%

義きょうだい 28%

義父     21%

義おじ・おば 3%

そのほか   4%

義母の1位は当然!? 長寿化を背景に、義両親との同居や介護、相続でもめやすい義きょうだいが2位に。

Q.悩みはどんなことですか?

日常の些細なこと 40%

介護のこと    19%

相続・遺産のこと 6%

(相続・遺産以外の) お金のこと 4%

お墓のこと    3%

そのほか     28%

介護と相続、お金を合わせると約3割。介護にも費用がかかるので、金銭問題はかなり大きいといえる。

Q.夫の実家とはどれくらいの頻度で付き合いがありますか?

・お盆、正月、義母の誕生日に訪問のほか、義母とは用事があるときだけLINEで連絡を取り合っている。(会社員・46歳)

・夫を介しての連絡のみ。(会社員・54歳)

・義父の介護が始まってから、この一年、週3日で行っています。(主婦・48歳)

・年1回、お盆に帰省。夫はきょうだいとその嫁のグループLINEでよく連絡をとっている(私は不参加)。姑は月イチで私

に電話をかけてくる。(会社員・53歳)

Q.夫の実家との付き合いに年間どれくらい出費がありますか?
・義母の誕生日や母の日のプレゼントで1回につき5万円くらい。(パート・50歳)

・仕送り(家賃)で72万円、毎年、義両親と行く旅の交通費&食費で20万円、週末の外食代で5万円、トータルで年間100万円くらい。(主婦&モデル・50歳)

・帰省の際は乗り物代、おみやげ、ホテル代などで50万円。(公務員・47歳)

・新婚当初からいろいろあって、義実家との付き合いをやめました。まったくお金がかからず、スッキリ!(主婦・51歳)

Q.義実家問題について誰に相談しましたか?

夫 43%

友人・知人 23%

誰にも相談していない 20%

自分の両親 10%

そのほか 4%

相談相手のNo.1は夫。義実家との窓口は夫担当とはいえ、いつでも夫婦で話し合える下地をつくっておくことも必要。

Q.問題はうまく解決できましたか?

夫の実家トリセツ

<Yesと答えた人>

・義母が義きょうだいと私の間に入り、守ってくれたおかげで事態が収拾。(主婦・50歳)


・自分の両親に「子供のためにガマン」といわれ、気持ちを切り替えた。(会社員・48歳)


<Noと答えた人>

・夫はお金で解決すると決めたけど、私には不本意な結論だからNO!(医療事務・54歳)

・何をいっても義母の態度は変わらない。義母が死ぬまで解決しないと思う。(主婦・49歳)


75%の人がNOと回答。100%白黒をつけるのはむずかしい?不可能?な義実家問題。妥協点を見出せるかが、解決の糸口?

 
②「夫の実家」問題はなぜアラフィーになると炎上するの?

ひきこもりにマウント。義きょうだいこそくせ者!?

子供の成長とともに少しずつ頻度が減っていた夫の実家との付き合い。ところが「アラフィーになったころから、また、夫の実家のことでモヤモヤする回数が増えてきた」という声をよく聞く。

義実家問題に関するアンケートでも、「将来の介護が気になるのか、最近、70代の義母がなにかと私に会いたがるのがうっとうしい」(会社員・53歳)、「足腰が弱くなってきた義両親の生活をどうするかで、義姉や義兄から連絡がくるのがイヤ。正直、その問題は夫と話すべきだと思う」(主婦・51歳)といった声が多数あり。

アラフィーになって義実家トラブルが炎上する最大の理由は、義両親の高齢化と、そこから始まる同居や介護、相続の問題。さらにエクラ世代の場合、「そこに世代問題がからんでくるので厄介です」と語る小谷みどりさん。

「人生のやり直しがきかない年齢になると、まわりの人間に自分の価値観や歩んできた人生を否定されるのは、死ぬほどつらいことなんです。特に昭和20年代に生まれた団塊世代の人たちには、『自分たちが日本の高度成長を支えた』という自負があります。体は確実に老化していても、まだまだがんばれると意気軒高で、子供のアドバイスに耳を傾けようとしないし、むしろ自分こそ正しいとばかりに価値観を押しつけてくる人も多い。アラフィー女性の場合、義両親の多くがまさにその団塊世代ですから、彼らの老化がすすむと、意見の対立や感情的にぶつかり合うことが増えてきます」

