パビリオン、どう回る? 大阪・関西 万博 弾丸見学記【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#97】
日本で20年ぶりの万国博覧会「2025年大阪・関西万博」が開幕しました。開幕から1週間後のある日、東京から新幹線で大阪の万博会場へ。会場滞在時間4時間ほどの限られた時間内で、ぐるっと見学してみると……。

ウェブエクラ編集長 シオヤ
50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。

大阪・関西 万博が開幕しました。東京在住ゆえ「……行ける機会があったらいいなあ」とボンヤリ思っているうちに時は、4月。運よく開幕間もない万博へ行く機会に恵まれ、いざ行ってみることにしましたが、どうしても日帰りせねばならず、会場内にいられるのは4時間程度。しかもパビリオン予約はほとんどナシ。果たして、どれだけ万博を楽しめるのか……。まずは歩いてみます!

新幹線で東京から新大阪へ。そこから地下鉄の御堂筋線に乗って本町駅へ。さらに地下鉄 中央線に乗り換えて、終点の「夢洲(ゆめしま)」駅が万博会場の最寄り駅です。新大阪駅から40分程度でしょうか。改札から地上に出ると、万国旗がはためいています。ザ・万博ムード!
この日は到着が14時すぎだったせいか、入場した西ゲートでは並ぶこともなくスムーズでした。
この日は到着が14時すぎだったせいか、入場した西ゲートでは並ぶこともなくスムーズでした。

中を進むと、この万博を象徴する建築である、大屋根リングが見えてきました。設計は藤本壮介氏。シオヤと同い年でいらっしゃいます。1周約2キロの世界最大の木造建築と聞いていましたが、そのサイズ感は全くピンときませんでした。しかし目の前にしてみると、確かに大きい! というか、視界に入り切りません。

リングの中を見上げて写真に撮ってみました。日本の伝統的な工法で木材が組み合わされているそうですが、圧巻です。上に上がるには、どうすれば……?とキョロキョロするとエスカレーターを発見。

エスカレーターの途中からの眺めです。上部が2階になっているのが分かりますでしょうか。エスカレーターで上がると、屋根の1階部分に着き、さらにその上にも上がれるのですが、そのためにはかなり先まで歩いて行かねばならないのが分かり、時間もなく断念。なにせこの大屋根リング、1周約2キロです。歩いて一周すると30分程度かかる見込み……。さすがギネスブックに載った「世界最大の木造建築物」です。とにかく巨大。地上からの高さは20メートルほどだそうですが、会場全体が見渡せて、なかなか良い気分でした。

リングから降りて歩いてみると、会場内は意外に「緑」が多いことに気づきます。こちらは会場の中央にある「静けさの森ゾーン」というエリアですが、突如静かな森に紛れ込んだような感覚に。
パブリックアートも見かけます。左は名和晃平「Snow-Deer」、右はピエール・ユイグ「理なきもの」と説明が。レアンドロ・エルリッヒやオノ・ヨーコの作品もありました。
ポケモンのフォトスポットも、アート作品のようです。ちょっとポケモンGOを立ち上げてみたら、レアなポケモンがあちこちに。万博会場ならではです……!

さて、そろそろパビリオンへ。実は唯一アポイントがあったのが、こちらのモナコのパビリオン。「自然の奇跡を守る」とあります。


モナコの自然や魅力を体感する展示のほか、ワインバーがあるのが特徴と聞いて、上の階に上がってみました。



オテル・ド・パリ・モンテカルロのワインセラーからグラン・クリュのワインとコニャックが提供される(有料)とのこと。さらに上の階には、素敵なラウンジも。
モナコパビリオンは建物の内外に展示がありました。みつばちについての考察や、ボードゲーム、時間とともに色や光が変わる映えるスポットも。

予約が無くても並べば入れるパビリオンも多いのですが、あまりに時間がなくパビリオン入館はさっさと諦め「せめて外観だけでも、世界一周してみたい……」と会場を一周してみます。……しかし、これが甘かった。あまりに会場は広いのです。スニーカーを履いてきたとはいえ、とにかく歩かされます。
さてこちら、日本館を発見。木目が美しいです。
さてこちら、日本館を発見。木目が美しいです。
左から、フィリピン、中国、マレーシア。アジアのパビリオンは木や竹、籐など、自然素材の意匠をこらした建物が多くて、外観を見ているだけでも楽しいです。「カッコいい~」とほれぼれ。


カッコいいといえば、中東の国々のパビリオンも、シンプルだけど目をひくデザイン。

フランスパビリオンは、ルイ・ヴィトンやディオールなど、エクラ読者にはおなじみのブランドの展示も見られると人気ですよね。次に来るときはぜひ中へ!……と願いつつ外観だけパシャリ。

