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【「日帰り京都」まとめ】素敵な大人ほど“日帰り”で京都を楽しむ
いつ、何度訪れてもアップデートされ、「深い新しさ」を発見できる京都で、静かに心身をリセットして、明日への活力にする――そんな優雅なネクストステージの旅のかたち「日帰り京都」を、どうぞ。
【最旬のシャンパーニュへ 2024まとめ】すべてが美しく気分の上がる特別な旅
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【目次】
- Perrier-jouët(ペリエ ジュエ)
- Musée du vin de Champagne et d’Archéolgie Régionale(ミュゼ・デュ・ヴァン・ド・シャンパーニュ・エ・ダルケオロジー・レジオナル)
- A.Bergère(アー・ベルジュール)
- Palmer パルメ
- Henri Giraud アンリ・ジロー
- Pierre Moncuit ピエール・モンキュイ
- Virginie Bergeronneau ヴィルジニー・ベルジュロノー
- La Caserne Chanzy Hôtel & Spa ラ・カゼルヌ・シャンジー ホテル&スパ
- Maison Mumm メゾン マム
Perrier-jouët(ペリエ ジュエ)
このうえなく繊細でエレガント。美しさをたたえる芸術的メゾン

『メゾン ベル エポック』の館にしつらえられた特別なテーブル。予約人数に合わせて用意される。花アレンジも「ペリエ ジュエ」の世界観そのまま。アールヌーボーの時代に迷い込む感覚が
アールヌーボーの時が流れる壮麗な館で特別な美食体験を
主都ランスから車で南へ約40分。エペルネのシャンパーニュ大通りで華やかな存在感を放つのが「ペリエ ジュエ」。花と緑にあふれたアールヌーボー様式のエントランスが美しい歴史を物語る。創業は1811年。初代のピエール・ニコラ・ペリエとローズ・アデル・ジュエの夫妻が芸術と自然を愛したことから、その精神はメゾンの哲学の礎に。繊細で優美、シャルドネを美しく表現することから“シャルドネハウス”と謳われる。特にメゾンのトップキュヴェで、アールヌーボーを代表するガラス工芸家、エミール・ガレがボトルに描いたジャパニーズ・アネモネで知られる「ペリエ ジュエ ベル エポック」はフィネス(品格)をたたえている。
ゲストハウス『メゾン ベル エポック』の扉を開けた瞬間に感じるのは、穏やかで雅やかな空気感。室内にはアールヌーボーの美術品がさりげなく飾られ、まるで美術館のよう。ここで体験できるのが「ガストロノミー エクスペリエンス」で、「ペリエ ジュエ ベル エポック」に合わせ、フレンチの巨匠、ピエール・ガニェール氏監修のコース料理が楽しめる。
「“ペリエ ジュエ ベル エポック”の質感はシルキーで花びらのよう。料理とともに感じていただければうれしいです」と最高醸造責任者のセヴリーヌ・フレルソンさん。憧れのメゾンでの特別な美食体験は、最高に幸福な旅の記憶となるはず。

『セリエ ベル エポック』エントランスの花と緑にあふれた庭ではグラスシャンパーニュや軽食が楽しめる

「ガストロノミー エクスぺリエンス」では3種の「ペリエ ジュエ ベル エポック」をペアリングで堪能。〈左から〉シャルドネの繊細さがきわだつ「ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2014」、シャルドネ主体で品種の調和が美しい「ベル エポック 2015」、ピノ・ノワールをブレンド、ベリーやスパイスの香り豊かな「ベル エポック ロゼ 2013」

『メゾン ベル エポック』は2代目シャルル・ペリエの義兄弟 ウージェーヌ・ガリスが1850年に取得した館で、大切なゲストを迎えた場所。午餐の後はゆったり庭の散策を

『セリエ ベル エポック』(シャンパーニュ・バー)では気軽にグラスで。ショップもこちらに

最高醸造責任者セヴリーヌ・フレルソンさん。“ベル エポック 2015”はカーネーションの優雅さを感じさせます」と美しく表現

『メゾン ベル エポック』のサロンのひとつ。エミール・ガレ制作のテーブルやロダンの彫刻などがさりげなく置かれ、"本物のラグジュアリー"を体感。こちらは少人数訪問の際のダイニングに

セバスチャン・モレイヨン シェフ。「美食体験の主役は『ペリエ ジュエ』のシャンパーニュ。それぞれのキュヴェの魅力を生かす料理を作りたいと思っています」。メニューはガニェール氏とフレルソンさんが考案。モレイヨン氏の料理は素材の味を生かして繊細。どれも感動の美味!

