【50代のお悩みQ&A】心を解放するためのヒントを専門家が伝授

目の前に立ちふさがる厄介なものを解消し、さぁ、あなたもさらに自由に! エクラ世代の重荷の正体と手放し方を、心理カウンセラー・大美賀直子さんがズバリ回答。

私が私である今が最高。50代からはすべてに「YES」

家族関係、心身の衰え……自身、これまで2度中年の危機に陥ったという大美賀さんは、読者アンケートの相談に「わかります」とうなずくことしきり。

「もう少しがんばればワンランク上に行けるのは40代まで。50代だともう疲弊したくないと思う人が多いと思います。でも、それがこの年代の強さ。やり直しがきかないのなら、全肯定するしかないですよ。黒歴史も含めて、私が私であることは最高なんだと」

意外に多かった「何をしたらいいかわからない」というお悩みには「とりあえず、なんでもかじってみること」とアドバイス。残り時間を考えれば、確かに、じっとしてはいられない!

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Q.圧の強い実母からの縛りを感じ続けています。自由になりたいと思いつつ、母からの連絡に返信しない自分に罪悪感をもつなど気にかけてしまい……。もしかして「共依存」なのでしょうか?(58歳・主婦)

A.共依存とは、相手の世話を焼くことでその人の人生を支配すること。あなたとお母さまの場合は当てはまらないと思います。むしろ、ご自身が「お母さんは私のことをこう思っているに違いない」との思い込みにとらわれていませんか? ここまでいい娘を続けてきたのですから、これからはできるかぎり時間的にも空間的にも距離をとって、お母さまとはゆるく付き合っていきましょう。気にかけているだけで、あなたは十分、孝行娘です。

Q.夫とは20年セックスレス(私が拒否)。浮気もギャンブルもしない人で、嫌いではないものの愛情を感じられず、一緒にいることに疑問符が。たった一度きりの人生、自分らしく生きたいと思うのですが……。(52歳・団体職員)

A.夫との関係以前に、あなたの心の奥底には、もう一度女性として生きたい、燃えるような恋愛がしたいという願望があるように感じられます。でも、この年齢で離婚して新たな情熱的な愛に飛び込むのには、それなりのリスクが。失敗したら、それこそ取り返しがつきませんからね。でしたら、映画や本で大人の恋愛物語に浸る、セクシーなラテンダンスに挑戦するなど、エロスを疑似体験することから始めてみてはどうでしょう。

Q.独身であることを、いまだにとやかくいってくる人がいます。気にしないようにしていても「そう思われてるんだ」と感じるのは憂うつですし、将来もやはり心配で。(51歳・派遣社員)

A.人は好きなようにいうもの。でも、ご自身が自分の現状に割り切れない思いを抱くのは、生き方に迷いがある証拠だと思います。独身であることのデメリットばかりを感じがちのようですが、逆に、ひとり身で気ままに暮らせていることのメリットもあるのでは? 50代、腹を括ってこれからをさらに楽しく生きるためにも、そこを徹底的に洗い出してみましょう。きっと現在の幸せが見えてきますよ。

Q.金銭的に余裕もでき、人間関係にも疲れたのでそろそろ会社をやめようと思っていますが、踏ん切りがつきません。勤め人生活をやめると、堕落したり、ケチな生活に陥ったりしそうです。(50歳・会社員)

A.仕事一途でまじめなかたなのでしょう。裏返すと、仕事をしていない自分に価値を見出せず、不安なのかもしれません。堕落やケチに陥りたくないのなら今の生活を続けるのが一番ですが、やめるとしたら、本当に考えなくてはならないのは、その後の時間をどう充実させるか。収入減が気になるのなら、フルタイムではない働き方を検討してみては?

心理カウンセラー 大美賀直子さん

心理カウンセラー 大美賀直子さん

おおみか なおこ●’71年、栃木県生まれ。精神保健福祉士などの資格を取得し、自治体や企業、大学などでカウンセリングを行う。「All About ストレス」ガイド。著書に『大人になっても思春期な女子たち』(青春出版社)など。
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