【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】最旬ホテルライフ

雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。16回目のテーマは「最旬ホテルライフ」。パリ2区の小道にたたずむ『The Hoxton, Paris』をご紹介。
夜のカクテルを楽しむ「Jacques’ Bar」。フェミニンなモチーフを大人の雰囲気で生かした内装も魅力的

夜のカクテルを楽しむ「Jacques’ Bar」。フェミニンなモチーフを大人の雰囲気で生かした内装も魅力的

自然光がたっぷりと射し込むホテルのエントランスエリア。宿泊客でなくても気軽に利用できるオープンな雰囲気で、奥のエリアをワーキングスペースとして利用している常連さんも多い

自然光がたっぷりと射し込むホテルのエントランスエリア。宿泊客でなくても気軽に利用できるオープンな雰囲気で、奥のエリアをワーキングスペースとして利用している常連さんも多い

コンパクトだが、天井の高さがもたらす開放感が心地よい客室。レトロモダンな要素を上手に生かした内装から、自宅改装時の雨宮さんは大いにインスパイアされた 

コンパクトだが、天井の高さがもたらす開放感が心地よい客室。レトロモダンな要素を上手に生かした内装から、自宅改装時の雨宮さんは大いにインスパイアされた 

しゃれたカフェにでも入るような気分で訪れることができるホテル。若いスタッフが自然体でキビキビ働いている雰囲気もまたいい

しゃれたカフェにでも入るような気分で訪れることができるホテル。若いスタッフが自然体でキビキビ働いている雰囲気もまたいい

The Hoxton, Paris

The Hoxton, Paris

英国発祥のブティックホテルグループが’17年にフランス初上陸。パリ2区の18世紀の歴史的建造物を大改装して、魅力的なホテルとして生まれ変わった。客室数が172室という規模ながら、どこかアットホームな感じが魅力。

DATA

30-32 rue du Sentier 75002 Paris
☎︎+33・1・85・65・75・00
https://thehoxton.com/paris/

心地よく“力の抜けた”センス抜群のホテル

パリ2区の小道にたたずむThe Hoxton, Paris。このホテルを知ったのは’20年ごろのことでした。そのころ私は、自宅改装の最中で、雑誌などに当時こちらのホテルが紹介されているのを見て、「いい雰囲気」と思っていました。そしてたまたま友人とそこでディナーをすることに…。化粧室に歩いていく途中、ラウンジ、壁一面の緑のデコレーションなど、館内を実際に体感して「本当に好きだな。このホテル」と思いました。パリの高級ホテルにありがちな威圧感がいっさいなく、カジュアルな装いでも気軽に立ち寄れる。それでいて、品を落とさない空気感があります。働いているかたがたも娘と同世代くらいで、フランス語でいう“sympa(サンバ)”(いい感じ)という言葉がぴったり。だから娘も連れていきやすいし、いい意味で力が抜けているんです。特に中庭のプールエリアには、パリらしい都市型リゾートの楽しみがあります。ガンガン泳ぐというより、暑いときに体を冷やしつつ、カクテル片手に、リラックスしたひと時を味わいたいと思います。

雨宮塔子

中庭に設けられたプールエリアは夏期限定。オープンはお天気しだい。予約制で3時間利用。この日の雨宮さんの装いは、お気に入りのブランド、ザ・ロウのブラウスとサンダル。

"L’hospitalité sympathique qui réinvente le luxe parisien.
Quand le raffinement se fait naturel et accessible.
"

――心地よいホスピタリティが、パリのラグジュアリーを再定義。
軽快さと癒しが共存する美空間。

 Toko Amemiya

Toko Amemiya

フリーアナウンサー・エッセイスト。6年間のアナウンサー生活を経てTBSを退社。フランス・パリに渡り、フランス語、西洋美術史を学ぶ。’16年から3年間『NEWS23』のキャスターを務める。現在、執筆活動のほか、『ONYVA! ONLINE TOUR』に出演するなど、パリの魅力を伝えている。近著に『MY HOME, MY LIFE.』(光文社)がある。
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