「蟹のオランディーズソース」や「ホワイトアスパラガス・タラゴンのパンナコッタ」など前菜3種。「ベル エポック ブラン・ド・ブラン 2014」と

泡をイメージしたガラスのオブジェが飾られた『メゾン ベル エポック』のバー。ここでは、好きなアンティークグラスを選んでアペリティフやカクテルが楽しめる

この日のメインは「和牛フィレのグリル スイートオニオン・フォンデュとブラックガーリック ヤングリークとキャビアを添えて」。ピノ・ノワールの芳醇さが感じられる「ベル エポック ロゼ 2013」との相性は抜群! ちなみに「ベル エポック2015」と合わせるのはオマール海老。繊細な甘味とふっくらした食感がシルキーなシャンパーニュの質感とよく合う。メニューは季節ごとに替わる

Data
Maison Belle Epoque
メゾン ベル エポック
11 Avenue de Champagne 51200 Épernay
☎+33・(0)6・74・27・05・88
「ガストロノミー エクスぺリエンス」€350(料理6品、「ペリエ ジュエ ベル エポック」3種) 要予約
※リクエストによって行われる美食体験なのでまず相談を
Cellier Belle Epoque
セリエ ベル エポック
26 Avenue de Champagne 51200 Épernay
水~日曜11:00~20:00(4〜10月)
テイスティングメニュー(€80)やアラカルトあり
https://www.perrier-jouet.com/en-ww/the-house/maison-belle-epoque
Musée du vin de Champagne et d’Archéolgie Régionale(ミュゼ・デュ・ヴァン・ド・シャンパーニュ・エ・ダルケオロジー・レジオナル)
“シャンパーニュ地方のすべて”がわかる壮麗な博物館
“パリから日帰り”ならここへ。シャンパーニュがより身近に
街の中心にあるル・パブリック広場を背に、右手に「モエ・エ・シャンドン」を目にすれば、その先には「ペリエ ジュエ」が――。有名メゾンが軒を連ね、その壮観な光景に一気に気分が上がるのが“アベニュー・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュ大通り)”。近年、メゾン直営のカフェも増え、にぎわいを見せている。そぞろ歩きながらの“メゾンクルーズ”も楽しい。
ここでぜひ立ち寄りたいのが’21年5月に開館した『シャンパーニュとシャンパーニュ地方考古学博物館』。シャンパーニュ造りの歴史だけでなく、この地の白亜質土壌の形成や人々の定住の歴史まで深く知ることができる。「シャルドネで有名なシュイィ村に遺跡があったとは!」など発見も多く、2000点以上という展示物も見応え十分。タッチテーブルなども導入され、展示の工夫も凝らされている。窓から眺める庭も美しく、一日中ここで過ごしたくなるほど魅力的。

「ペリエ ジュエ」のファミリーが19世紀に建てた「シャトー・ペリエ」をエペルネ市が購入し、博物館に。室内装飾や寄木細工の床などはパリのオペラ座ガルニエ宮を手がけた職人によるもの。館だけでも一見の価値あり

シャンパーニュ大通りの始まりにある「モエ・エ・シャンドン」のエントランスでは"アサンブラージュ(ブレンディング)の天才"ドン・ピエール・ペリニヨン修道士の銅像がお出迎え。今もこの地で尊敬される存在。

「ボワゼル」のカフェ「アトリエ1834」。1834年創設、家族経営の歴史あるメゾン。アロマティックで品格あるスタイル。ほか、「ドゥ・ヴノージュ」や「コラール・ピカール」など人気メゾンのカフェが並ぶ