親世代の体力や適応力が衰える一方で、エクラ世代は年々、心も考え方もタフになってくる。「この逆転現象が火種になるケースも多い」と大美賀直子さん。

「若いころは夫の実家の人々の言葉に振り回されたり、ビクビクしながら付き合っていたという人がけっこういると思います。それが、人生経験を重ねてアラフィーになると、心が強くなり、自分の価値基準もしっかり確立されて、違うものは違うと主張できるようになってくる。夫の両親や義きょうだい、さらに親戚など、義実家の人々の理不尽さをずっとガマンしていたけど、10年たったある日突然、怒りを爆発させたという話も聞きます。義実家の人々にすると、『なぜ? 突然、嫁が……』ということでも、アラフィー女性にとっては自然の流れなんですね」
「夫の実家」問題
また最近は、義きょうだいとの間で起こるトラブルで悩むエクラ世代が急増している。

「義母が要介護5になり、夫と私は施設に移ることをすすめたけど、義母と暮らす独身の義姉は自分が介護するといって聞かない。なのに、仕事が忙しいと突然私に世話を頼んでくるので困る」(自営業・48歳)、「働かずに実家暮らしをして、もう10年以上も義父のすねをかじり続けている43歳の義妹。義母に『△△(義妹)のことお願いね』といわれるたびに気分が落ち込む」(会社員・49歳)──など。

「義両親が要介護になり、施設で暮らすほうが明らかに生活の質が向上する場合でも、世間体や自己満足で施設を拒む義きょうだいがいるために、話が進まないというケースも耳にします。

一番深刻なのは非正規雇用や、ひきこもりの義きょうだいです。50歳男性の生涯未婚率は約25%で、4人にひとりが未婚のまま。そのかなりの割合がひきこもりともいわれています。よほどの資産家でないかぎり、いずれは働かない子供の将来をどうするかという問題がほかのきょうだいにのしかかってくる可能性も」(小谷さん)

 
③「夫の実家」問題の背景にあるものとは?

親世代(70代80代)の火種

親世代(70代80代)の火種

持ち家率がとても高く、相続などで争いが起きやすい

団塊から上の世代(70〜80代)は、人生最大の目標が「家を持つこと」という人が多く、持ち家率は80%を超える。「田舎の一軒家でなければかなりの資産になるので、相続問題が起こりやすくなります」(小谷さん)。

いわゆる団塊世代で、自分のがんばりを他人にも求めやすい

いわゆる団塊世代で、自分のがんばりを他人にも求めやすい

最近、「シルバーモンスター」の呼称が生まれるなど、社会問題にもなりつつある70歳以上の高齢者。「戦後の日本を自分たちがつくったという誇りがあり、自説に対するこだわりが激しく手ごわいです」(小谷さん)。

ネットに慣れない情報弱者。コミュニケーションがとりにくいことも

ネットに慣れない情報弱者。コミュニケーションがとりにくいことも

「スマホを使えず、テレビなど従来のメディアに頼りがちな義両親世代は情報収集に疎く、視野が狭くなって自分の意見に固執しがちです。ここは子供世代が義両親をサポートして、世界を広げてあげて」(大美賀さん)

義きょうだい世代の火種

義きょうだい世代の火種

アラフィー世代と同世代で、マウントの取り合いになりやすい

家事に子育て、義実家との付き合いもがんばりたい、という『いい妻・いい嫁』志向が不要な緊張感を生む。「特に同性の義きょうだいがいると軋轢が起きやすいので、義姉や義妹、男きょうだいの妻に対して配慮が必要です」(大美賀さん)。

50代男性の1/4は独身者。親との同居による問題が起きやすい

50代男性の1/4は独身者。親との同居による問題が起きやすい

年金生活が始まって10年くらいたつと資金不足が緊急課題に。「義両親とニートの子供、両方の金銭的援助がのしかかることも。支援をするのか、するならいくらか、夫婦であらかじめ話し合っておきましょう」(小谷さん)。

死後離婚の増加=義実家問題に悩む人が増えている?

