知っておくだけで倍楽しめる!イ・ジョンジェ主演『イカゲーム』のセリフを紐解く【見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビvol.17 番外編】

エクラの美容記事でもおなじみのライター・山崎敦子がお届けする韓流ドラマナビ。今回は、イ・ジョンジェ主演の話題沸騰ドラマ『イカゲーム』のこのセリフに注目!
チョ・サンウ役のパク・ヘス、ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ、カン・セビョク役のチョン・ホヨン
チョ・サンウ役のパク・ヘス(左)、ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ(中央)、カン・セビョク役のチョン・ホヨン(右)
世界中でブームの韓国ドラマ、イ・ジョンジェ主演の『イカゲーム』の、“気になるセリフ”は、こちら!
【나 다시 가기로 했어(ナ タシ カギロ ヘッソ)】
【어딜요?(オディリョ?)거기를요?(コギルリョ?)】
【여기가 더 지옥이야(ヨギガ トォ ジオギヤ)】

イルナム「私はまた行くことにした」
ギフン「どこへ? あそこへ?」
(中略)
イルナム「こっちのほうが地獄だ」
 今回の気になるセリフ、ちょっと長いですね。「地獄」というタイトルのついたドラマ第2話での会話です。
 
 参加者の過半数がゲームを止めたいといえば、そこで終了、元の生活に戻れるというルールを知り、多数決でギリギリ過半数を勝ち取った参加者たちは、それぞれの生活に戻っていきます。当然、主人公のギフンも。ところが、そんなギフンに母親が倒れたという知らせ。重度の糖尿病が悪化し、すぐに手術が必要と言われるギフン。でも、母親はそんなお金がどこにあると自ら退院してしまうのです。返済のあてのない多額の借金と大切な母の命と。途方にくれるギフンは、あの余命宣告された老人イルナムと偶然に出会うのですが、件のセリフは、コンビニの前で酒を酌み交わしながらの2人の会話。
  • ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ

    ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ

  • オ・イルナム役のオ・ヨンス

    オ・イルナム役のオ・ヨンス

 最初の「나 다시 가기로 했어(ナ タシ カギロ ヘッソ)」はイルナムのセリフで、「私はまた行くことにした」という意味。そう、負ければ即死というあの世界に余命幾ばくもないイルナムはまた戻るというのですが、今回の気になる韓国語は、その後に続く、ギフンのセリフ「어딜요?(オディリョ?)거기를요?(コギルリョ)」の2つの言葉と、それに対するイルナムのセリフ「여기가 더 지옥이야(ヨギガ トォ ジオギヤ)」の最初の言葉「여기(ヨギ)」。

 まるで韓国語講座のテキストのように基本中の基本、場所を指す単語が並んでいるので、この機会に覚えちゃうというのはいかが。
イカゲームのワンシーン
 日本語の場所を指す単語は「ここ」「そこ」「あそこ」「どこ」になりますが、それがハングルになると「여기(ヨギ)」「거기(コギ)」「저기(チョギ)」「어디(オディ)となります。

 例えば、「ここで会いいましょう」なら「여기서 봐요(ヨギソ バヨ」。「そこで降ろしてください」なら「거기서 내려 주세요(コギソ ネリョ ジュセヨ)」。「あそこに行きたい」なら「저기로 가고 싶다(チョギロ カゴ シプタ」。「ここはどこですか?」なら「여기가 어디예요?(ヨギガ オディエヨ?)」となるわけです。ほら、簡単に覚えられそうですよね。

 でも、ここで、ちょっと注意も必要。それは、「거기(コギ)」「저기(チョギ)」の使い方。両方とも「ここ」ではない場所を指す単語になりますが、「거기(コギ)」は、すぐそこの「そこ」で、「저기(チョギ)」はちょっと離れた場所、もしくは今は見えない場所の「そこ」「あそこ」になります。日本語では、ここから見える近い場所も、ここから遠く見えない場所も「そこ」や「あそこ」をごちゃまぜに使ったりしますが、韓国語では使い分けがマストなよう。要注意です。そして、韓国に旅行した際には、ぜひ、使ってみてくださいね(いつになるやらですが……)。
ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ
ソン・ギフン役のイ・ジョンジェ
 さて、セリフに戻りますが、問題はイルナムが発した最後のセリフ、「여기가 더 지옥이야(ヨギガ トォ ジオギヤ)」。

 つまり、彼は「여기(ヨギ)」「ここ」こそが「지옥(ジオク)」「地獄」だと言っているわけですが、負けたら即死のゲームが行われている「あそこ」「저기(チョギ)」ではなく、今いる「ここ」「여기(ヨギ)」が地獄。それほど過酷な現実って、いったい……。

 第2話では、主人公のギフンをはじめ、ギフンの幼なじみのエリート、サンウ、外国人労働者のアリ、脱北者のセビョク、加えてDVヤクザのドクス(首筋にコブラのタトゥー)の、それぞれ「저기(チョギ)」へと戻らざるを得ない「여기(ヨギ)」での現実が、丁寧に切実に描かれます。デスゲームというありえない虚構の世界に重苦しい真実味をもたせて魅せる大きなポイントです。

 余談ではありますが、余命幾ばくのない老人の名前イルナムですが、ハングルで表記すると「일남」となります。これ、日本語では「1番の男」の意味。デスゲームの参加者たちは、参加順に番号で呼ばれるのですが、主人公のギフンは一番最後に参加した「456」番。そして、イルナムは、一番最初に参加した「001」番。なかなか、興味深い組み合わせですね……。では、「イカゲーム」大いに楽しんでくださいませ。
イカゲームのワンシーン
■Netflixシリーズ『イカゲーム』独占配信中
山崎敦子

山崎敦子

旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。

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