館内にはシャンパーニュ造りの歴史に関する展示も多数。昔のボトルは手吹きで作られていたため、形もさまざま。

ブドウの圧搾や熟成に使われた道具なども展示(レプリカ)。大手最古のメゾン「ルイナール」のクレイエール(ガロ・ローマ時代の白亜石灰質の石切り場/セラー)の模型などが展示されている
Data
13 Avenue de Champagne 51200 Épernay
☎+33・(0)3・26・55・03・56
10:00~19:00(4/1~10/31、最終入館18:00)、13:30~18:00(11/1~3/31、最終入館17:00。土・日曜10:00~18:00、最終入館17:00)
定休日 火曜、1/1、5/1、12/25 入館料/€10(大人1名)
※日本語音声ガイドあり
https://archeochampagne.epernay.fr
A.Bergère(アー・ベルジュール)
試飲からワイナリーツアーまで旅の目的のすべてがかなう!
ブドウ栽培農家ならではのピュアでチャーミングな味
通りを歩いていると、ひときわ目をひくのが『アー・ベルジュール』の花に彩られたテラス席。気軽に立ち寄ってシャンパーニュが楽しめる。実はこちらは、試飲からワイナリーツアー、宿泊までと旅の目的すべてがかなうメゾンのゲストハウス。レセプションでワイナリーツアーを申し込めば、エペルネ南西のフェールブリアンジュ村にあるワイナリーまで車で案内してくれる。
『アー・ベルジュール』は、かつてはブドウ栽培農家として有名メゾンにブドウを卸していたが、1949年に自らのブランドを立ち上げてシャンパーニュ造りを開始した。日本ではまだ“知る人ぞ知る”存在だが、造りが緻密で、アヴィーズ村(グラン・クリュ)など、自社畑のブドウから生まれる洗練された味には定評がある。
「ブドウはリュット・レゾネ(減農薬)で栽培しています。テロワールの個性を表現できたらと思います」と5代目のアナエル・ベルジュールさん。

「アー・ベルジュール キュヴェ 38-40 グラン・クリュ リミテッド エディション 2017」。シャルドネ主体でピノ・ノワールとムニエをブレンド。果実味豊かで複雑な味。シャルキュトリやチーズと

貴族の邸宅を思わせるゲストハウスは、以前は「ポル・ロジェ」が所有していた館。改装し、’09年にオープン。サロンの利用は宿泊客のみ可能

ゲストルームはシックで洗練された雰囲気。刺繡を施した布のアートなどが飾られている。

アナエル・ベルジュールさんはホスピタリティ担当。バー&ショップにて。シャンパーニュのミュズレ(王冠)を模したコルクの椅子がかわいい。醸造は弟のアンドレ氏が担当

光と風が心地よいテラス席ではシャンパーニュをゆったりと。この日も世界中から愛好家が訪れていた
Data
38-40 Avenue de Champagne 51200 Épernay
☎+33・(0)3・26・32・07・19
カフェ 10:00~20:00(4/1〜10/31)、10:00~18:00(11/1~3/31)
※年末年始休暇は要確認 宿泊 €230~(1泊朝食つき、1部屋2名まで)
※ウエルカムシャンパーニュつきワイナリーツアー€90(1名)
※試飲やセラー見学など。ワイナリーまでの送迎つき。要予約
https://www.champagne-andrebergere.com
Palmer パルメ
品格あるオーベルジュで気鋭の生産者の味に酔う
広大な自然に抱かれた館で心穏やかなバカンスを
シャンパーニュ地方の西に位置するランスから車で約30分。モンターニュ・ド・ランスの美しい村シニー・レ・ローズに悠然とたたずむのが「パルメ」が所有する館『ドメーヌ・デュ・シャレ』だ。ここではゆったりとした時間の中、気鋭の生産者のシャンパーニュとダミアン・リトードン シェフによる端正な料理が堪能できる。
「パルメ」は1947年、7人のブドウ栽培農家によって設立された協同組合で、日本では’21年に販売開始、以来高い評価を受けている。自社畑はすべてグラン・クリュとプルミエ・クリュ(1級畑)で、高品質のブドウがふんだんに使えるのが強み。「シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権2020」で「パルメ ブリュット・レゼルヴ」が世界一を獲得した実力派だ。
この館最大の魅力は歴史を感じさせる風格とのびやかな空気感。気鋭の生産者による清冽なシャンパーニュでの乾杯は、特別な休日を約束してくれる。

品格を感じさせるオーベルジュは、かつてはシャンパーニュの立役者のひとり、マダム・ポメリーの別荘だった。18haの敷地内には屋内プールや樹齢300年の木の上に立つツリーハウスなども(宿泊可)。

