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コロナ禍の「自分は正しい」症候群が増えている!困った人と遭遇したときの対処法
教えてくださった先生

精神科医 片田珠美さん
①あなたのまわりにもこんな人いませんか?

SNSで
家族で温泉旅行に行ったときの写真をSNSにアップしたら、友人から「あそこは露天風呂つきの特別室でないとよさが実感できないのに、普通の部屋しかとれなかったの?」という書き込みが。わが家は“普通の部屋”で満足なんだから、ほっといて!
ご近所で
スーパーのレジ待ちをしていたところ前に並んでいた同世代くらいの女性から、「密、密! もっと離れて!」と一喝されてビックリ。スーパーで指定された立ち位置から、ちょっと前に出ていた程度なのに。しかも、「このご時世に非常識ね!」とまでいわれてしまい……。
お仕事で
派遣先の先輩が常に自分のやり方を押しつけてくる。メールは雛形を何パターンかつくるのが効率的とか、企画書の文章は、一文が2行以内に収まるようにすべきだとか。しかも、必ず「あなたのためにいっているのよ」という言葉がセット。ああ、面倒くさい!
②「自分は正しい」症候群とは?
相手を支配し、屈服させることで快感が生まれる
「自分は正しいと声高に主張した結果、相手がそれを受け入れてくれると、ある種の満足感や快感が得られます。その快感が忘れられず、繰り返し行うのが、『自分は正しい』症候群。そもそも人間は、相手を支配し、屈服させることで、なんらかの満足感や快感を得るものではありますが、最近特に増えているのには、2つの背景があると思います」と指摘するのは、精神科医として臨床に携わった経験をベースに、犯罪心理や心の病の構造などを分析している片田珠美さん。背景のひとつ目は、多くの人が現状に対して不満や怒りを抱いているということ。
「その最大の理由は、経済的な不安。ここ数年アベノミクスで景気が上向いたといわれながら、潤ったのは大企業や一部の富裕層だけで、多くの人は実感できずにいました。そこに新型コロナウイルスの流行がダメ押しとなり、収入減や失業など、経済的困窮に陥る人が多数出てしまった。かといって、勤務先やコロナウイルスを責めるわけにもいきません。そこで、怒りの矛先をほかの人たちに向けることで鬱憤(うっぷん)を晴らそうとしているのです」
背景の2つ目は、SNSの浸透。
「芸能人の不倫ひとつとっても、昔はここまでバッシングされませんでしたし、活動自粛に追い込まれるケースも少なかったと思います。それは、時代がおおらかだったことに加え、自分の意見を簡単に発信する手段がなかったから。ところが今は、SNSなどを利用すれば、自分自身は表に立たずとも、相手を簡単に、容赦なく攻撃できる。多くの人々が悪をたたく様が可視化できるようになったため、『それなら私も』と、自分の正義を声高に主張する人が増えたのでしょう」
ということは、「自分は正しい」症候群はまだまだ蔓延するということ!?
「それはわかりませんが、どんな時代でも一定数はいるでしょうね。本来は、そうした困った人とは距離を置き、相手にしないのが一番なのですが、親戚やご近所、仕事関係など、付き合わざるをえない相手もいると思います。しかも、どんなにがんばっても『自分は絶対正しい』と思い込んでいる相手を変えることはほぼ不可能。なので、被害を受けない、あるいは最小限にとどめるための策を、自分自身で講じることが重要です」
その第一歩は、“敵”を知ること。次回は「自分は正しい」症候群のタイプと、その精神構造を学ぶびます!
③「自分は正しい」症候群には3つのタイプがあった!
1. 自分のメリットを最大化しようとする「利得型」

2. 自分の価値を高めるのに必死!「自己愛型」

3. 弱みがあるからこそ他人を攻撃する「否認型」

明確に区別できるわけではなく、利得型と自己愛型、自己愛型と否認型など、2つ、あるいは3つの要素をもちあわせているケースが大半だとか。いずれにしても、相手がどういった心理で自分の正義を主張するのかを知ることが、対策を練る第一歩に!
④ステップ1:「自分は正しい」症候群の被害に遭いやすい4タイプとは?
振り回すという行為は標的がいてこそ成り立つ

