【今50代が読みたい本】イギリス発ベストセラー『ペンギンにさよならをいう方法』など3冊

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 老婦人が南極で大冒険する『ペンギンにさよならをいう方法』など3冊を紹介。

『ペンギンにさよならをいう方法』

『ペンギンにさよならをいう方法』

遺産をペンギンに贈るため、老婦人が南極で大冒険

ヘイゼル・プライア 圷 香織/訳

東京創元社 ¥3,080

86歳の誕生日を前に、ヴェロニカは莫大な財産を誰に遺のこすか考える。最近、存在を知った唯一の身内である孫に浪費されるのはイヤ。アデリーペンギンを絶滅の危機から救う活動をしている研究者たちはどうかしら。資金難の彼らが相続人にふさわしいか確かめに南極まで行きましょ、と。ユーモラスな語りと展開にワクワクさせられ通しのイギリス発ベストセラー。反目し合っていた祖母と孫が互いの痛みを知り距離を縮めていく姿、親を亡くしたヒナペンギンの愛らしさも忘れられない。
 

『デモクラシーのいろは』

『デモクラシーのいろは』

GHQの民主主義レッスンで彼女たちが得たもの
森 絵都
KADOKAWA ¥2,310

敗戦から1年後の東京で、進駐軍が4人の娘を選び実験を開始する。封建的で男尊女卑著しい日本人でも民主主義者になれるかを確認するために……。やる気ゼロだった主人公たちが、やがて知る喜びに目覚め、自分を生き始める姿に胸アツ! 終盤の大どんでん返しに驚愕!
 

『ヒゲのガハクごはん帖』

『ヒゲのガハクごはん帖』

幸せのカギは"食" !? 熟年夫婦合作のエッセー集

梅村由美/文 山口 晃/画

集英社 ¥2,310

食いしん坊で料理上手だが超多忙ゆえ、めったに台所に立てない夫(山口ヒゲ画伯)との日常、ヘルシーで飽きないおうちごはんや旅先での食体験を、元画廊勤務の妻がおもしろ楽しく活写。成田国際空港や平等院にも作品が飾られている人気画家による、たっぷりの挿絵も味わい深い。

 

集英社2025年度 出版四賞決定

主催/集英社 一ツ橋綜合財団

■第38回 柴田錬三郎賞

『一場の夢と消え』(文藝春秋刊)松井今朝子(まつい・けさこ)

〈選考委員〉逢坂剛/大沢在昌/桐野夏生/篠田節子/林真理子

※選評は「小説すばる」12月号に掲載

■第38回 小説すばる新人賞

『ギアをあげた日』平石さなぎ(ひらいし・さなぎ)

〈選考委員〉五木寛之/北方謙三/辻村深月/宮部みゆき/村山由佳

※受賞作品(抄録)と選評は「小説すばる」12月号に掲載

■第49回 すばる文学賞

『粉瘤息子都落ち択』(「粉瘤しぼり都落ち択」改題)更地郊(さらち・こう)

〈選考委員〉奥泉光/金原ひとみ/川上未映子/岸本佐知子/田中慎弥

※受賞作品と選評は「すばる」11月号に掲載

■第23回 開高健ノンフィクション賞

『シリアの家族』小松由佳(こまつ・ゆか)

〈選考委員〉加藤陽子/姜尚中/藤沢周/堀川惠子/森達也

※選評は集英社クオータリー「kotoba」秋号、「青春と読書」10月号に掲載

(※選考委員はいずれも五十音順)

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