-
母と娘の“ちょうどいい関係”とは?【真藤眞榮さん&舞衣子さん親子インタビュー前編】
年代によって変わる母と娘の距離感。時に近づき、時に遠ざかり……。では、アラフィー世代の場合はどうだろうか。母娘のちょうどよい距離感について真藤眞榮さん・舞衣子さんにインタビュー。母と娘の関係について、互いの思いを本音で語る!
新たな居場所で互いの人生を楽しむ!【真藤眞榮さん&舞衣子さん親子インタビュー後編】
母・真藤眞榮さん(73歳)
娘・真藤舞衣子さん(47歳・料理家)
毎日更新されるインスタで母の元気を確認
舞衣子さんも「実家がなくなったのは少し寂しいけど、母に新しい友人ができて人生をエンジョイしていることが、なによりうれしい」という。安心して出張に出られるようになり、仕事の幅を広げる舞衣子さんと、新たなわが家を見つけた眞榮さん。今では時間をつくって食事に行ったり旅行をしたり。「ちょうどいい距離感で暮らしています」と口をそろえる。
「母の住まいは何かあればスタッフや看護師さんが駆けつけてくれるから安心です。それと、母は毎日インスタを更新するので、SNSで『今日も元気そう』と確認できるのも助かりますね」(舞衣子さん)
「引っ越しを機に日記のつもりで始めたら、投稿を通じて友だちができるし、娘のための安否確認にもなるし。スマホが使えるかたはやってみるといいと思います。家に帰ればひとりになれるとわかっているから、多少のケンカをしても、がまんして笑顔で過ごせるようになりました(笑)」(眞榮さん)
「新たな居場所で人生をエンジョイしている母を見るのが一番うれしい」舞衣子さん
ひとつだけ残念なのはキッチンの火力が電気で、眞榮さんが十分に料理を楽しめないこと。
「ときどき、母に食べたいものを聞いて、私が料理して持っていくようにしています。それを“老婆(ローバー)イーツ”(笑)と呼んで、気に入ってくれているみたい」(舞衣子さん)
撮影直前、「(きものの)襟を直してくれる?」と、眞榮さんが娘に声をかける。襟もとを整え、最後に母の背中をポンッとたたく舞衣子さん。すると、「背中、曲がってきたよね」と眞榮さんがぽつり。かつては、背中をたたいて背すじを伸ばしてくれた母。その背すじを今は自分が伸ばす。母と娘が年を重ねるとは、こういうことかもしれない。
真藤眞榮さん・舞衣子さんの母と娘の50年史
’75年頃(幼児期)
眞榮さんの父親が他界したのを機に、女3代(眞榮さんの母、眞榮さん、舞衣子さん)の生活が始まる。勘が頼りの調味で味がバシッと決まる眞榮さんの絶品料理を求めて、大勢の友人・知人が真藤家を訪れていた。
’80年頃(幼少期)
このころから料理に興味をもつようになった舞衣子さん。「米に梅干しが一番おいしいといったり、粉の味の違いがわかったり、私よりも味覚に優れていましたね」(眞榮さん)
わずか5歳で台所に立つ舞衣子さん。今日の献立はピーマンの肉詰め!
’85年頃(小学生時代)
「おばあちゃまとママ、私の3人で魚河岸によく出かけました。荷物持ちも私の役目でしたね」(舞衣子さん)。祖母・母と過ごした時間が、料理家・真藤さんの今を支えている。
’85年頃(小学生時代)
真藤家のモットーは『一食一魂』(1回の食事を魂をこめていただく)。
「娘には、出どころがわかる安全な食材を食べさせたい。特に、ひき肉には気を使ってましたね」(眞榮さん)
「母はいつも、肉屋さんの作業場に入って自分で肉のかたまりから吟味していて。そんな後ろ姿から学んだこともたくさん」(舞衣子さん)
’90年頃(高校時代)
真藤家最大の母娘ゲンカがぼっ発。
「何が原因か忘れましたが、怒ったまいまいが玄関にあった私のピンヒールの靴をつかんで、投げつけてきたんです」(眞榮さん)
「それで怒った母がエレベーターに乗ろうとした私を引きとめ、そのヒールで頭をポコッとたたいて。学校には遅刻するし、おでこのたんこぶを友人に笑われて、すごく恥ずかしかった」(舞衣子さん)
祖母(中央)の誕生日祝いで。高校3年生の舞衣子さん(左)と眞榮さん(右)
’02年頃
舞衣子さんがフランスへ料理留学を決意。半年間学ぶことを眞榮さんに告げる。
「まいまいが決めたことならどうぞ、と。ただし、私は飛行機が大嫌いだから、あなたに何かあっても迎えにいけないからねって」(眞榮さん)
「もし事故にあって亡くなったりしても、私は行かないからお骨は宅急便で送って、といわれて(笑)。わが家のルールは自己責任なので、覚悟を決めて旅立ちました」(舞衣子さん)
’17年
眞榮さんの母を自宅で介護する日々。
「家を長い時間空けられないけど、たまには外食をしたい。ときどき、まいまいとふたりで近所のステーキ屋さんに出かけてパワーチャージをしてました」(眞榮さん)
「せっかくだからおいしく食べようと、手作りのハーブバターをこっそり持参して。わずか30分だったけど、元気が出ました」(舞衣子さん)
’22年
舞衣子さんと母、知人でLINEグループを結成。
「××を買ってとメッセージを送ると、どちらかがネット通販で手配してくれるからひとり暮らしでも不便を感じません」(眞榮さん)
「かわりに母の家では母の手料理を堪能することも」(舞衣子さん)
母娘ともに京都びいき。年に数回通って、お気に入りの店をはしごする
【真藤舞衣子さん最新刊】
発酵食へのこだわりがつまった最新刊『発酵美人になりませう。』。
母や祖母との食にまつわるエピソードも満載。宝島社 ¥1,540
-
離れて暮らす親との付き合い方「実家のデジタル化」リモートでコミュニケーションをとる方法
コロナ禍で、離れて住む親になかなか会えない人も多いはず。リモートでのコミュニケーションや見守りの必要性が高まってきた今こそ、実家のデジタル環境を整えて、快適で安全に、家族の絆を深めたい。
-
いつか必ず老いる”親”知っておきたい「実家の片付け」
今は元気な両親にも必ず老いるときはやってくる。久しぶりに訪れた実家の散らかり具合に両親の衰えを感じて、「そろそろ、私が片づけを手伝わないと」と感じたことはないだろうか。ところが、いざそのときになると両親とケンカになって、片づけが進まないという話をよく聞く。そんなときは、実家の片づけを成功に導くための“新真実”に注目!