ブルーで統一された上品なゲストルーム。どこかノスタルジックで心休まる雰囲気

花にあふれた中庭。

ディナーの一例から「ラカン鳩のロティ クルジェットを添えて」。合わせたのは奥深い味の「パルメ グラン・テロワール 2015」(シャルドネ50%、ピノ・ノワール38%、ムニエ12%)。ダミアン・リトードン シェフの料理は端正で繊細
Data
Domaine du Chalet
ドメーヌ・デュ・シャレ
24 rue du Chalet 51500 Chigny-les-Roses
☎+33・(0)3・26・02・10・22
定休日 日・月曜
宿泊€250~€350(1泊朝食つき1名料金)
ディナー€88、シャンパーニュ4種€62、5種€110
※要予約。ビジットのみは不可
https://www.champagne-palmer.fr
Henri Giraud アンリ・ジロー
創業400年を迎える老舗でピノ・ノワールの深い魅力を知る
洗練のマノワールで楽しむ特別なペアリングプログラム
エペルネ近郊に位置するアイ(グラン・クリュ)は、最高品質のピノ・ノワールで有名な村。この地に1625年に創業、“ピノ・ノワールの名手”と評される老舗がこちら。ブドウはすべて手摘み、近隣のアルゴンヌの森産のオーク樽で長期熟成させ、複雑な味を生み出している。特にメゾンのプレステージ「フュ・ド・シェーヌ MV18」は唯一無二の味わいだ。
『マノワール アンリ・ジロー』は敷地内に立つモダンなオーベルジュで、’20年にオープン。ゆったり滞在しながら「アンリ・ジロー」を深く知ることができる。ここで体験したいのが「ターブル・エクスペリエンス」。7種のシャンパーニュと7種の食材とのペアリングを通じて、シャンパーニュの多彩さに触れられる。
「リラックスしながら、私たちのシャンパーニュに親しんでいただければうれしいです」と13代目当主のエマニュエル・ジロー・パトゥールさん。

メゾンは試飲だけのビジットも可。グラス4種のプログラム(€210/2名料金・1名でも同料金)だが、これだけでもアイ村のピノ・ノワールの力強さや芳醇さが理解できる。カーヴも必見! 宿泊せずとも「ターブル・エクスペリエンス」も完全予約制で体験が可能

シャンパーニュ7種を食材7種とペアリングする特別プログラムが「ターブル・エクスペリエンス」。サーモンのアミューズには「アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ MV18」(ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%)を合わせて

テラスつきの一番広いゲストルームはモダンなデザイン。

’19年からシェフを務めるエビー・レイハニ氏。シャンパーニュは年末日本登場予定の「アンリ・ジロー PR」

セラーにはアルゴンヌの森の木を使用した樽が多数。樽の個性が味にも影響を与える。

13代目当主のエマニュエル・ジロー・パトゥールさん。ホスピタリティ精神に満ちて温かな人柄
Data
Manoir Henri Giraud
マノワール アンリ・ジロー
83 Bd Charles de Gaulle 51160 Aÿ
☎+33・(0)3・26・55・75・85
宿泊€490~€950(1泊朝食つき1室料金、2名まで)
「ターブル・エクスペリエンス」€500(2名料金/1名でも同料金)
※特別プログラムにつき要予約 メゾンビジット€210(2名料金、要予約)
Pierre Moncuit ピエール・モンキュイ
シャルドネの優美さを表現する“ブラン・ド・ブラン”の名手
テロワールの個性がキラリ。母から娘につなぐ美しき味
“シャルドネの聖地”として名高いのがコート・デ・ブラン地区。白亜石灰質土壌から生まれるシャルドネ100%の“ブラン・ド・ブラン”は力強くもかぎりなくエレガント。
『ピエール・モンキュイ』はこの地区のル・メニル・シュル・オジェ村に1889年に設立された家族経営の生産者で、先代のニコール・モンキュイさんが造るキュヴェは「知性と透明感に満ちた味」と高い評価を受ける。この味を受け継いだのがひとり娘のヴァレリー・シャルパンティエさんだ。
「この村のシャルドネは、酸味がシャープでミネラル豊か。熟成させてもフレッシュ感があります」と語る。栽培には極力化学薬品を使わず、自然にのっとった造りを実践。
「今の栽培はいわば昔ながらのやり方。
健康なブドウができるよう、ていねいに手入れし、育ててきました」とニコールさん。実直な人柄も反映された味は、優しく心にしみ込んでくる。

母のニコール・モンキュイさん(左)とヴァレリー・シャルパンティエさん。樹齢90年以上のブドウが植えられているシャティヨンの畑にて。畑は南向き

“銘醸畑”シャティヨンの畑のシャルドネのみで造られるブラン・ド・ブラン「ピエール・モンキュイ キュヴェ・ニコル ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008」は美しい酸味と厚みのあるミネラル感をもつ。「透明感を出したいので、すべてステンレスタンクで熟成しています」とヴァレリーさん

