素敵な人の「自宅の花あしらい」 五選

花上手な人はプライベートではどんなふうに飾っているの? フローリスト、スタイリストなどセンスがいいと評判の5名の自宅をルポ。くつろぎの空間だからこそ、〝がんばりすぎず、シンプル〟が共通のキーワード!

4.居間のチェストで折々の草花を楽しみます

 スタイリストの千葉美枝子さんは無類の草花好きで「小さいころから植物図鑑に首ったけだった」という筋金入り。横山美恵子さんの花の教室にも長年通い、花あしらいに磨きをかけている。
「ところがうちは狭いので、居間のチェストの上しか飾る場所がなくて。この上で、季節の草花やいろいろな花器のしつらいを楽しんでいます」
 食まわりのスタイリストとして、陶芸家、ガラス作家の展示会や工房を訪ねることが多いが、「花器も必ずチェックします。花器を作っていないと知ると、がっかりするほど(笑)」。
 花はもちろんコップや雑器にも生けられる、でも……と千葉さん。
「花瓶として完成した器は、草をざっくり入れても絵になってくれる。花を生けるのが楽しくなります。いい花器を持つことはおすすめです」

“花瓶に力があれば、無造作に生けても素敵なんです”

素敵な人の「自宅の花あしらい」 五選_4_1-1

1/4

素敵な人の「自宅の花あしらい」 五選_4_1-2

2/4

素敵な人の「自宅の花あしらい」 五選_4_1-3

3/4

素敵な人の「自宅の花あしらい」 五選_4_1-4

4/4

勝間田千恵子の花瓶の魅力!そこに自然に育ったバラを
「フランスで陶芸を学んだ勝間田さんの花瓶は、それだけでも絵になる存在感。この2つは違う個展で見つけて、『兄弟ね』と思って買いました。並べて使うと、さらに花の空間にスケールが出て素敵です」。バラは滋賀県守山市にあるバラ作家、國枝啓司のばら園「Rose Farm KEIJI」(☎077・585・1133)から取り寄せた「和ばら」。

福森雅武の花瓶に茶花の気分で和蘭を
詫びた風情の小さな和蘭は、伊賀の陶芸家の野趣めいた花瓶に。「茶花の気分で。花瓶の下に板を敷きたいところだけれど、うちは和風の家ではないので、羽生野亜さんの木の敷板との組み合わせです」。

黒田泰蔵の白磁の鉢にグリーンやハーブを盛って
「梅雨が明けて、強い日射しの中を水蒸気がワーッと上がる野原に茂る夏の植物が好き。そんなイメージで、シダ、クレマチスの葉、カラマツソウ、ディルなどを、水盤に見立てた大ぶりの白磁の鉢に盛り込みました」

木村硝子店の花器に月桃を「素直に」生ける
初夏に白い花をつける月桃は「大好きな植物。咲き始めの一輪を生けてみました」。生命力にあふれる南国の植物は、木村硝子店 三枝静代さんの宙吹きの花器に「これはもう素直に生けます」。

スタイリスト 千葉美枝子さん
ちば みえこ●フードスタイリスト。有元葉子さんをはじめ多くの料理家の書籍や雑誌のスタイリングを手がける。5月31日~6月2日に東京・湯島の木村硝子店で、横山美恵子がガラスに花を生けるイベントを企画。

What's New

Feature
Ranking
Follow Us