そのお隣が、アメリカパビリオン。月の石が展示されているそうです。外からは何も分からないですが……(笑)。

何かがぶら下がっている……?と不思議に思って近づくと、ポルトガルのパビリオンでした。たくさんのロープがぶら下がっています。隈研吾氏の建築だそうです。中にはレストランもあるそうで、ポルトガル料理好きとしては、ここも中に入ってみたかった……。



トルクメニスタン、アゼルバイジャンのパビリオンも美しくて見惚れました。
また、エントランスの巨大スクリーンがインパクト大だった、韓国のパビリオン。
映像がどんどん変化していき、とてもパワフルでした!
さて、各国のパビリオンのほか、様々なタイプのパビリオンがあるとは耳にしていました。
8人のプロデューサーがそれぞれ手がけた「シグネチャーパビリオン」も、この万博の目玉です。
また、エントランスの巨大スクリーンがインパクト大だった、韓国のパビリオン。
映像がどんどん変化していき、とてもパワフルでした!
さて、各国のパビリオンのほか、様々なタイプのパビリオンがあるとは耳にしていました。
8人のプロデューサーがそれぞれ手がけた「シグネチャーパビリオン」も、この万博の目玉です。

とても入ってみたかった、こちらの建物は、落合陽一氏プロデュースのパビリオン「null²」。建物自体が伸縮をしている……という上に、中では今ドキな没入型の体験ができるそう。実際パビリオンを目にすると、かなりのインパクトがあります。ここは外観だけでもぜひ!

「静けさの森」の中の「Better Co-Being」というパビリオン。宮田裕章氏がプロデュース、建築はSANAAの担当だそう。

未来的なイメージのパビリオンが多い中、突如現れた落ち着いた雰囲気のこのパビリオン。映画監督の河瀨直美氏がプロデュースし、廃校になった学校の校舎を活用しているそうです。
シグネチャーパビリオンには、他にもアンドロイドがいっぱい(「マツコロイド」も!)見られる石黒浩氏プロデュースの「いのちの未来」とか……大変興味深いものがあるのですが……それらは次回のお楽しみとすることに。
シグネチャーパビリオンには、他にもアンドロイドがいっぱい(「マツコロイド」も!)見られる石黒浩氏プロデュースの「いのちの未来」とか……大変興味深いものがあるのですが……それらは次回のお楽しみとすることに。

こちらも注目のウーマンズ パビリオン。内閣府や、カルティエなどが手がけています。設計は建築家の永山祐子氏。実は開幕前に取材があったので、エクラ5月号にも、登場しているんですよ。
こうして歩いてみると、各パビリオンは様々な建築家の設計による、最新の建築の見本市のような面もあり、その外観だけでも興味深く楽しめることに気づきます。
しかしとにかく広い、万博会場。歩いてみて感じたことは
・一日ではとても回れないので、行きたい場所を事前におさえておくべき。
・スニーカーなど歩きやすい靴必須。
・トイレは混んでいなくても、そもそもおしゃれすぎてトイレと気づかないことも。
・地図は200円で売っていますが、事前にサイトから印刷や保存をしておくと便利。
・現金使えないので、カードやスマホ決済などのご準備を。
・事前に最新情報をしっかりサイト等で確認しておくことが大事。
……といったところでしょうか。ちなみにシオヤは食べる時間がなく、またお土産ショップの行列に並ぶ時間もなく、一切お金を使いませんでした……。
しかしとにかく広い、万博会場。歩いてみて感じたことは
・一日ではとても回れないので、行きたい場所を事前におさえておくべき。
・スニーカーなど歩きやすい靴必須。
・トイレは混んでいなくても、そもそもおしゃれすぎてトイレと気づかないことも。
・地図は200円で売っていますが、事前にサイトから印刷や保存をしておくと便利。
・現金使えないので、カードやスマホ決済などのご準備を。
・事前に最新情報をしっかりサイト等で確認しておくことが大事。
……といったところでしょうか。ちなみにシオヤは食べる時間がなく、またお土産ショップの行列に並ぶ時間もなく、一切お金を使いませんでした……。

そのため、万博らしいお土産は帰りの新大阪駅で購入。ミャクミャクの焼き菓子と、ドリップコーヒーをいくつかゲット。「かわいい~♡」となかなか喜ばれました。人気ですね、ミャクミャク。
次はしっかり時間をとり、効率的な予約をし、人気パビリオンを見学してみたい……。この日は1万6000歩歩き、だいぶヘトヘトになりましたが、再訪を心に誓いました。
次はしっかり時間をとり、効率的な予約をし、人気パビリオンを見学してみたい……。この日は1万6000歩歩き、だいぶヘトヘトになりましたが、再訪を心に誓いました。
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