【アラフィー妻の悩み】夫の「がんこオヤジ化」何とかしたい!

あれ……?こんな人だったっけ? 自分の非を認めない、人の話を聞かず意固地になる、いちいち批判的……若いころと比べて夫が「がんこオヤジ化してきた!」というアラフィー世代の悲鳴があちこちから! パートナーの困った変化に対しての考え方と対処法を、専門家が切れ味鋭く指南!

 

 
①アラフィー女性に聞く!夫やパートナーの「がんこオヤジ化」

アラフィー女性50人にアンケート!

「夫やパートナーが”がんこおやじ化”してきたか」について、Jマダムと編集部スタッフのアラフィー50名に緊急アンケート!

Q1.若いころと比べて、夫やパートナーが「がんこオヤジ化」してきたと感じますか?

若いころと比べて、 夫やパートナーが 「がんこオヤジ化」してきたと感じますか?

約6割がパートナーのネガティブな変化に困惑&迷惑していることが判明。「わからない」の中には「なぜか最近、息子の声は聞こえているのに私の声だけ聞こえていない様子。私に対してだけの"がんこオヤジ化"なの!?」なんて人も。

Q2.どんなところに、がんこオヤジ化を感じますか?(複数回答可)

どんなところが頑固おやじっぽい?

「がんこオヤジ」の要素を上記7項目に仮定。結果は「決めつけが多い」が最多で、まさにがんこオヤジを象徴する症状といえそう。「その他」の中には「涙もろくなった」「かまってほしくて娘や私にからんでくる」など、がんこオヤジのB面(?)的な変化をあげた人も。

体験談1:意地っぱりがスゴイ!(投稿者 J・Sさん)

勘違いを認めない

体験談2:勘違いを認めない!(投稿者 T・S さん)

意地っぱりがスゴイ!

体験談3:あれこれ非難ばかり(投稿者 K・T さん)

あれこれ非難ばかり

 
②「脳科学」の面から専門家が解説

教えてくれたのは…
人工知能研究者 黒川伊保子さん

人工知能研究者 黒川伊保子さん

㈱感性リサーチ代表取締役。人工知能研究をする中で、男女の脳の違いに着目。脳科学を人間関係にわかりやすく落とし込んだ解説や著作が人気。代表作に『妻のトリセツ』(講談社)がある。

頑なさは迷いのなさの表れ!脳が完成状態に近づいている

夫やパートナーのがんこオヤジ化は「年をとって脳が劣えてきたせい?」かと思いきや、むしろ「脳が完成してきた証拠です」(黒川さん)とは!
 
「脳は、生きぬくうえで物事をすばやく判断できるように、必要な場所にだけすばやく信号を流します。それが年齢とともにより研ぎすまされていく、つまり合理的な脳回路になっていくんです。それゆえ、判断の是非はともかく、自分にとって必要なものだけが鮮やかに見え、それ以外は陳腐に見えて『不必要』と判断するようになるのです。そうした状態のピークが平均的に63歳ごろ。ちょうどエクラ世代の夫はそこに向かう最中ではないでしょうか。
夫のガンコおやじ化 頑なさは迷いのなさの表れ!脳が完成状態に近づいている
「若いころはもっと柔軟だったのに…というのは、脳が未完成だったということなのです。選択肢が絞りきれずにさまざまなことに迷い、それゆえにドラマチックなことも起こるわけですが」

脳回路が必要なものだけに絞られて完成形に近づいていくのに男女差はなく、実は妻の脳にも起こっている現象だそう。
「ただ、男性のほうがそうした傾向が強く“がんこオヤジ”的な現象として現れやすい。それは、それまでの人生でどれだけ脳が『決断』を繰り返してきたかが影響していると考えられます。もちろん個人差はありますが、エクラ世代だと男性のほうがより社会で大きな決断をしてきた経験が多いのではないでしょうか」

妻だって“がんこオヤジ化”?少しの歩み寄りも大事

妻が夫の変化を憂いているのと同様に、実は夫のほうでも妻にそう感じる部分はあるはず、と黒川さん。

「脳が完成していくのは男女に等しく起こることなので、妻側にも自分の意見を曲げない、気が短くなった、などの傾向は少なからずあるのでは。そうした妻から自分を守ろうと夫がより頑なになる、という負のスパイラルが起きている可能性も。『もしかして私もがんこオヤジ化していないか』と少しだけ振り返りつつ、夫への口調を優しくするなど意識すると、夫婦間の雰囲気がやわらぐかもしれませんね」

【こう考えてみよう】

●夫の脳はパフォーマンスが上がっている!

必要・不必要をすばやく判断できるのは、脳がハイ・パフォーマンスになっているということ。そう考えると、がんこさも受け流しやすい!?

●家ではがんこでも、仕事では頼もしいはず

家庭では、柔軟さや優しさの欠如に感じる判断の早さ。でも仕事では、迅速な判断を求められるシーンも。職場では頼れる上司ってことも!

●「危険」に反応しやすい男性脳の特性に沿って説得を

例えば、直してほしい習慣について「(それをすることによる)ケガや病気のリスクから家族を守ってほしい」という言い方をすると、聞く耳をもつ場合も。

 
③「心理学」の面から専門家が解説

教えてくれたのは…

本田りえさん(臨床心理士・公認心理士)

武蔵野大学非常勤講師。専門はトラウマケア、被害者学。武蔵野大学心理臨床センターで相談員を務め、多くの女性や家族の相談にあたる。著書に『みんな「夫婦」で病んでいる』(主婦の友社)がある。

社会的な「男らしさ」に男性自身がとらわれている!

