-
輝くアラフィー女性の新しい働き方「50代からの起業」を考える
人生100年時代を迎え、定年が65歳、70歳と延長されつつある今、アラフィーは、「あと10年でリタイア」ではなく、「まだまだ働く」年齢に。そこで注目されているのが、起業し、やりたいことを仕事にする働き方。実践者&専門家の話をもとに、起業について考えてみませんか。
「社会をよくするために、私たちができること」忙しくてもコロナ禍でも、できることはきっとある!
教えてくれたのは
筑波君枝さん
できる人ができるときにできることをする
私たちが暮らす社会にはさまざまな問題が山積している。きっと誰の心の中にも、「自分も何かをしたい」という気持ちはあるはず。ただ、「どこで何をすればいいかわからない」「寄付をしてもそれがちゃんと生かされるか不安」などと思うのが正直なところ。
ボランティアや社会貢献とは何か? 何のためにやるのか? どんなことをすればいいのか? そんな疑問を、ボランティアをテーマに取材を続け、AllAboutボランティアガイドを務めるライターの筑波君枝さんに聞いた。
筑波さんがボランティアにかかわるようになったのは20代のころ。在日外国人支援団体での活動が始まりだ。
「当時はオーバーステイで違法に働く外国人が多く、なぜ日本に大勢の外国人が来ているのかと興味をもったのが、活動に参加したきっかけでした」
当時、オーバーステイの外国人を悪条件で働かせ、労災隠しや賃金未払いなども多発していた。そこで筑波さんが感じたのは、「当事者は外国人だけど、これは日本の問題」ということ。
「近年、日本でもいわゆる“ブラック企業”についてよくいわれるようになりましたが、弱い立場の日本人が同じように苦しんでいます。社会問題とは、めぐりめぐってどこかで自分にもかかわってくる問題なのではと思いました。弱い立場の人が生きづらい社会は、中間層も生きやすくないもの。逆に弱い人が幸せで生きやすくなれば、社会全体も生きやすくなるはず。みんなが少しでも意識することで、よりよい社会を形成できると思うのです」
日本でボランティアに注目が集まったのは、1995年の阪神・淡路大震災。ボランティアとは無縁だった人々が災害支援にかかわるようになり、“ボランティア元年”といわれている。そもそもボランティアの語源は、「自由意思・自ら進んでやること」という意味をもつラテン語の「ボランタス(voluntas)」というもの。
「強制ではなく、自分が主体性をもって行うのがボランティア。そして大切にしたいのは、できる人ができるときにできることをする、ということ。使命感も大切ですが、楽しく参加できることをやったほうがいいですから」
筑波さんは、インターネットの普及もボランティアの広がりに大きな影響力をもっていると考えている。
「インターネットによってボランティア情報が格段に集めやすくなりました。『ワンクリックで1円寄付』など、インターネットを活用した募金や、途上国と先進国が対等な立場で貿易を行うフェアトレード商品のネット通販なども活発化しました」
ワンクリック募金のように、家に居ながらにして貢献できるのはインターネットならでは。活動に参加するにしても、団体を検索したり、活動内容をチェックしたりするためにはインターネットが欠かせない。
「サイトで活動内容を明記し、毎年の活動報告書や会計報告書を掲示しているかどうかで、しっかりした団体かどうかをチェックできます。また、サイトから問い合わせをしてみて、ていねいな返事が速やかにくるかどうかも判断基準のひとつになります」
どんな活動に参加するかについては、やはり「興味のあること」「好きなこと」「得意なこと」などから探すのがいいと筑波さんはいう。
「社会貢献というのは、結局は、私たちが住みやすい社会を作ることにつながっているんです」
「好きじゃないと続かないので。メイクが好きなら高齢者施設を訪問し、高齢者にメイクを施すメイクボランティア、園芸が好きなら緑化活動に参加してみるとか。お試し的にその活動に参加して、『違うかも』と思ったらすぐやめていい。参加すると約束しておいて行かないのは論外ですが、ボランティアはあくまで自主的な活動なので、無理してまで続けなくてもいいんです」
ボランティアの内容によっては研修費用などが発生する場合もある。それも、自分がその負担に納得ができるかどうかで決めればいいという。
「メイクボランティアは人の肌に触れるので、それなりの知識が必要です。高齢者の話に耳を傾け、熱心に聞く傾聴ボランティアも人の話を聞くための技術があります。お金を払ってまでボランティアをやれるかどうかは自分で判断するしかありません」
ボランティア団体探しは、インターネット上だけではない。筑波さんは、地域のボランティアセンターや社会福祉協議会の活用をすすめている。
「こういうところは地元の情報をたくさんもっています。担当者が相談に乗ってくれますし、どんな団体かも第三者の立場から教えてくれます。参加する側も地元のほうが、近くて参加しやすいというメリットもあります」
よりよい社会の実現のために、できることをやるボランティアだが、参加する側にとってもプラスになることがたくさんあるという。
「『誰かのために何かをしていたつもりが、結局は自分が助けられていた』と思われる人はすごく多いですね。活動を通しての新たな発見、豊かな気持ちなど“心の報酬”がたくさんあるからと、長く続けている人もいます」
自分が何かをしたいと思ったら、選択肢は無数にある。家に居ながらにしてできることもたくさんある。あとは自分が実際に行動に移すのみ。「いつか落ち着いたら……」ではなく、今、できることを何かしてみては?