ワイナリービジットではカーヴの見学も可。熟成を重ねてもフレッシュ感に満ちた味はここならでは。

メゾンは現在改装中。9月末には新しいサロンが完成予定
Data
11 rue Persault Maheu 51190 Le Mesnil-sur-Oger
☎+33・(0)3・26・57・52・65
月~金曜9:00~12:00、14:00~16:30 要予約 試飲€10(1名)
http://www.pierre-moncuit.fr
Virginie Bergeronneau ヴィルジニー・ベルジュロノー
ムニエの美しさを語る“隠れた宝石”
絵画のような風景を眺めつつここにしかない至福の一杯を!
モンターニュ・ド・ランスのヴィル・ドマンジュ村に、ベルジュロノー家がブドウ栽培農家として創業したのは1590年のこと。近年は、エレガントなシャンパーニュの生産者として名声を高めている。特に、樹齢80年というヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)のクロ(石垣や塀などで囲われた秀逸な畑)のムニエで造られた「クロ・デ・ベルジュロノー 2012」は品種独特のコクとまろやかさが感じられ、“絶品”のひと言。
「これは父が造ったすばらしいキュヴェ。この品質を守りつつ、私らしい味を出したいと思っています」と12代目のヴィルジニー・ベルジュロノーさん。昨年、両親は引退。弟と畑を受け継ぎ、自らのメゾンを立ち上げた。
「このクロは特別なもの。古木は収穫量が少ないですが、凝縮感のある美しい実をつけてくれます」。ツアーではこの畑の見学も可能。ムニエという品種の奥深い魅力を教えてくれる。

「クロ・デ・ベルジュロノー」。手前が樹齢40年、奥が樹齢80年という特別な畑。ビオロジック栽培と馬耕栽培を行い、蜂の巣箱も置いて生物多様性を実現させている。「エコセール」認証も取得

メゾンはランスから車で30分ほどのヴィル・ドマンジュ村に位置。ここはプルミエ・クリュの村でもある。

ヴィルジニーさんは31歳。科学の学士号を取得後、栽培学を学び、コート・デュ・ローヌなどの有名ドメーヌで研修。この畑の土壌についても詳しく調べ、ブドウとの相性を探究中。これからの若手注目株のひとり

クロで栽培された樹齢80年のムニエ100%で造られた「クロ・デ・ベルジュロノー 2012」。深みがあり、優雅な味。コルクは昔ながらに麻ひもで固定している
Data
22 rue de la Prévôté 51390 Ville-Dommange
☎+33・(0)3・26・49・75・26
訪問は土曜日のみ可。€22~(試飲4種、カーヴ見学)
ムニエのクロのテラスでの試飲は€100
https://champagne-bergeronneau-marion.fr
※URLは両親のメゾンのサイトのまま。ここから予約可
La Caserne Chanzy Hôtel & Spa ラ・カゼルヌ・シャンジー ホテル&スパ
眺望抜群!リュクスなホテルで洗練の料理を
地元のグルマンもお気に入り!“今の時代”を語るモダンなひと皿
ノートルダム大聖堂の前に立つ、眺望抜群の五ツ星ホテル。かつては消防署だった建物が、マリオットのオートグラフコレクションとして’19年、スタイリッシュに登場。モダンなインテリアが特徴的だが、きわだつのはスタッフのホスピタリティによる居心地のよさ。バーやテラスでもゆったりくつろげ、使い勝手のよさも抜群だ。感動するのがホテルダイニング『ラ・グランド・ジョルジェット』のハイレベルな料理。名店『レ・クレイエール』で活躍したジュリアン・ラファナエル シェフが見た目も端正で奥深い味わいの料理の数々を楽しませてくれる。
「クラシカルな中にも新しさを感じる料理を作りたい。酸味の生かし方など、常に気をつけています」とシェフ。ハウスシャンパーニュはシーズンごとに変わり、この日は芳醇なスタイルの「シャルル・エドシック ブリュット レゼルヴ」。高級キュヴェも気軽にグラスで楽しめるのも産地ならでは。

アミューズは“ジェントルマンのためのシャンパーニュ”とも評される「シャルル・エドシック ロゼ レゼルヴ」とともに。肉料理やデザートにも合うロゼでコースを通すのも現地流でおしゃれ

