プリンス ペッサラートの旧宅と庭園、ザ グランド 【ラオスのお薦めホテル】

秋はしっとりと世界遺産の街を歩く。増島実が絶賛するルアンパバーンのホテルー④

いにしえのルアンパバーン王国の栄華がしのばれる雄大なスケール

The Grand Luang Prabang Hotel & Resort

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グランド ルアンパバーンのレストラン(中央)など、メコン川サイドからドローンで撮影。豊かな緑に囲まれた王族の別邸というたたずまいは、今も失われていない
王族の一員で、ラオス王国の副王も務めたペッサラート・ラッタナウォンサの邸宅跡と庭園を利用して、2001年にオープンしたのが、このグランド ルアンパバーン。レセプションやダイニングは天井が高く、大理石の床や柱の細工も凝っていて、統治国だったフランスの影響とラオ建築の素朴さが調和している。樺色のセラミックを積んだとんがり屋根の客室棟は近年建てられた物だが、スタンダードの客室でも35㎡と広くテラス付きで、木造の床にパステルトーンの内装が優しい雰囲気を創りだしている。ヘリテイジ地区からは10㎞近く離れてはいるが、メコン川沿いにゆったりとレイアウトされ、リゾートとしては最高にくつろげる。1泊1万円程度からとコストパフォーマンスが良いためか、アジア系のゲストが多く、日本人をほとんど見かけないのは残念な気がする。リゾートには珍しく、ツインルームも多いので、女性同士の旅にもお薦めできる。
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    メコン川を渡る風が吹き抜けていく高天井のダイニング、シャンケオ。涼しさを取り入れるラオ建築の工夫。

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    陽光が惜しげもなく降り注ぎ、リゾートらしい解放感のあるプール

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手入れの行き届いたフランス式庭園を囲うように、8棟の客室棟が配置されている。芝生は青々と育ち、水蓮の咲く池や刈り込んだ込んだ木立が、アクセントになっている。朝の散歩は王侯貴族の気分で。
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    客室は白とパステルカラーを組み合わせた明るい色調。各室共テラス付で広々としている

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    メインダイニング、ル・ビストロの入り口。天井が高く床は大理石。

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    朝靄に包まれた母なる大河メコン。ゆったりと人々の営みを見守っている。

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ホテルの敷地内には、国民の父として慕われたペッサラートの旧宅が、今も博物館となって残されていて、希望者は無料で見学できる。

ペッサラートの寝室。展示品は多くないが、幾多の内戦や植民地化された歴史をくぐり抜けて、今も大切に保管されていることに、彼の人望がうかがえる。

第二次大戦の直後、民主化運動を指揮して失敗し、一次はタイヘ亡命する。実弟が首相になった事などから帰国が許され国王を訪問し、1957年には副王に復権した。
The Grand Luang Prabang Hotel & Resort

Ban Xiengkeo,Khet Sangkalok P.O.Box 1191,Luang Prabang,Laos
全78室 ¥12,000~ Luang Prabang空港より6㎞
(料金は最安値の一例です)

【インドネシアのお薦めホテル】でご紹介した、トゥグ ロンボクと、マハマヤ ブティック リゾートは、地震の被害のため、2018年8月現在は、営業を中止しています。ご旅行の予定のある方は、ホテルに直接ご確認下さい。
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