[ボランティア4原則]
1.自主性、主体性
2.社会性、連帯性
3.創造性、開拓性、先駆性
4.無償性、無給性
①は自分の意思に基づいているか。②はみんなが暮らしやすい社会を築くためのものか。③は時代ごとに求められるものが変わるため、創造性も必要。④は基本は報酬を目的としない。これらに則ったものがボランティア。
エクラ読者に聞いた 関心のある社会貢献
1位 「自然や環境のこと」
2位 「子供のこと」
3位 「地域社会のこと」
4位 「被災地ボランティア」
5位 「世界の貧困問題」
“チームJマダム”に社会貢献に関するアンケートをとったところ、一番関心が高かったのは「自然や環境のこと」。自然由来の洗剤を使う、ゴミを減らす、衣類をリサイクルする、食材をたくさん買わない、ヴィーガンコスメに切り替えるなど、日々の生活で実践している人も少なくなかった。「地域社会」に関しては、孤立しがちな子育て世代の女性支援、高齢者や障害者サポートに関心が集まった。ランク外では、保護犬・保護猫活動や動物福祉があがった。ペットとして迎えるだけでなく、餌や使用済みのタオルなどを保護団体に寄付している人もいた。
私たちができること、ネットでも探せます
Yahoo! ボランティア
https://volunteer.yahoo.co.jp/
Yahoo! JAPANが社会貢献事業の一環として提供しているwebサイト。ボランティア活動をしたい人、人手を求める人を結ぶ場になっている。自分に合ったボランティア探しに役立つ情報も掲載している。
activo
https://activo.jp/
国内最大級のNPOや社会的企業のボランティア、職員、アルバイト、インターンなどの情報サイト。社会問題や活動テーマが幅広いのが特徴で、チャリティイベント、物品寄付などの情報も多数紹介している。
サービスグラント
https://www.servicegrant.or.jp/
仕事で培った経験やスキルを生かした社会貢献活動「プロボノ」への参加を希望するビジネスパーソンやクリエイターと、そのサポートを求めるNPOや地域活動団体をつなぎ、社会問題の解決に取り組んでいる。
-
社会問題にもなった日本の入国管理制度を描いた『やさしい猫』【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
アラフィー女性に読んでほしい、文芸評論家・斎藤美奈子さんのおすすめ本。今回は、入国管理制度の理不尽さを描いた中島京子著『やさしい猫』をピックアップ。入管法の仕組みも勉強できると連載中から話題を呼んだ読売新聞連載小説。
-
【アラフィー女性の働き方】人生100年時代、折り返し地点にいる今こそチャンス!
同じ会社に勤め続けている人や夢をかなえて独立した人、子育てが一段落したのを機に復職した人、リタイア後を見据えて新たな仕事に踏み出した人など、アラフィー世代の働き方はさまざま。私たちにとって仕事の意味は、「卒業したら就職するもの」と思っていた20数年前とは違うはず。人生100年時代、折り返し地点にいる今だからこそ、「仕事」についてじっくり考えてみたい。
-
家族・人生の悩みに終止符を!50代から「今を悔いなく生きる」方法
人生の有限性に、ほんの少し気づきはじめるのがアラフィー世代。例えば親の介護や自分自身の老後など、これからを考えると不安も確かにあるはず。今とこれからを悔いなく生きるためにはどうしたらよいか、アラフィー世代の個人的な悩みについて、専門家の考えを聞くことから始めよう。
What's New
-
【今50代が読みたい本】嘘でしか伝えられない本当の気持ちもある!?『小さな嘘つき』など4選
エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! フランスで賛否両論を巻き起こした法廷小説『小さな嘘つき』、79歳&20代コンビが問題山積み団地で大活躍する『一橋桐子(79)の相談日記』など4冊を厳選。
カルチャー
2025年10月24日
-
ダガー賞受賞で話題の『ババヤガの夜』など、いま女性作家の作品が海外で人気に【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
2025年7月、王谷晶『ババヤガの夜』が、世界的なミステリー文学賞であるダガー賞翻訳部門を受賞。最後まで受賞を争った柚木麻子『BUTTER』、王谷晶の痛快エッセー集『カラダは私の何なんだ?』とあわせて今こそ読みたい。
カルチャー
2025年10月23日
-
40代を迎えたキーラ・ナイトレイが絶好調! 芸能一家出身Aリスト俳優の現在【セレブな履歴書】
世界で活躍する、レジェンドから最旬のライジングスターまでセレブリティの今をウォッチング! 今回は、10代後半で一躍有名となり、40代を迎えた今も変わらず第一線で活躍しつづけるキーラ・ナイトレイをフィーチャー。あまりプライベートを明かさないことでも知られる人気英国俳優の今は? 現在の様子を紹介するとともに、世界中を魅了した若いときをプレイバック!
