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【人生の先輩が語る。私の50代と、これからの50代へ】野宮真貴さんインタビュー!年齢は争うのではなく「超越する」もの
ミニスカートもハイヒールも自分の「着たい」を第一に

60歳でミニ再解禁!老眼鏡もおしゃれアイテムに
ミニ丈のワンピースとハイヒールを着こなしたそのスタイルは、まさにミューズ。渋谷系サウンドとともに青春を過ごしたエクラ世代にとって、野宮真貴さんはずっと憧れの存在だ。
「ふだんはフラットシューズを履いているし、ミニも40代のころには封印していたんですよ。でも、還暦を迎えたとき、ステージでミニ解禁!と宣言して以来、また着るようになりました。この先もっと年齢を重ねたときよりも、きっと今のほうが似合うだろうなと思うから」
フランクな語りが聞けるのも、思えば奇跡のようだ。完璧なスタイリングとつややかな歌唱をあわせもつ野宮さんは、長く神秘的な存在だったのだから。「30歳で入った『ピチカート・ファイヴ』での私の立ち位置は、小西康陽さんが作る曲の物語を演じる女優。年齢も国境も飛び越えて変身する役割だったので、年齢は非公表だし、私生活についても話していませんでした。でも、40歳になってソロ活動を再開してからは、自分自身を表現することにしたんです」
そして現在、野宮さんの存在は、さらに私たちの身近なところにある。渡辺満里奈さん、松本孝美さんと4年前に結成したユニット「大人の女史会」で、更年期世代の女性を元気にする情報を積極的に発信しているのだ。
「私たちが50歳・55歳・60歳になったときに始めた活動です。ちょうど更年期からポスト更年期までのいろいろな変化を体験する時期だから、ひとりで悩んでいないでみんなで解決しよう!というのが合言葉。健康や美容などさまざまな分野の専門家のかたにお話をうかがったり、人生の先輩の体験談を聞いたりして、同世代の女性たちと共有し、一緒に考えていけたらいいなって」
ほがらかに語る野宮さんだが、40代から50代にかけては、やはり年代なりの紆余曲折も経験したという。
「40代前半は、まだ全然イケイケでしたね(笑)。30代に出産し子育てと仕事で忙しくしていた反動でパーティざんまい、完全に不良のお母さんでした。ソロになってこの先どうしようかという不安もあったから、できるだけ忙しくしていたかったんだと思います。でも、45歳を過ぎたころから少しずつ自分の老化を自覚するようになって…」
重くはなかったものの、更年期特有の症状や、容姿の「うれしくない変化」を実感した野宮さん。当初は、美容面でできるかぎりの対処を試みていたが、ある日、その心境に揺らぎが起こる。
「ストレートヘアをきれいにキープしていても、髪と自分の顔がマッチしていないことに気づいたんです。ドレスアップして家を出ようとしたその瞬間に気持ちが萎(な)えてドタキャンするような、気持ちの落ち込みも経験しました。小さな字が見えなくなったのもショックでしたね。外見はとりつくろえても、確実に老化はすすんでいるんだと」
しかし、そこで沈み込まないのが、野宮さんの底力。老眼鏡を買いにいき、気に入るものを見つけられないとなると、メーカーに直談判。老眼鏡ならぬおしゃれな「リーディンググラス」をプロデュースしたのである。
「これを機にメガネをおしゃれアイテムにできるなぁと。老化は誰もが経験するし、嘆いていてもしょうがない。目の錯覚でもいいから、自分が機嫌よくいられるための工夫をしていこうと」
「老化は嘆いていてもしかたがない。それより、自分が機嫌よくいられる工夫を」

「自分のおしゃれを楽しむ大人がたくさんいれば、世の中はもっと楽しくなると思うんです」
抗うのではなく、年齢は「超越する」もの
自分に似合う赤い口紅を選ぶこと。人生の記憶がつまったワードローブを大切にすること。自分なりのトレードマークをもつこと。後ろ姿にも気をくばること。顔を上げ、背すじを伸ばして歩き、声にも、語る言葉にも気持ちをこめること──野宮さんが自著につづったおしゃれのヒントは、いずれも大人世代に勇気を与えてくれるもの。自分らしくいられるために必要なのは「その時々に、自分にしっくりくるかこないかを見極める」ことだと続ける。「普通なら、60代でミニのワンピースを着る人はいないでしょう?(笑)でも、自分が着たければ着ればいいと思うんです。この年齢になれば、もう人の目は関係ない。そもそもいかに個性的であるかが大事な世界で生きてきたので、人に合わせなきゃという気持ちはないし、どんなにちぐはぐだったとしても『あの人、おしゃれを楽しんでいるんだな』という大人がたくさんいれば、世の中、楽しいじゃないですか」
加齢に抗(あらが)うのでもなく、受け入れるのでもなく、超越する──それが自分の道だと、野宮さん。そう、超越は、そもそも得意技だった。
「ボーカリストとしては、渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継いでいく『渋谷系スタンダード化計画』を、デビュー30周年の’12年から続けています。やっと自分のやるべきことが見つかった、それが50代の収穫だったかな。次のバースデーライブでは、渋谷系以前の私のルーツであるニューウェーブをテーマにするつもり。音楽を浴びると、いつでも細胞が活性化するのを感じますね
仕事でも生活でも、ますます跳躍力を高める日々。最近始めた“あること”が、さらにはずみになっているという。「大人の女史会でタップダンスを習いはじめたんです。更年期以降、女性は骨が弱くなるでしょう? でも、タップダンスは骨粗鬆症予防になる“かかと落とし”に似ているし、ステップを覚えることが脳トレにもなる、いいことずくめじゃないかと(笑)。そうじゃなくても、新しいことを始めるって、楽しいですよね。50代はまだまだ気力も体力もある時期ですし、時間もお金も自分の楽しみのために使えば、きっと見えてくるものがあると思いますよ」

ミュージシャン・野宮真貴さん
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