現場のプロに聞いた! 親の介護で起こるきょうだい間のトラブル5

親の介護に直面して明るみに出る、きょうだい間の価値観の相違やすれ違い。現場のプロに聞いた、5つのあるあるトラブルをご紹介。介護をきっかけに長年の不満が爆発して、あげくの果てに絶縁…なんてことにならないよう気をつけて。

1.きょうだいひとりが親を囲い込む

きょうだいひとりが親を囲い込む
認知症の母の介護を同居の長女が担当。地方在住の次女が連絡しても、「ちゃんと見てるから」というだけで、介護内容や費用などの詳細は教えてもらえず、不信感は増す一方。
 

2.たまにしか来ないのに口を出す

たまにしか来ないのに口を出す
同居の次女が在宅で母を介護。長女は時々顔を出す程度。母はたまの訪問がうれしいのか、長女にこづかいを持たせていい顔するわ、長女は介護に口出しするわでストレスMAX!
 

3.いくら連絡してもレスがない

いくら連絡してもレスがない
父が寝たきりになり、近くに住む長女が週に数回通って介護をサポート。遠方に住む弟ふたりに相談を兼ねてLINEでこまめに連絡しても、既読スルー。イライラが募るばかり。
 

4.きょうだいに親嫌いがいる

脳梗塞で倒れた母。きょうだいが分担して母を支えたいけど、次女は母に兄と姉と比較され「お前はダメだ」といわれ続けてきたため、「私は手伝いたくない!」と介護を断固拒否。
 

5.介護費の支払いを押しつける

母が骨折し、介護保険を申請。利用料の引き落としは家族の口座でも可能なので、既婚の兄が独身の妹に「お前は子供もいないし、とりあえず払っといて」というけど納得いかない!
 
教えてくださったのは
介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん

介護者メンタルケア協会代表 橋中今日子さん

理学療法士・リハビリの専門家として病院に勤務。自身も介護経験があり、心理カウンセラーとして介護にかかわる人を心身両面からサポート。著書に『がんばらない介護』など。
相続実務士 曽根恵子さん

相続実務士 曽根恵子さん

株式会社夢相続代表。感情面、経済面に配慮した“オーダーメード相続”を提案、サポート。アプリ「家族をつなぐ介護ノート」も提供。『相続はふつうの家族が一番もめる』など著書多数。
▼こちらもおすすめ!
  • 【アラフィー妻の悩み】夫の「がんこオヤジ化」何とかしたい!

    【アラフィー妻の悩み】夫の「がんこオヤジ化」何とかしたい!

    あれ……?こんな人だったっけ? 自分の非を認めない、人の話を聞かず意固地になる、いちいち批判的……若いころと比べて夫が「がんこオヤジ化してきた!」というアラフィー世代の悲鳴があちこちから! パートナーの困った変化に対しての考え方と対処法を、専門家が切れ味鋭く指南!

  • 相続、介護、免許返納etc…50代から考える「親との関係」

    相続、介護、免許返納etc…50代から考える「親との関係」

    親が70代、80代になり、まだまだ元気でいるものの、会うたびに少しずつ衰えを実感している人も多いのでは? 長年介護問題と向き合ってきた専門家が親が元気なうちにできることや、知っておきたい情報についてお答えします。

  • 「親の“負”動産」どうする?相続した実家が買い手も借り手もつかず...。早めの対策を!

    「親の“負”動産」どうする?相続した実家が買い手も借り手もつかず...。早めの対策を!

    「ひとり親が住むには広すぎる家を処分したいけれど売れない」「相続した実家が買い手も借り手もつかず、空き家状態に」「親が所有するリゾートマンションの固定資産税や管理費を年間何十万円も払い続けている」。アラフィー世代を悩ませる親の家、それはもう“資産価値ある不動産”ではなく、お荷物にしかならない負の資産=“負動産”!すでに負動産を抱えている人も、予備軍に戦々恐々としている人も、現代不動産事情を知り、早めに対策を講じるべし!

Follow Us

What's New

Feature
Ranking
Follow Us