「地球緑化センター」の森林ボランティアで持続可能な生活を学ぶ【社会をよくするために、私たちができること】

アラフィー世代の関心が最も高い、自然や環境保護に関する分野のボランティア。今回は、森に行って泊まりがけで保全活動を行う「地球緑化センター」の活動をご紹介。
教えてくれたのは
山岸貴生さん

山岸貴生さん

大学時代に環境問題に関心をもち、「緑のふるさと協力隊」で群馬県上野村に1年間滞在。現在は事務局で協力隊員やボランティアのバックアップを行っている。

【特定非営利活動法人 地球緑化センター】

森林ボランティアから、持続可能な生活を学ぶ

1993年に中国の砂漠に植林を行う「緑の親善大使」から始まった地球緑化センター。翌年からは日本での森林保全活動もスタート。下草刈りや間伐などを行う「山と緑の協力隊」、子供に自然環境の大切さを伝える「緑の学校」、過疎化や少子化に悩む地方自治体に18〜40歳の若者を1年間ボランティアとして派遣する「緑のふるさと協力隊」を実施している。

「国土の約7割が森林の日本は、人間の手による維持管理ができていないところが多いのが現状。現在、5カ所の国有林や公有林で、週末に日帰りや1泊で気軽に参加できるボランティア活動などを行っています」(山岸さん)

そのうちのひとつ、湘南海岸林(神奈川)は首都圏に近いこともあり、学生からシニア層まで毎回多くの参加者が集まるという。新型コロナウイルスの影響で中止した活動も多かったが、状況を見ながら少しずつ再開している。

「東日本大震災で被災した高田松原(岩手)や2000年に噴火があった三宅島(東京)に『ただの旅行ではなく、意味のあることをやりたい』という人や、『植林をしてみたくて』という人などが参加されています」

山岸さんは20代のころに環境問題に興味をもち、「緑のふるさと協力隊」で群馬県上野村に1年間滞在したことがあり、自然の中で暮らした経験からも、自然から得るものの大きさを実感している。

「持続可能な生活って、昔から受け継がれている暮らしや、自然に寄り添った暮らしの中にたくさんヒントがあると思います。森林ボランティアなどを通して、そんなことも学ぶことができるのではないでしょうか」

ボランティアの様子
写真提供/地球緑化センター

下の写真は、中国・河北省豊寧県の植林前(’01年)と緑が広がる15年後の様子。「山と緑の協力隊」の活動スケジュールはwebサイトで確認、申し込み可。子供に環境の大切さを伝える「緑の学校」もボランティアが活躍。

Before

中国・河北省豊寧県の様子 Before
写真提供/地球緑化センター

After

中国・河北省豊寧県の様子 After
写真提供/地球緑化センター

やりたい! 始めてます!
Jマダムの社会貢献


Etsuさん
ゆうちょ銀行に「ゆうちょボランティア貯金」というのがあり、約20年前から続けています。通常貯金(または通常貯蓄貯金)の利子のうち、税引後の20%相当額(時期により変動はありました)が、支援を求めている世界の人々や自然保護に寄付されます。

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