がんばり屋で、すべてにおいてパーフェクトを目ざしたいアラフィー世代の特徴が、夫の実家問題を生んでしまうことがある。

「いい嫁になりたいという気持ちはわかります。でも、がんばりすぎると周囲に不要な緊張感を与えて、例えば義理の妹が『私も負けないようにがんばって子育てしなきゃ』と熱くなり、それが子育てマウンティングに発展する可能性もあります」(大美賀さん)

小谷さんは「死後離婚」というキーワードから、時代とともに義実家付き合いの状況がどう変化しているかを解説する。

「死後離婚とは配偶者(夫または妻)の死亡後に『姻族関係終了届』を提出して、亡くなった配偶者(夫または妻)の親族との姻族関係を終わらせることをいいます。ここ20年で死後離婚の数は2.5倍に増加。それはつまり配偶者が生きている間に、親族=義実家の人々と良好な関係を結べなかった人が増えていることを意味しています。死後離婚が決して悪いわけではありませんが、縁あって結んだ親族との絆を切るというのは重大な決断です。こういう社会現象があることも知ったうえで、義実家との付き合いを改めて考えてみてはいかがでしょうか」

 
④実録!わが家に起きたトラブル

義家族とのトラブルを経験したマダム4人がノンストップ!赤裸々トーク!

義家族とのトラブルを経験したマダム4人がノンストップ!赤裸々トーク!
●A子:54歳、主婦。義弟の暴走に振りまわされ、それを止められない義両親に疑問を感じる日々。
●B子:47歳、会社員。独身義妹の将来を託されないように鈍感力を発揮。何事もスルーが信条。
●C子:50歳、主婦。義実家に近居の義妹から数々の攻撃を受け、怒りを通り越してあきらめの境地に。
●D子:51歳、美容師。タフな義母四姉妹を相手に天然力で対抗し、独自のポジションを獲得。

 いつの世もやっぱり手ごわい相手!義母 

夫に金銭的な支援を頼む義母。悪い人じゃないけどモヤモヤする

A子:では、わが家の義実家問題から。問題児は義理の弟で、今は独身だけど3回離婚していて原因はすべて不倫とお金。不倫相手と遊ぶお金欲しさにあちこちで借金をしていました。私たち夫婦が元妻たちに呼び出されて、恨み節を延々聞かされるのがつらかった。

B子:ご主人は長男ですよね。うちも長男ですが、何かあると義実家に頼られて不公平だなって思います。夫には非正規雇用の妹がいて、コロナの影響で収入が減ったらしく、義母に相談された夫がコッソリお金を渡している。夫婦別口座で夫の収入から出てるとはいえ、彼のお金が足りなければ私が生活費を補填するわけだから、やっぱりモヤモヤします。
金銭的な支援を頼む義母にイライラ

╲アンケートにもこんなエピソードが!/

「ひとり暮らしの義母に手伝いを申し出てもNOといわれる。放っておくと、近所の人に『誰も助けてくれない』と悪口をいいふらすのでゲンナリ」(主婦・51歳)

「毎日のように、私が出るまで何度でも電話をかけてくる義母。しかも話の内容は他人の悪口と自慢話ばかり。私まで性格が悪くなりそう」(主婦・46歳)

「コロナが心配だから帰省しないといったのに、『嫁が帰りたがらない』とウソをいう義母。本当にいやだ」(会社員・53歳)。

 実は一番のくせ者!?義兄弟&義姉妹 

C子:わが家の義妹はかなりキョーレツです(笑)。深く考えずに義父(義母は他界)と二世帯で暮らしはじめたら、なぜかわが家から食器や食べ物が消えていく……。私たちの不在時に勝手に入って持ち出してたんです。

D子:実家にいる感覚で甘えてるのかな?義父は何もいわないの?

C子:娘が孫を連れて遊びにくるのがうれしくて義父は厳しいことをいわないし、夫も初めは「妹がそんなことをするはずない」と思ってたみたい。お正月用に買った超高級なカニを奪われたときは本当に悔しかったなぁ。

A子:カニですか!?うちはエビです(笑)。義両親の結婚記念日に義弟と5人で食事に行ったら、義弟が一番高い手長エビのメインを真っ先に注文したんです。3人でワリカンなのに!! うちの実家とは考え方が全然違うことを痛感。

C子:食べ物が問題のうちはいいけど、遺産相続でもめたのはきつかった。義父が「家は息子に残したい」と、生前、義妹にかなり資金援助していたのに、いざ相続となったら法定どおりの分割を主張してきて。夫は実家を残したかったけど、売却してお金を半分に分けたんです。売却前に、義妹が義父宅の浴室から高級な蛇口をはずして持って帰ったことは一生忘れません(笑)。

<義兄弟>

義兄弟&義姉妹

╲アンケートにもこんなエピソードが!/

「要介護の義両親の世話で夫の実家に行くと、未婚の義兄たちが当然のように私に用事を頼んでくる。私は無償の家政婦じゃないし、せめてありがとうくらいいえないの!?」(パート・49歳)。

