【韓国ドラマ】迷って、泣いて、笑って、人生に寄り添う「心に刺さるドラマ」6選
仕事、家族、恋愛、そして自分らしさ、人生は、選択の連続。迷って立ち止まり、涙して後悔し、それでも笑って前を向く。そんな私たちの心に、そっと寄り添ってくれるドラマを厳選。
社会の厳しさと自分の可能性に向き合う
ミセン-未生-
かつて棋士を目指していた主人公チャン・グレが夢をあきらめ、母親のコネでインターン入社した大手商社で奮闘する物語。
熾烈な競争繰り広げられる大手総合商社で奮闘する会社員の悲哀を描くお仕事ヒューマンドラマの傑作です。プロ棋士の夢を断念し、契約社員として入社した主人公グレ(イム・シワン)の懸命な姿を追う本筋のストーリーが涙を誘うのはもちろん、彼の同期となる新入社員3人のサイドストーリーも、立ちだかる壁の前で悪戦苦闘するそれぞれのあり様が、働く身にとってみればリアルにギュンギュン胸に迫る。
例えば、カン・ハヌル演じるチャン・ベッキ。文句なしの学歴と頭脳で、エリート街道まっしぐらと自信満々だった彼ですが、望んだ部署には配属されず、先輩から与えられる仕事は事務処理ばかりで、手腕を発揮できる仕事は一向にさせてもらえない。きっと、自分を嫌っているのだと思い詰め、さらにはグレが仕事で注目されると焦りは募るばかりで、転職を考えるほどの挫折感を味わうし、紅一点のアン・ヨンイ(カン・ソラ)は、語学堪能な優秀なスキルでエリート部署に配属されるも、プライド高き先輩や上司たちは“女ごときが”という偏見の塊。仕事はコピーなどの雑用ばかりなのはもちろん、プライベートな用事までいいつけられる始末で、一向に戦力として迎え入れるような気配なし。
例えば、カン・ハヌル演じるチャン・ベッキ。文句なしの学歴と頭脳で、エリート街道まっしぐらと自信満々だった彼ですが、望んだ部署には配属されず、先輩から与えられる仕事は事務処理ばかりで、手腕を発揮できる仕事は一向にさせてもらえない。きっと、自分を嫌っているのだと思い詰め、さらにはグレが仕事で注目されると焦りは募るばかりで、転職を考えるほどの挫折感を味わうし、紅一点のアン・ヨンイ(カン・ソラ)は、語学堪能な優秀なスキルでエリート部署に配属されるも、プライド高き先輩や上司たちは“女ごときが”という偏見の塊。仕事はコピーなどの雑用ばかりなのはもちろん、プライベートな用事までいいつけられる始末で、一向に戦力として迎え入れるような気配なし。
そして、もう一人がピョン・ヨハン演じるハン・ソンニュル。陽気な情報通で、一見調子良さそうに見えるけど、工場経営をする父の影響で現場を大切に思うロマンと情熱も持ち合わせているのですが、そんな彼も、適当な仕事ぶりの先輩上司に仕事を押し付けられたり、手柄を横取りされたり。上司に訴えても相手にされず、悶々とする毎日。大企業に入社したプライドも夢もズタズタにされながら、それでも少しずつ成長していく若き彼ら。最初は自分のことだけで精一杯だった4人が、同じ仲間として繋がっていく姿もジーンとなるというか。
今ほどの厳密なコンプライアンスがなかった10年前のドラマではありますが、学歴差別、女性差別、契約社員の限界、上司VS部下の構図とか、表立ってはいないけれど、実は今でも脈々と続いているさまざまな理不尽は思い当たる節も満々。踏み躙られても、何度も心折れながらも、前を向いて歩もうとする彼らに、なんだか明日への勇気をもらえるようで。そして、やっぱり泣けるのはイ・ソンミン演じるオ課長。こんな上司、マジで欲しいぞ。
■U-NEXTにて配信中
今ほどの厳密なコンプライアンスがなかった10年前のドラマではありますが、学歴差別、女性差別、契約社員の限界、上司VS部下の構図とか、表立ってはいないけれど、実は今でも脈々と続いているさまざまな理不尽は思い当たる節も満々。踏み躙られても、何度も心折れながらも、前を向いて歩もうとする彼らに、なんだか明日への勇気をもらえるようで。そして、やっぱり泣けるのはイ・ソンミン演じるオ課長。こんな上司、マジで欲しいぞ。
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何を“手放す”か、何を“求める”か
私の解放日誌
近年見た韓国ドラマの中で、個人的に断トツに刺さった作品。前述のパク・ヘヨンの言葉は、このドラマの制作動機を聞かれたときのもの。ソウルから電車で1時間半の郊外サンポ市に暮らす、ヨム家の3きょうだい(長女、長男、次女)の、傍から見ればごくごく平凡な日常の中に積もる鬱屈した思いを描く。
主人公の次女ヨン・ミジョンは、元カレの借金の肩代わり、1時間半もかかる通勤時間、上司のパワハラなどで、閉塞した自らの人生を「満たされたことがない」といい、父親の仕事を手伝う本名も素性もわからない寡黙なク氏に「私をあがめて」「うぬぼれるほど自信を持たせてよ」という。そこから2人の解放への物語が始まるのだけど、長女や長男、ミジョンの会社の人たちなど、さまざまな人の生き方を通して、おのずと自分の抑圧していた気持ちにも気づくことができる。