カルチャー
2025年10月22日
-
【ホリデーコンサート】フィルハーモニクス ウィーン=ベルリンの東京公演が決定!12月9日(火)東京オペラシティにて開演
今年もクリスマスシーズンの東京にフィルハーモニクス ウィーン=ベルリンが返ってくる! ウィーン・フィル×ベルリン・フィルのトッププレイヤーによる最高にご機嫌なコンサートをぜひ体感して。
カルチャー
2025年10月22日
-
間違いを正直に告白すれば、半分は許されたも同然ーFaute avouée est à moitié pardonnée.【フランスの美しい言葉 vol.38】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
カルチャー
2025年10月20日
-
50代におすすめの最新アイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
大人の秋は「レキップ」の洗練アウターで
深まる秋、英国調ムードのアウターで着こなしをアップデート。
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
渡辺満里奈さん“生誕2万日”イベントを開催
渡辺さん「10年先も健康で髪がフサフサでいられるよう」使いたい育毛美容液とは?
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
最新のテクノロジーで女性の体と心をケア
フェムテックで女性の不調に寄り添う。株式会社MTG SIXPADの施策とは
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき秋の服
-
「ポール・スチュアート」の上質エレガンス
深まりゆく季節に俳優・月城かなとが着こなす最新のワードローブ
-
「モラビト」この秋パリのエスプリとともに
この秋、大人の日常に上質な華やぎと品格を添えるウェア登場。
-
MYサイズが必ず見つかる!すっきり見えパンツ
大人に大人気のパンツをウェブエクラ編集長シオヤがお試し!
-
ビタミンC+Dを効率よく届けるサプリとは
Lypo-Cと出会って変わった亜希さんのインナーケアを公開
-
板谷由夏「セオリーリュクス」で秋の装い
この秋、レイヤードスタイルで装いに上質感と奥行きを。
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
松井陽子の「エクラ ゴルフ部へようこそ!」
松井陽子さんが50代におすすめのゴルフウェアやゴルフの楽しみ方をご紹介。
-
【おしゃれ好きな50代「ユニクロ・GU」コーデ】秋のおしゃれを楽しむアイテム豊富!端境期に活躍してくれるTシャツやインナーも!
老若男女問わず人気のユニクロ・GU。プチプラだけど高見えする着こなしは!?今回は「ユニクロ・GU」アイテムを使った、おしゃれな40代・50代のコーデをピックアップ。
-
【50代カーディガンコーデ5選】きちんと感もあって気軽に着られる!秋に活用したい一着
秋の風が心地よい今の時期にぴったりのカーディガンは、コーディネートのアクセントとしても活躍してくれる便利アイテム。今回はそんなカーディガンを使った、40代・50代読者モデル・華組&チームJマダムのコーデに…
-
上品な雰囲気が秋らしい!若々しく見える「50代のショートヘア」30選
軽やかさと上品さをまとった、秋のショートヘア。トップはふんわり、顔まわりはすっきりと整えて、若々しい印象に。季節のファッションとも心地よくなじむ髪型で、秋のおしゃれがもっと楽しくなります。
-
【50代におすすめ・秋のボブヘアスタイル60選】老けて見えない!おばさんぽくならずふんわりボリュームを取り戻す
白髪や薄毛、うねりなど40代50代で増えてくる髪悩みを解消して、おばさんぽくならない今どきのボブヘアをご紹介。上品で洗練されたヘアスタイルに変えて気分も一新!
-
【おしゃれな50代のZARAコーデ】秋のおしゃれに絶対使える!デニムやスニーカーなど人気アイテムコーデ
秋のおしゃれに欠かせない存在のZARA。40代・50代女性が選ぶアイテムって?今回は、おしゃれ好きな読者モデル華組の皆さんが今、愛用しているZARAアイテム&コーデをご紹介!