臨床心理士としてさまざまな夫婦問題に向き合ってきた本田さん。夫のネガティブな変化は、エクラ世代のかたからの相談事では“あるある”だそう。

「これには加齢という生理的な現象が、男性としてのアイデンティティに影響していると考えられます。年齢を重ねると身体機能、認知機能などさまざまな面で変化(衰え)が訪れます。それ自体は自然で、男女ともに共通すること。ですが男性の場合、社会的なポジションやそれまでに刷り込まれた価値観による『男性らしさ』にとらわれてしまうと、自分の劣化(弱さ)を見せたくない、と葛藤が生じるのです。『老いを認められない』ともいえますが、少し優しい見方をするなら『まだがんばりたい気持ち』の表れなんです」
夫のガンコおやじ化 社会的な「男らしさ」に男性自身がとらわれている!
「一般的にコミュニケーション能力や共感性が高い女性の場合は、老いなどの悩みも相談や共有をすることでゆるやかに対応していけるのですが、男性はどちらかといえば不器用。『若いまま』のつもりでがんばってしまう。かつては頼もしく見えたこのがんばりも、無理が出てくることで意固地さや融通のきかなさとして現れ、一番身近にいる妻が迷惑をこうむるのです」

“安心して”威厳を示せるのは一番身近な妻にだけ

「“がんこオヤジ化”には、同情の余地も。特にこの10年、社会の変化のスピードはすさまじく、エクラの夫世代の若いころとは仕事の仕方から社会通念まで大きく変わっています。会社では若者に気を使いながらも、デジタル知識ではかなわず……と体面を保つことがむずかしく、家に帰れば成長した子供を前に、父親の威厳をアピールすることも厳しい。となると、強がれる相手は妻しかいないんですね。

だからといって、がんこオヤジに耐えしのぶ必要はありません。してほしくない言動があったときは『反応しない』=評価しないことがポイントです。その場で反応→応戦してしまうと、存在意義を示したい夫にとっては火に油。少し時間をおいて落ち着いたら『なぜあんなこといったの?』『私はこういう気持ちになった』と伝えましょう。同時に、好ましい言動にはすぐ反応して承認・賞賛のご褒美を。それを繰り返すうちに、少しずつ妻の気持ちを慮れるようになることを期待したいですね」

【こう考えてみよう】

● まだがんばれる!との思いと現実とのギャップ

体は衰えても記憶は衰えていないので、脳内では「若いころのまま」でいる男性も多い。女性のような柔軟なアップデートがむずかしい性質ゆえ。

● 社会の変化で自分の存在価値が揺らいでいる!

存在意義を示せる場所がなく、実は内心しょんぼりながんこオヤジ。「せめて妻の前では強くありたい」といういじらしさと見てあげられたら。

● ネガティブ夫には関心を示すと変わる可能性も

自分が関心をもたれていると感じると、批判的な発言が減ることも。「ありがとう」やあいさつ、できごとの報告など小さなことでも潤滑油に。

 
④夫のガンコおやじエピソード

夫の「がんこオヤジ化」エピソード1

ガンコおやじエピソード
「トイレは座ってしてほしい」などお願いしても、「俺は男だから」とまったく聞いてくれません。若いころはおおらかで男らしいと思いましたが、今は「なんでそれくらいいうこと聞いてくれないかなぁ」と、イラつきます。(N・Sさん 52歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード2

夫の「がんこオヤジ化」エピソード2
明らかに2〜3年くらい前から花粉症なのに、「絶対違う!」「そう思ったら負けなんだ!」と頑として認めない。負ける!?とか意味不明。試しに市販の花粉症薬を飲ませたら、夜は鼻水とくしゃみがピタリとやんで熟睡(苦笑)。なぜそこまで認めまいとふんばる必要性があるのか、まったくもって謎!(Y・Mさん 54歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード3

車の運転中に短気になっていることが多い気がします。基本的に穏やかな性格なのですが、車を運転しているときだけは、ちょっとしたことでイライラ。本人も自覚しているようですが……。(Yさん 48歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード4

明らかに言い訳だとわかるのに、「初めからこう考えていた」とか、とってつけたようなその場しのぎの発言も多く、頭にきています。頼んだことを忘れると「すぐにやるなんていわなかった」「忙しくてそれどころではなかった」とかごまかします。私が矛盾点を指摘するとどんどん論理が破綻していき、逃げられなくなると、逆ギレ……。昔はこんな人ではなかったのに。ふだんは温和なだけに残念感が募ります。(A・Uさん 50歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード5

夫の「がんこオヤジ化」エピソード
子供を愛するがあまり、しだいに「こうなってほしい」と自分の理想を押しつける“がんこオヤジ”的な面が……。長男が中学生になり、「学生時代に俺が憧れていた学校に入れたい!」と一念発起した夫。息子が自分で志望するように上手に仕向け、受験勉強もつきっきりでサポートし、見事合格。息子への愛、こだわりの強さがすさまじい。(Y・Oさん 54歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード6

夫とワインを飲むとき、必ずうんちくを語ってからじゃないと飲ませてくれないのが面倒。「テロワールが」「土壌が」「品種が」と。私にも感想を求めるのだが、彼の意向に沿わない感想を述べると訂正が入り、さらに長話を聞く羽目に。そんなことしている間に乾杯用に開けたシャンパンの泡が消えちゃうから、早く飲ませろー!といつも思ってます。(Y・Mさん 54歳)

夫の「がんこオヤジ化」エピソード7

PCやスマホの操作がうまくいかないと「おかしい、おかしい」「勝手におかしくなった」ということが多くなりました。勝手になるわけなーい!(笑) 「(マニュアルなどを)見落としてるんじゃない?」とやんわり声をかけても、「いや、ちゃんとやった!」と自分は間違っていないと主張。(M・Iさん 47歳)
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