また、「愛されたい」「ほめられたい」という愛情欲求や承認欲求が強く、「弱い立場にある」「強い欲求不満がある」「孤立している」人のほか、下記にあげた要因を複数もつ人は、自ら振り回す人に近づき、相手の行為を助長する危険性も。
まずは、自分が標的になりやすいタイプかどうかの分析を。それがわかるだけでも、「気をつけよう」という気持ちが生まれ、防御策のひとつになるはず!
まずは、標的にされやすいタイプかどうか自己分析を
【要因1】自己評価が低い

【要因2】他人を信じやすい

【要因3】他人を頼りがち

【要因4】真実に直面するのが怖い

⑤ステップ2:周囲の困った人に振り回されないようにするには?
まずは、大切な人なのかどうでもいい人かの判断を
「最初に行ってほしいのが、あなたを振り回す相手が大切な人なのか、どうでもいい人なのかを見分けること。被害にあいやすいのは、自己評価が低いがゆえに、無意識のうちに八方美人になっている人。いい人と思われたくて、本来はどうでもいい人にまで気を遣い、要求を受け入れているケースが少なくありません。まずはそこを整理し、大切な存在ではないと判断したら、『あの人はどうでもいい』と口に出したり、紙に書いたりして。そうすると、思考がクリアになり、迷いがなくなると思います」(片田さん)
どうでもいい相手だから、嫌われてもかまわない。そう思えば、相手の主張にNOをいいやすくなるというわけだ。
「本来そういう相手とは距離を置くのが一番ですが、付き合わざるをえないなら、相手の話はスルーしてしまいましょう。表面上は、『すごいですね』といいながら、心の中で『また自慢話か』と毒づいていればいいのです。それができない場合は、相手を分析するという一歩引いた冷静なスタンスをとるように。『自分の能力を認めてほしい自己愛型だから、こう振る舞っているんだな』などと、客観的な視点で、冷静に観察するのです」
被害者がストレスを抱くのは、振り回されているという状況を、怒りや嘆きといった“感情”で受け止めてしまうから。けれど、冷静に分析するというかたちをとれば、感情が過度に揺さぶられずに済む。
「時には、“プチ悪人”になって意地悪な見方をすることも必要です。相手の言葉をうのみにせず、『このアドバイスは、私のためではなく、自分の力を誇示したいからだな』などと、想像してみるのです。当たっているかどうかはわかりませんが、少なくとも、相手の真意を探る練習にはなるはず。特に、信じやすいがゆえに標的にされがちな人には試してほしいですね。こんなふうに、自分の中にある“要因”を取り除くことも重要です」
例えば、“他人を頼りがち”という要因をもつなら、「自分の欲望を知る」トレーニングがおすすめ。レストランで注文する際、「みんなと同じ」ではなく「自分はこれを」と口にするだけでもOK。
「自分の欲望は何かを探り、自分で決める訓練をしないと、つけこまれる一方ですから。第一、自分の希望すら口にできないようでは、反論どころか、意見をいうことすらできませんよ」
自信のなさや恐怖心から相手の言いなりになっている人は、まずは「自分は闘うことから逃げている」と認識を。
「厳しい言い方ですが、相手に従うことで、『自分のせいではない』『ムリにやらされた』と逃げ道をつくっているのです。でもそれは、いつか必ず大きな後悔につながります。そうならないためにも、“楽をしている自分”を自覚し、ここにあげた方法の中で自分ができること、やりやすいことから試して。自分の身を守るのは自分しかいないのですから」
相手に対する“見方”と“対応”を変えて、振り回されない
1.分析するクセをつける

2.相手の話をスルーする

3.プチ悪人になる

⑥ステップ3:実践!ケース別、お役立ちフレーズ
相手を意地悪な目で分析し、プチ悪人になるのが有効
対策の締めくくりに、敵と対峙する際のポイントを会話集で紹介。カギは、相手を分析&プチ悪人になること。
「相手と同じ土俵に立つと、感情と感情のぶつかり合いになり、疲れるだけ。第一、『自分は正しい』と信じて疑わない人に、どんなに反論しても勝ち目はありませんし、説得しようとしてもムダです。それより、相手を持ち上げながら、素直に聞いているふりをして、心の中で舌を出しているほうが賢明です」(片田さん)
可能なら、時には戦う姿勢を見せて。「簡単に言いなりにならない」「厄介なヤツだ」と思わせられれば、今後カモになる危険性はぐっと低くなるはず!
ケース1:「この内容、全然なっていない!」と頭から否定する相手に