「義母の介護に対して、手助けもお金を出すことも考えていない義弟。長男の夫と私がやればいいと思ってるようでムカつきます」(会社員・55歳)。

「義両親のお金で事業を始めては失敗を繰り返す義弟。将来が不安でしかたない」(会社員・46歳)。

<義姉妹>

<義姉妹>

╲アンケートにもこんなエピソードが!/

「義母との旅行についてくる妹夫婦の旅費や食費も、なぜかわが家が支払います。しかも勝手に高級ワインをオーダーするし。せめてコーヒー1杯ごちそうして!」(医療関係・54歳)。

「義両親に甘えてお金をせびり、子供を預けて自分は遊びにいく義妹。手紙で注意したけど無視された」(主婦・49歳)。

「娘をかわいがってくれるのはうれしいが、すべてのイベントに参加したがる独身の義姉。最近の娘に対する執着が怖い」(主婦・46歳)。

 無駄にプライドが高い義父 

問題児の義弟より義弟を野放しにする夫の両親にイライラ !!

A子:義弟より、義弟を野放しにする義両親に対してよりイラついていることに気づきました。男3人から義母はお姫さま扱い。彼女は次男を溺愛してるから、義母の手前、義父は次男を叱れないんです。

B子:どの家にもアンタッチャブルな人間がいますね。私の友人の義実家には超プライドが高い義父がいて、毎回上から目線で自慢話をするから、「なるほど!」「すごい!」を念仏のように繰り返すそう。
問題児の義弟より義弟を野放しにする夫の両親にイライラ

╲アンケートにもこんなエピソードが!/

「酔って機嫌がよくなると、『俺の若いころは〜』と昔話を始める義父。中学生の息子はそのひと言で義父のそばをサッと離れます」(自営業・53歳)。

「万が一の話をすると、82歳の義父は『俺を殺す気か!』と怒りだす。義両親の今後の生活について何も相談できなくて、夫は本当に困ってる」(主婦・54歳)。

「80歳を過ぎたのに、『何も問題ない』といって免許を返納しない義父。最近、ジグザグ走行してるんだけど……」(パート・46歳)。

 わがまま放題の義親戚 

「私はダメな嫁」と認めるフリで角を立てずに義妹の攻撃をかわす

D子:きょうだいの話し合いで解決できないのはつらいですね。うちの場合、義母が一族を束ねるゴッドマザーで(笑)、夫はママの言いなりです。義母の故郷に3人で帰省すると約20人の一族に迎えられ、夜中まで大宴会。逆に一族のメンバーが東京に来るときは私がお店を予約してアテンドもするから、けっこうな負担になってます。

B子:C子は距離をおくことで問題解決できたけど、みんなは義実家にどう対応しているの?

D子:呼び名をつける+天然ちゃん作戦です。一族で特に危険なのが義母の姉2人と妹。4人にかわいい呼び名をつけて、話すときは「●●ちゃん」と親しみをこめて呼びかけると喜んでくれます。あとは、空気が読めない天然ちゃんのフリ。「この子に大事なことは任せられない」と向こうが勝手に思い込んでくれますよ(笑)。

A子:自分がアンタッチャブルになればいいんだ!(笑)

C子:私も途中から義妹に対してはダメな子の演技をしてました。「C子さんって気がきかないわね!」といわれたら、「なるほど、私がやるべきでしたね、ごめんなさーい」という感じです(笑)。

B子:私も鈍感力って大事だと思う。義実家から品物が送られてきても私からは何もいわず、ありがとうの連絡はすべて夫に任せています。気がきかないと勝手に思ってくれるから、ラクですよ。

いろいろあるけど明るく開放的な夫の実家が私は嫌いじゃない

C子:いろんなことをいったけど、義実家って案外悪いものじゃないという経験はありますか。

D子:うちの両親は気取ったタイプで、お金の話をするのは品がないと思ってます。一方、夫の実家は介護やお金のことをフランクに話し、義母の将来のことも決めてくれるので、嫁としてはラク。結婚して、明るくなんでも話す家族っていいなあと思いました。

B子:長い付き合いになるから、自分がラクでいられる方法を探すことが大事なんですね。
わがまま放題の義親戚、うまく対処するには?

