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クラランス株式会社 代表取締役社長 小山順子さん「受けた恩恵を、これからは周囲に返していく。それが大人としての義務だと感じています」【エクラ トップリーダーズvol.01】
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花王・化粧品事業部門長/カネボウ化粧品・代表取締役社長 内山智子さん「多くの人をまとめ、成果に結びつける。それも、大人だからできる大切な役割です」【エクラ トップリーダーズvol.03】
花王株式会社 化粧品事業部門長/株式会社カネボウ化粧品 代表取締役社長
内山智子さん
profile
●内山智子
’02 信州大学大学院工学系研究科機能高分子学専攻博士前期課程修了後、花王株式会社に入社。
’19 研究開発部門ヘアケア研究所第2研究室長に就任。
’21 コンシューマープロダクツ事業統括部門、ライフケア事業部門、ヘルス&ビューティケア事業部門などで要職を歴任。
’25 1月より花王株式会社化粧品事業部門長、株式会社カネボウ化粧品代表取締役社長を兼任。
困ったときは、まわりに頼る。がんばりすぎず、「今」を大切に
ポートレートの撮影を、多くの社内スタッフが見守っていた。「みんなが励ましてくれたので、緊張がほぐれました」と笑顔を見せる内山智子さん。今年1月に花王の化粧品事業部門長とカネボウ化粧品社長に就任。カネボウ化粧品では、長い歴史の中で初の女性社長である。
「就任から今日まであっという間でしたが、楽しいです。自分も化粧品ユーザーのひとりですし、これまで花王で扱ってきた家庭用品とは異なり、多数のブランドがあってバラエティ豊かで。社内には化粧品が大好きでおしゃれな人がたくさんいますので、大変刺激を受けています」
学生時代は化学を専攻し、研究職として花王に入社。「材料、原料の開発を通して、生活の役に立つものをつくる仕事に携わりたかった」という内山さんは、当初はずっと、研究を続けて会社員人生を全うするものだと考えていたという。その日々に転機が訪れたのは、入社十数年目を数えるころ。当時研究していた新技術を新規事業として世に出す計画が持ち上がったのがきっかけだった。
「ヘアケア研究所で毛髪改質の新技術を扱っていたとき、研究だけでなくマーケター(商品やサービスを売り出すプランを担当する職務)として新規事業部の立案に携わることになったんです。協業先を通じ、技術が搭載された素材が商品のかたちになって手元に届いたときは感無量でしたし、できあがった試作品の完成度を高めながらビジネスモデルも考えていくなど、貴重な体験をさせてもらったと思っています。そして、社内外問わずさまざまな立場の人がそれぞれの役割を果たし、きちんとつながっているからこそ製品が生まれて世に出るのだということを改めて知り、チームワークと相手の立場に立って考える重要性を実感できました」
研究の第一線から離れることには、一抹の寂しさも。「でも、私の年代になったなら、ひとつのことを突き詰めるだけでなく、多くの人の能力や仕事をまとめて世に問い、成果に結びつける。そうしたコントロールを担うのも、大事な役割なのかなと思うようになりました」と内山さん。研究と事業が両輪になれば、さらに相乗効果が生まれるはず──。両方を体験したからこそ獲得できた視座を、今後は会社全体の舵取りに生かしていく。
心がけているのは「困ったときは、まわりに頼ること」。率直な言葉がすがすがしく響く。
「ひとつの道を極めていくと、知らないことは恥ずかしいこと、人に聞くのもはばかられると思うかもしれません。でも、新しい領域にチャレンジするときは、わからないことも多くあります。そんなときは、素直にわかる人に聞くなど、頼ることも大切だと思っています」
2度の育児休暇を経てのキャリア継続も「家族の協力と、周囲に頼って無理をしなかったから」。“こうあるべき”にとらわれない柔軟性は、大人にこそ必要だ。
「こだわりを捨てれば、楽になれますよね。私自身も人に頼られたらうれしく感じますし、基本、頼られていやな人はいないはずだと(笑)。力を抜くときは抜いて、がんばりすぎず……そうやって、今を大切に生きていきたいと思います」
愛用の時計はマネージャー職に就いた際に購入したオメガのシーマスター。手帳にはto doリストがずらり。メイク直しには「KATE」のリップモンスターと「ミラノコレクション」のフェースアップパウダーを
「家庭用品同様、誰もが入手しやすく使いやすい化粧品に」と内山さん
motto
昨日は過ぎ去り、明日は未知。だから今、目の前にいる人との縁を大事に、瞬間瞬間を全力で。「今日が最後の日になっても後悔しないように、毎日を生きることにしています」。
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カルティエ ジャパン プレジデント&CEO 宮地 純さん「ジェンダー、国籍、自分の役割にとらわれず 誰もが自分の充実や成長を目ざせる社会に」【エクラ トップリーダーズvol.02】
家族の一員であり、職場のメンバーである。女性であり、母であり、そして、いつでもひとりの個人である。多様な存在に心を開き、その感性に触れ、気づきを得る。ラグジュアリーブランドを率いる若きリーダーは日々、それを重ね、しなやかに自身の世界を広げている。
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