あなた 「内容を考え直すにあたって参考にしたいので、ひとつだけいい点があるとしたらどこになるか教えていただけますか?」
相手 「うーん、まぁ、ここは悪くないんじゃない?」
あなた 「ありがとうございます!(大好物に食らいついてる~)」
こうした自己愛型は、教えるのが大好き。それをエサに、「全然ダメなのは承知ですが、なんとかひとつだけでも」と、へりくだった空気を出しつつ、お願いを。「そうすれば、相手は気分をよくして答えてくれるはず。表面上は感謝しつつ、内心笑っていればいいのです」。
ケース2:問題が発生すると「そんなこといってない」といっていつも逃げる相手に

あなた 「大事な内容なので、間違いが起きないように一度メールでやりとりさせてください」
相手 「……(記録を残させるなんて、けっこう面倒くさい相手だな)」
「とるべき策は、記録が残るかたちでやりとりすることと、証人となる第三者を交えて接すること。こうした対策を『お互いのために』という言葉とともに提案するだけでも、相手に『厄介なヤツ』と思わせる効果があります。それも、カモにならないための秘訣です」
ケース3:周囲にダメ出しすることで、自分の能力を誇示しようとする相手に

相手 「この部署のやり方、効率悪すぎですよ。これじゃ営業成績が上がらなくて当然です」
あなた 「あなたのいうとおりかもしれないけど、みんながみんなあなたのように優秀なわけじゃないからね。いきなりだと、みんなとまどうから、少しずつ改善策を提案してくれないかな」
「彼の中にあるのは、『認められたいのに認められていない』という不満や『自分は評価されていないのでは』という不安。その裏返しで強く出ているのでしょう。『私はあなたを認めているよ』と示して安心させてあげれば、態度が軟化するだろうと思います」
ケース4:自分の弱みを突かれたくないばかりに、攻撃してくる相手に

相手 「娘のAちゃん、アルバイトなんですって? 役者の夢を追いかけているとかいうけど、25歳過ぎてそれってどうなの!? あなたも少しはハッパかけたほうがいいわよ」
あなた 「そうかもね。でも(あなたのところも含めて)、いろんな家庭があるからね(あなたの息子も30過ぎて仕事してないしね……)」
この友人は、息子が無職という弱みに触れられたくない否認型。弱みを指摘すると倍返しされかねない。「『かわいそうな人』と心の中で見下しつつ、『いろんな家庭があるから』と、暗に相手のことにも言及してみる。それで少しは、あなたの気持ちが落ち着くのでは?」。
ケース5:強く出ることで、こちらの要求をのませようとする相手に

相手 「私はフルタイムで忙しいから、マンション管理組合の役員は絶対ムリ! 仕事をしていなくて、時間が自由になる人がやるべきだと思うわ」
あなた 「お考えはわかりました。ただ、役員は持ち回りと決まっていますし、これまでフルタイムの人もやってきたので、○○さんの意見に皆さんが納得するかどうかはちょっと……」
こうした利得型には、感情ではなく理論で対応を。要求や考えは一応聞いたけれど、それが認められるかどうかは別と、冷静に告げて。「1対1で説得するのはむずかしいと思うので、『ほかの人がどう考えるか』とか『世間の常識に照らし合わせて』といった言葉が有効です」。
⑦実はあなたも「自分は正しい」症候群になっている?
自分の言動もチェックしてみましょう!
【チェック1】常識・マナーに厳しい

【チェック2】すぐに理想を語りたくなる
【チェック3】流行に敏感でいたい

【チェック4】自分の好みを人にすすめたくなる
【チェック5】昔からリーダー役を任されがち
【チェック6】何事にも潔癖症ぎみ

【チェック7】確固たる成功体験をもっている
【チェック8】他人の学歴が気になる

【チェック9】親との関係がうまくいっていない

【チェック10】「●●なんて信じられない!」が口グセ
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