■Netflixシリーズ「私の解放日誌」独占配信中
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日常の中にある“ささやかな選択”が積み重なる
賢い医師生活
大病院を舞台にした、5人の医師たちの愛おしい日常の物語。ドラマの主人公となるのは、ソウル大学医学部を優秀なる成績で卒業した(’99年入学)、5人の医師たち。ソウル大といえば、韓国の名門中の名門。物語は、その5人が、ソウルの一大総合病院「ユルジェ病院」会長の死をきっかけに、その大病院でともに働くことになったことから始まります。うぬ? 大病院? 会長の死? 名門ソウル大出身の医師たち? う〜む、何やら初っ端からきな臭い匂いがしてきます……。
大病院が舞台とはなっていますが、主人公の5人は決して華やかなるヒーローでもヒロインでもありません。胸締めつけられるようなドラマチックな設定のラブロマンスもありません。そこにあるのは、5人の医師たちと、彼らをとりまく人々の病院が舞台の日常の物語。くすりと笑いながらジーンと心が温かく満ちてくること必至。
■Netflixオリジナルシリーズ『賢い医師生活』独占配信中
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過去を変えたいという願いが、現在の意味を問い直す
まぶしくて ─私たちの輝く時間─
幼い頃に砂浜で時間を巻き戻せる時計を拾うが、巻き戻す分、早く歳をとるため、与えれた時間を失っていく女性と、毎日を無気力に送る男性。同じ時間にいながら、異なる時間を生きていく男女のヒューマンストーリー。
■U-NEXTにて配信中
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過去の決断を悔やむか、受け入れるか
その年、私たちは
学年1位女子と学年ビリ男子がいつも一緒に行動したらどうなる?というドキュメンタリー番組に出演した高校同級生の女子と男子。当然、二人は考えることも行動も正反対。番組映像では笑っちゃうほど反発し合う二人が映し出されるわけですが、なぜかそのまま付き合うことになっちゃうという。なのに、それから5年後、女子から突然の別れ宣言。で、そのまた5年後、2度と会いたくないと思っていた二人が仕事で再会、しかも再び二人のドキュメンタリー番組が作られることになり……という展開の青春ラブストーリー。
物語は、再燃しそうでなかなか燃え上がらない二人のラブをコミカルに描きながらも、それぞれが抱える内に秘めた心の痛みに少しずつ少しずつ繊細にフォーカスしていき、そこが通常のラブコメと違ってより大人が魅せられるポイントといいましょうか。二人はなぜ別れることになったのか。いや、それ以前に、なぜ二人は学年トップとビリでありながら、惹かれあったのか。そして、再会した二人は今、何を思うのか。高校時代のドキュメンタリー映像の弾けるようなみずみずしさと、心の内をさらけ出せない大人のもどかしさと優しさと。いたいけなウシクから目が離せないアジュンマとしては、彼の温かな幸せを願うばかりです。
■Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
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母親たちの選択が家族の運命を左右する
SKYキャッスル~上流階級の妻たち~
韓国では社会現象を巻き起こしたほどの爆発的な大ヒット作。セレブ階級舞台のお受験ドロドロもので愛憎、妬み、差別、足のひっぱりあい……。
タイトルに使われている“SKY”は、韓国の超名門3大学のソウル大<S>、高麗大<コリョ=K>、延世大<ヨンセ=Y>(頭のよき学生たちが入りたい大学ナンバー3。日本で言えば東大、早大、慶大にあたるといわれてます)の頭文字をつなげたもので、遥か高いところにある“空”とかけあわせて作られた略語。
タイトルに使われている“SKY”は、韓国の超名門3大学のソウル大<S>、高麗大<コリョ=K>、延世大<ヨンセ=Y>(頭のよき学生たちが入りたい大学ナンバー3。日本で言えば東大、早大、慶大にあたるといわれてます)の頭文字をつなげたもので、遥か高いところにある“空”とかけあわせて作られた略語。
知っての通り、韓国は日本以上の学歴偏重社会。超名門大学に入学すること=人生の成功者……、みたいな風潮がいろんなドラマでちょいちょい描かれていることも多く、そのため、お受験戦争も私たち日本人が想像する以上にかなり熾烈。このドラマもそんな韓国の世相を反映したお受験を巡る物語で、小高い丘に広がる「SKYキャッスル」と呼ばれる高級住宅街を舞台に、超難関といわれる医大に娘や息子を入学させるためにヒステリックなまでに躍起となる家族にまつわるお話なのです。
■U-NEXTにて配信中
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