╲アンケートにもこんなエピソードが!/

「義母の親戚が東京に遊びにきたがる。しかも義祖母も入れた家族6人で来てわが家に泊まるという。2LDKのマンションで10人がどうやって寝るの!?」(会社員・49歳) 「義父のきょうだいが野菜や田舎の銘菓を送ってくる。そして東京の高いお菓子を送ってくれと銘柄指定で要求される。これって倍返しですよね!」(主婦・48歳) 「帰省のたびに私の服やバッグをジロジロとチェックする義叔母たち!」(ショップ経営・52歳)

 
⑤イライラ、モヤモヤを解消!知っておきたい対処法

義実家への対応は感情的にならず、冷静さを保って

性格や価値観が合わないからと、スパッと縁を切れないのが義実家の人々。穏やかな関係を築くために必要なのは、「冷静な対応です」と大美賀さん。

「例えば、義母のアポなし訪問が迷惑なら、『○曜日なら大丈夫です』など自分たちの予定を先に伝えて、義母の勝手な行動を防げばいいわけです。ここで『あの人は常識がないからアポなしで来る!』と人格攻撃が始まると、以降、常識のない義母が嫌いという感情が先に立ち、問題解決が遠のいてしまいます」

冷静に対応するために取り入れたいのが、バウンダリーという考え方。

「詳しくは次の記事で解説しますが、義家族のように密接な存在でも必ず一線を引き、互いの領分を守って良好な関係を築こうというのがバウンダリーです」

“いい嫁”を目ざさないことも必要だ。
「心理学に“グッドイナフマザー”という言葉があります。母親が完璧すぎると、子供は『自分もいい子でないと』というプレッシャーを感じるもの。グッドイナフ~は、60点くらいの母親のほうが子供は心地よいという意味で、同様にお嫁さんが優等生すぎると、居心地悪く感じる義実家のメンバーがいるかもしれません。自分は60点で十分だと考えて」

義実家との関係を対立軸でとらえず、自分から歩み寄ることも必要だ。

「義両親は人生の大先輩であり夫を産み育てた人たち。義きょうだいと夫には楽しい思い出がたくさんあるはずです。感謝と尊敬の念をもち、ほどよい距離を保って、『義家族っていいものだな』と思えるような関係をつくりたいですね」
義実家への対応は感情的にならず、冷静さを保って

夫の実家のお悩み① 義家族とうまく距離をとるには?

■夫の実家との距離のとり方がわかりません。

<答>4つの境界線(バウンダリー)で対応してください。

「バウンダリーとは、自分と他人の間に引く物理的・心理的な境界線で、『けじめ』という言い方もできます。バウンダリーが明確になっていれば、価値観や考え方で合わない部分があっても、『あなたと私は別の人格で、価値観が異なるのはあたりまえ』と、互いに認め合うことができるのです」。

ところが、義家族のように密接な関係の場合、境界線があいまいになりがちで、それがトラブルを生む原因に。

「例えば、義両親が『嫁なんだからわが家の価値観に合わせなさい!』というのは、完全に境界線を踏み越える行為。義両親とあなたは別の人格で、『もっと義実家に合わせるべき?』と悩む必要はまったくありません。ただし、杓子定規に『私には私の考えや価値観があります』といってしまうと角が立つので、言葉選びには注意を。バウンダリーはバリア(壁)ではなく、線です。線の向こうにいる相手の様子がわかるし、必要なときはそれを越えて手助けすることも可能です」。
夫の実家との距離のとり方がわかりません。

1.感情の境界線

情を同化しない。「義家族と同じように感じてあげないと……」と思うのは感情の同化で、自分の気持ちを押し殺して義家族に合わせなくてもOK。

2.空間の境界線

自分らしくいられる場所(空間)をもつことも、バウンダリーの意識を育てるのに役立つ。ドレッサーまわりや庭の一角などに、ほかの人は入れない私だけの場所をつくってみて。

3.時間の境界線

もし、義母がこちらの都合を考えず頻繁に電話してきたり長々と話すようなら、それは時間の境界線を越える行為。「今は15分だけ話せます」など時間を区切ってけん制しよう。

4.責任の境界線

例えば、義実家のケアは夫の担当と決めたら、「男は不器用だから」など安易な気持ちで手を貸すのはNG。責任の境界線があいまいになり、夫が責任感を感じにくくなる。

夫の実家のお悩み② 義母から心ない一言を言われたら?

