「京都のブランド力や二条城に近い立地に助けてもらっていますが、これからは料理の完成度を上げ、細く長く続いていくお店を目ざしたい」と熱く語る、ご主人の古田幸平さん。『和久傳』の系列店、東京の『幸村』『祇園おかだ』、中央市場の鮮魚店……という修業先で学んだことを料理ひととおりに生かし、あつらえた伊賀焼の炉で焼く炭火焼きをメインに、肉料理や小鍋料理で緩急をつけたおまかせを提供。土鍋で炊くごはんも季節感にこだわり、旬の素材が月替わりで炊き込まれる。
器は思い入れのある作家ものや骨董を使い、よりよいものをそろえていき、いずれは隣のスペースに座敷を作りたいと語る古田さん。高みを目ざす意思の強さが伝わってくる新鋭の一軒だ。