【自然に癒される贅沢宿3選】伝統的な日本建築と現代のホテルが融合した「バンヤンツリー・東山 京都」など

日本初のバンヤンツリーとなるラグジュアリーホテル『バンヤンツリー・東山 京都』がオープン。そのほか、北海道の大地を満喫できるヴィラ『SONEKA』、建築家・遠藤新が手がけた『葉山 加地邸』をご紹介。

『バンヤンツリー・東山 京都』

東山の自然や歴史と融合する旅館の美意識をもつホテルが誕生

世界各地にラグジュアリーなホテルやリゾートを展開するバンヤン・グループが8月20日、日本初のバンヤンツリーを京都・東山に開業。清水寺に近い高台にたたずみ、背後に自然を控えた隠れ家的なホテルは、日本の伝統文化に敬意を表した凛とした建築デザイン。館内は、天然木の美しさがきわだつコンテンポラリーな日本旅館といった趣(おもむき)で、敷地内には天然温泉の源泉があり、露天風呂を備える大浴場のほか、8つの客室では温泉も楽しめる。建築の監修には隈研吾氏を迎え、氏ならではの独特なスタイルの能舞台も設置されている。ホリスティックな施術に定評があるバンヤンツリー・スパも楽しみ。

ホテルの機能性と日本旅館の美意識や くつろぎを備えた客室デザイン。床は畳 材

ホテルの機能性と日本旅館の美意識やくつろぎを備えた客室デザイン。床は畳材

「バンヤンONSENリトリート」 の客室では、ヒバ材のバスタブにつかり ながら、日本庭園を眺められる

「バンヤンONSENリトリート」の客室では、ヒバ材のバスタブにつかりながら、日本庭園を眺められる

割烹 料理「りょうぜん」では、夕食と朝食を提 供

割烹料理「りょうぜん」では、夕食と朝食を提供

スパには温泉とスチームサウ ナを備えた贅沢なトリートメントルーム が。プロダクトも自然派
スパには温泉とスチームサウ ナを備えた贅沢なトリートメントルーム が。プロダクトも自然派

スパには温泉とスチームサウナを備えた贅沢なトリートメントルームが。プロダクトも自然派

竹林を背後 にたたずむ能舞台は、人間界と自然界を つなぐ場のよう。建築コンセプトは「幽玄」

竹林を背後にたたずむ能舞台は、人間界と自然界をつなぐ場のよう。建築コンセプトは「幽玄」

京都府京都市東山区清閑寺霊山町7

☎075・531・0500

全52室

¥200,000~(1室2名利用の1泊料金、朝夕食つき、税・サ込み、宿泊税別)

www.banyantree.com/ja/japan/kyoto/

『SONEKA』

北海道の大地をプライベートに満喫するヴィラ

札幌から車で約30分の輪厚(ワッツ)に、8月1日、草原を見晴らす一棟貸しのヴィラ『SONEKA』がオープン。異なる4タイプのヴィラでは、それぞれに4名までの宿泊が可能。開放的な天然温泉露天風呂があり、北海道ならではのモール温泉でくつろげる。食事は各ヴィラにシェフが出向き、道産の食材で、アイヌ料理からもインスパイアを受けた北海道らしい美食に仕上げてくれる。北の大地の魅力を、プライベートに満喫できる贅沢なステイが待っている。

ヴィラ「Nupu」のテラスには褐色のモール温泉を 満たした露天風呂が備わる

ヴィラ「Nupu」のテラスには褐色のモール温泉を満たした露天風呂が備わる

天然材を多く用い たスタイリッシュな建築

天然材を多く用いたスタイリッシュな建築

周囲には草原が広がる

周囲には草原が広がる

北海道北広島市大曲307の1

info@soneka-hokkaido.com(問い合わせはメールにて)

全4棟 各1棟2名利用の場合の1泊料金、2食つき ¥338,800〜(税・サ込、道宿泊税・入湯税別)

※料金は日によって異なる soneka-hokkaido.com

『葉山 加地邸』

建築家・遠藤新が手がけた絢爛の館

フランク・ロイド・ライトの愛(まな)弟子・遠藤新が1928年に建設し、現在は国の登録有形文化財に指定されている館が、宿泊施設として生まれ変わった。大谷石がふんだんに使われ、その美しさから“小さな帝国ホテル”と呼ばれるほど。葉山の自然を望む展望室、庭を眺めるサンルーム、元ビリヤードルームなど、その緻密なデザインと居心地のよさ、そして古びず生き続けている空間に驚く。家族の記念日などに、名建築を滞在することでゆっくり味わいたい。

一日1組限定一棟貸し(定員6名・3ベッドルーム)