昼のコースから。「サンドルとしめじのシャンパーニュソース」。魚の身はふんわり。繊細な味が生きている。ナッツをアクセントに。

シェフのジュリアン・ラファナエル氏は祖父も父も料理人。「シャンパーニュは常に意識しています。ここではシャンパーニュなしに料理と向き合うことはできません(笑)」

料理はきちんと“格”を感じさせるものながら、テーブルクロスはなし。「リラックスして楽しんでほしい」という思いから

スタッフは折り目正しくフレンドリー。テラスではノートルダム大聖堂を眺めつつ、旅の余韻に浸りたい
Data
La Grande Georgette
ラ・グランド・ジョルジェット
18 rue Tronsson Ducoudray 51100 Reims
☎+33・(0)3・26・83・18・18
12:00~14:00、19:00~22:00
昼コース€65、夜コース€65~。アラカルトあり 要予約
※テラスは6~9月 宿泊€344~(4/1~10/31)、€250~(11/1~3/31)
https://www.lacasernechanzy.com
Maison Mumm メゾン マム
軽快でスタイリッシュ世界で愛される老舗ブランド
シャンパーニュを軸にした独創的ペアリングが魅力
’23年5月のオープン以来、話題となっているのが『ラ・ターブル・デ・シェフ』。メゾンのゲストハウスを“アーティストのレジデンシー”と位置づけ、独創的なペアリング体験を提案している。その試みが、若手ミシュランシェフたちが3カ月ごとに厨房で腕をふるうこと。「メゾン マム」のシャンパーニュを軸に、アーティスティックなひと皿との相性を楽しませてくれる。7月からはメゾン初の「メゾン マム RSRV」ガストロノミー・アンバサダーに選ばれた佐藤英明シェフが監修を務め、さらにバージョンアップ。
「メゾン マム」は1827年創業の老舗で、フルーティな味わいが特徴。「F1」のシャンパンファイトでも知られ、世界中で愛されてきた。ピノ・ノワールの果実味を品よく表現、調和のとれたスタイルに仕上げている。かつては画家の藤田嗣治も住んだ館で体験する“食のアート”は、シャンパーニュの多彩な表情を語ってくれる。

かつて、藤田嗣治は礼拝堂を造る間、この瀟洒な館の3階に住んでいたという。

「RSRV ロゼ フジタ」のボトルのネックには通称"フジタのバラ"が描かれている。ラズベリーの香りがチャーミング

2皿は前シェフの「ムニュ 6 シークエンス」より。7月に佐藤英明シェフが就任。「放し飼い鶏のモリーユ茸とマッシュルーム、ハーブとヴァン・ジョーンヌのソース」は、ピノ・ノワールのふくよかさを感じる「RSRV ロゼ フジタ」と。

「北極イワナのXO醤ソース」はミネラル豊かな「RSRV ブラン・ド・ブラン 2015」と。

〈左〉ベリーの香りの「RSRV ロゼ フジタ」(ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%)〈右〉柑橘やブリオッシュの香りの「RSRV ブラン・ド・ブラン 2015」(シャルドネ100%)。

落ち着いた書斎を思わせる個室。ほかに、リラックス感に満ちたダイニングとバー、テラス席がある。館の隣には「平和の聖母礼拝堂(フジタ礼拝堂)」が。館は「メゾン マム」の元社長で、藤田がカトリックの洗礼を受ける際、代父となったルネ・ラルーが所有していた
Data
La Table des Chefs by Mumm
ラ・ターブル・デ・シェフ
31 Rue du Champ de Mars 51100 Reims
☎+33・(0)6・32・34・51・00
月曜12:00~13:30(ランチのみ営業)、木~日曜12:00~13:30、19:30と20:00(スタート時間)
定休日 火・水曜
ランチ(ムニュ・デジュネ)€55~、ペアリング(3種)€95、ディナーコース4品€75(ペアリング 4種込み€135)、6品€115(ペアリング 6種込み€210) 要予約
※「RSRV」は6品コースにつく
https://www.mumm.com/fr-fr/la-table-des-chefs-mumm/
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大人のデイリーユースに欠かせないZARA。おしゃれな40代・50代はZARAで何を買い、どう着こなしているの?春の陽気にふさわしいデニムやTシャツのほか、バッグやシューズなど小物アイテムも上手に活用した40代・50代…
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春は何を着るのがおしゃれ?着るものに迷わない「50代の春コーデ」7選
春の訪れとともに、何を着ればいいか迷う季節。春のトレンドアイテムを取り入れつつ大人の上品さと華やかさのある50代のための春コーデ。
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50代必見のデニムコーデ。爽やかなブルーで春らしさアップ!【ファッション人気ランキングTOP10】
ウェブエクラ週間(2025/3/16~3/22)ランキングトップ10にランクインした人気ファッションをピックアップ。暑すぎず寒すぎない今の季節にぴったりの「デニム」で、爽やかさをアピール!