■義母からのひと言に傷つきましたが、うまくいい返せません。

<答>アイ(I)メッセージで伝えてください。

アイ(I)メッセージとは、英語の〈I=私〉を主語にして気持ちを伝えること。例えば義母の心ないひと言で心が傷ついたとき、「お義母さんは、どうしてそんなひどいことをいうんですか!」と、お義母さんを主語にしたユー(YOU)メッセージで話すと、義母は自分が責められていると感じて、さらに攻撃的な言葉を返してくる可能性がある。

一方、「そんな言い方をされると、つらいです」と、私=アイ(I)を主語にしたメッセージにすると、印象が柔らかくなり角が立ちにくい。義家族が相手だと特に言葉が感情的になりやすい。相手への文句や怒りではなく、自分の気持ちを伝えるアイ(I)メッセージを活用しよう。
義母からのひと言に傷つきましたが、うまくいい返せません

夫の実家のお悩み③ 義母の言葉を受け流すには?

■義母が感情的で話になりません。

<答>キャッチャーミットワードを使ってください。

多少きつい言葉でも受け止めてくれるし、自分の気持ちをわかってくれると思えるのが、信頼関係で結ばれた家族のいいところ。義実家についても、「いわれたらいい返す」喧嘩上等のスタンスではなく、いったん相手の言葉を受け止める(=キャッチ)努力をすると、義実家との関係が改善されるかもしれない。例えば義母に「本当にあなたは役立たずね!」といわれたら、「そうですか……。どんなところがでしょうか」と冷静に返すと、義母もそれ以上追及しなくなる。「なるほど」「そうですね」「そう思われるんですね」など、義実家とのやり取りに使えそうな受け止めワード(キャッチャーミットワード)をいくつかストックしておくと、対応がスムーズになる。
義母が感情的で話になりません。

夫の実家のお悩み④ 夫が手助けしてくれない

■電池切れで夫が停止しています。

<答>しばらく放置して様子を見てください。

義実家への対応は本来、夫がやるべきこと(妻の実家とのやり取りは妻の役目)。義家族の誰かが自分に何か要求してきたら、「夫と相談する」と伝えて基本は夫に任せて。夫が面倒くさがったり、「疲れてるから無理」と役割を放棄したりしても、決して手を出さず様子を見る。本当に困ったら自ら動くはずだ。夫が仕事と義実家への対応で疲れていたら、妻の愛情で元気をチャージしてあげて。また、義家族のグチを夫にいわないよう注意。誰だって自分の家族を否定されるのは不愉快なもの。人間性を傷つけるような言葉を使うのは避けたい。
電池切れで夫が停止しています。

夫の実家のお悩み⑤ 義妹へのイライラを抑えられない

■義妹へのイライラの感情を抑えられません。

<答>まず刺激から離れてください。

怒りの感情は一瞬でMAXに達する。MAXのまま行動すると思いがけず強い言葉が出て、義きょうだいのように近い関係の場合、取り返しのつかない状況になることも。いったん現場を離れ外の空気を吸う、水を飲むなどして気持ちを鎮め、冷静になってからいうべきことを整理して。
義妹へのイライラの感情を抑えられません。まず刺激から離れてください。

夫の実家のお悩み⑥ 義実家の悩みを相談したい!

■困ったときの相談窓口はありますか?

<答>少し年上の第三者に相談してみてください。

義両親と自分の親は世代が近く価値観が似ていて、相談しても「あなたがガマンしなさい」といわれてモヤモヤが残るケースも。スポーツジムや趣味の場などで知り合った、自分より少し年上の第三者に話をすると、客観的な意見や先輩の体験談を聞くことができるのでおすすめ。
義実家の悩みを相談したい!

 
⑥義家族間で問題が起きる前にやっておきたいこと

【1】家族写真をきっかけに義両親の今後を話し合う

義両親の記念日や誕生日に「せっかくだから」と写真スタジオに出かけて記念写真を撮ってみる。プロの手できれいな写真ができあがると、義両親から「これをお葬式の遺影写真にしようか」という言葉が出てくることが多い。それをきっかけに今後の暮らし方や介護、相続、お墓などの話題を出せば話がしやすい。

【2】持病や毎日飲む薬、緊急連絡先などを把握する

持病や毎日飲む薬、日ごろお世話になっているドクターの連絡先など、義両親の健康にかかわることについて「よくわからない」という人は案外多い。万が一、救急搬送された病院で聞かれたらすぐに答えられるように把握しておこう。可能なら延命治療をどうするか、葬儀に来てもらいたい人の連絡先なども聞いておく。

【3】義両親と一緒に終活セミナーに参加する

遺された家族が争わないように遺言を残すのは親の役目だが、元気なうちは「遺言を書こう」という気分にはなかなかなれないもの。例えば、「自分たちも今後の参考にしたいから」と、義両親を誘って夫と4人で終活セミナーに参加。それをきっかけにエンディングノートや遺言に関心を向けるという方法もある。
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