What's New
-
マネーのエキスパートが推薦「お金との付き合い方」「お金の生かし方」を学べる本
これからを幸せにする「お金の生かし方」とは? お金の知識が豊富な皆さんに、50代におすすめの書籍を教えてもらいました。
50代のお悩み
2025年11月17日
-
「守るお金」と「楽しむお金」どう振り分けるべき? マネー知識豊富なお笑い芸人・パックンが明快アンサー!
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「お金」のこと。マネー知識が豊富なお笑い芸人、“パックン”ことパトリック・ハーランさんが、読者から寄せられた「これからのお金」の使い方の疑問に答えます。
50代のお悩み
2025年11月16日
-
子供に「負の遺産」を残さないためには、どんな準備が必要? 読者のお金の疑問にプロがお答え
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「お金」のこと。「今さら?」「でも、実は気になっていて……」という、読者から寄せられた疑問に、確定拠出年金アナリストの大江加代さんが明快にアンサー。
50代のお悩み
2025年11月15日
-
まったくのゼロからの「投資」何から始めたらいい? お金にまつわる知識豊富なふたりが回答
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「投資」のこと。読者から寄せられた疑問に、大江加代さん、パトリック・ハーランさんが明快にアンサー! おふたりの回答から、「これからのお金」を考えるきっかけが見つかるはず。
50代のお悩み
2025年11月14日
-
「思い立ったときが始め時。 50代からでも間に合います」マネックスグループ社長CEOのマネープラン
目ざす将来像は、おばあちゃんになってもいきいきと遊ぶこと――。そう語るマネックスグループ社長CEO・清明祐子さんの資産運用プランは? そして清明さんが考える、幸せになるための“お金の生かし方”について伺いました。
50代のお悩み
2025年11月13日
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき秋の服
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
50代におすすめのトレンドアイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
大人のしぼみ肌に毎日使えるシートマスクを
フェイスマスクは毎日の相棒。水分を届け、大人の肌を底上げ!
-
松井陽子の「エクラ ゴルフ部へようこそ!」
松井陽子さんが50代におすすめのゴルフウェアやゴルフの楽しみ方をご紹介。
-
都心の贅沢宿。天然温泉と美食でリフレッシュ
東京駅から10分。ひとりで気軽に宿泊できる日本旅館でご褒美時間
-
毎日コツコツ続けられるアイケアコスメ
製薬会社が開発した「ブライトエイジ」で、アイケアが楽しく続く
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
【50代「ユニクロ・GU」秋冬コーデ】インナーやダウンなど、季節の移り変わりを助けてくれるアイテムが人気!
豊富な品揃えで40代・50代のおしゃれ好きな女性からの人気も高いユニクロ・GU。アウターやニットなど、冬に向けたアイテムも多数取り揃えられています。そこで今回は「ユニクロ・GU」アイテムを使った、おしゃれな4…
-
褒められるから自信がもてる!50代に似合う「若々しいショートヘア」54選
似合う髪型が見つかる!気になる白髪もボリューム不足も40代・50代に似合うカットやカラー、パーマで立体感を出して、今どきのこなれ感と若々しさを手に入れて。
-
【50代におすすめ・冬のボブヘアスタイル60選】おばさんぽくない!ふんわりボリュームが叶う髪型
白髪や薄毛、うねりなど40代50代で増えてくる髪悩みを解消して、おばさんぽくならない今どきのボブヘアをご紹介。上品で洗練されたヘアスタイルに変えて気分も一新!
-
【50代が欲しい「軽やかリッチなコート」16選】どれも300~1000g前後と超軽量!本当に軽い、この冬のマストコートはこれ
驚くほどの軽さとリッチなデザインが両立するコートを、上質ウールタイプと中綿やダウンの入ったパフィータイプから厳選。肩にのしかかっていた重さから解放されて、この冬のお出かけは、足どり軽く、ストレスフリ…
-
【50代のワンピースコーデ5選】秋のお出かけに動きやすく快適!すっきり見えも叶えてくれる一着
おしゃれ好きな40代・50代の読者モデル・華組のワンピースコーデに注目。この秋はジャケットやコートとの組み合わせを楽しんだり、丈感や色味、デザインにこだわったワンピースも人気!