一日1組限定一棟貸し(定員6名・3ベッドルーム)

換気 にこだわった設計で"呼吸する家" といわれている

換気にこだわった設計で”呼吸する家”といわれている

お風呂 などの水まわりのみ、モダンに生まれ変わってより使い勝手よく

お風呂などの水まわりのみ、モダンに生まれ変わってより使い勝手よく

神奈川県三浦郡葉山町一色1706

☎044・211・1711

1泊¥374,576~(1泊2名利用の場合の1泊料金、税・サ込み、食事なし)
kachitei.link

▼こちらの記事もチェック!
  • 【最旬のシャンパーニュへ 2024まとめ】すべてが美しく気分の上がる特別な旅

    【最旬のシャンパーニュへ 2024まとめ】すべてが美しく気分の上がる特別な旅

    リュクスな旅のデスティネーションとして、近年注目されているのがフランス・シャンパーニュ地方。「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」が’15年にユネスコ世界遺産に認定されたことを機に、メゾン直営のオーベルジュやカフェも続々登場、よりオープンに、華やかに進化。“この世で最も高貴な酒”シャンパーニュの故郷で、記憶に残る旅に乾杯を!

Follow Us

What's New

  • 気取らぬもてなしににじむ、能登への深い愛『能登イタリアンと発酵食の宿 ふらっと』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】

    『ふらっと』は能登イタリアンと発酵食の宿。オーストラリア人シェフのベンジャミン・フラットさんと、生粋の能登人、船下智香子さん夫妻が営む。宿特製のイカの魚醤「いしり」によって、唯一無二の奥深い味わいのひと皿に。アジや米などの発酵食「ひねずし」や「巻ぶり」ほか、絶滅の危機にある郷土食を上品に提供することで伝えている。また夫妻は震災で倒壊や解体した家屋から、手放さざるを得ない「輪島塗」を引き受けつなぐ活動も。ここにくれば、古きよき能登のくつろぎを味わえる。

    旅行&グルメ

    2025年12月18日

  • 自然美をひたすら一枚の和紙に映し出して『能登仁行和紙』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】

    ジル サンダーのアートブックの装丁にも使われた『能登仁行(にぎょう)和紙』。戦後まもなく、初代が自然をそのまま紙に漉(す)く手法を考案。三代目の遠見和之さんは代々の美学を忘れず、山間の工房で黙々と製作に勤しむ。その姿は職人そのもの。「美しいかどうかがすべて」と、一枚の和紙に自然が息づく能登を描き出す。

    旅行&グルメ

    2025年12月18日

  • “能登饗藝料理”でこの地の食文化を未来へ『 ヴィラ デラ パーチェ』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】

    西七尾湾に位置するオーベルジュ『 ヴィラ デラ パーチェ』。窓越しに広がる穏やかな情景が、心ほどく最初のひと皿だ。イタリア料理出身の平田明珠シェフは震災を機に能登への思いを深化し、食文化を紐解き、郷土料理を現代流に解釈した“能登饗藝(きょうげい)料理”を提供している。例えば能登野菜、沢野ごぼうの伝統料理「七日炊き」や、冬には能登の七面鳥も食材に。わざわざ訪れる意味がある、能登を未来へとつなぐ料理だ。

    旅行&グルメ

    2025年12月18日

  • 心整う能登島。有永浩太のガラスが生まれるのびやかな地【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】

    わずかに色の気配を感じる有永浩太さんのガラス。作品は能登島にある自身の工房『kota glass』で製作されている。取材時はボウル作りの真っ最中。淡々と、しかもまたたく間に。毎日10〜18時に集中。移住は現実的な理由だったが、火を扱い、同型を複数作る仕事には向いていた。意外に東京への移動も楽で、アートからソラキのダンスまでインプットにも事欠かない。「ルーツを知り、今を確かめる。自分の仕事を客観的に見ています」。雑念とは無縁の地で、感性を研ぎすませる。

    旅行&グルメ

    2025年12月18日

  • 『海辺の食堂 杣径』でのモダンな食体験【「金沢・能登」心ほどく大人旅】

    塗師の赤木明登さんの漆器で、北崎裕さんの日本料理を提供する『海辺の食堂 杣径(そまみち)』。輪島の山中にオーベルジュを開いて程(ほど)なく被災。海沿いの輪島・門前に移転し、ランチをメインに営業する。この地の野菜をかつお節は使わず、昆布や干し椎茸などで炊き上げる。まさに土地をそのまま味わう料理だ。ともすれば地味に映る料理が、端正な赤木さんの漆器と出会い、美意識が響き合う食体験に。店近くで美しい夕景を見ることも。

    旅行&グルメ

    2025年12月18日

Feature
Ranking
Follow Us