成功のカギは涼しさの演出にあり! 今夏、もてなし上手になるための“おもてなし”

2018年8月4日
お盆や夏休みなど、意外と集まる機会の多い夏は、涼しく、ひんやりとした演出でゲストとともに夏を楽しんで。4人の心に残る夏のおもてなしをとっておきのエピソードと共にご紹介。

私の心に残る夏のおもてなし

いつまでも心に残る思い出……ゲストにそう思ってもらえたら、ホスト冥利に尽きるだろう。4人の印象に残るエピソードから、今夏のおもてなし演出のインスピレーションをかきたてたい。

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“すいかを絞っただけのフレッシュジュース。さりげないさわやかさにクールダウン!”
スタイリスト 肱岡香子さん

「料理家の有元葉子先生の納涼会でいただいたすいかのジュースの美しさが今も目に焼きついています。おみやげのすいかを、先生はその場でさっと切り分け、ジュースを作ってくださいました。おなかいっぱいだったにもかかわらず、すっと体に入って、とても印象的。残った実もグラスに入れて、レモングラスの葉をマドラーがわりに。その手際のよさもハーブの香りもさわやかで、暑さが吹き飛んだのを覚えています。」

それぞれ違うグラスにすいかジュースを注いで、ハイどうぞ。テラスで摘(つ)んだレモングラスを大胆に飾って。東南アジアで飲んだすいかジュースの思い出とともに。こちらも有元さんに再現してもらった
“ 秘密の場所でわざわざとってきてくれた鮮やかな緑のじゅんさいを贅沢に味わう”
スタイリスト 千葉美枝子さん

「陶芸家・福森道歩さんを伊賀・土樂窯に訪ねた夏の午後。田園の広がる里にたたずむ日本家屋は、すっかり夏のしつらえ。簾戸(すど)に御簾(みす)、足もとは網代(あじろ)敷き。その家は風通しのよい涼しげな装いで、汗ばむ私たちを迎えてくれました。食事に出されたひと皿は、深いグリーンの織部の器に、鮮やかな新緑色のじゅんさいがたっぷり。美しい色合いに、すーっと熱が引いていきました。このじゅんさい、姉の円さんと道歩さんがゴムボートで秘密の場所へわざわざとりにいってくださったと聞き、そのお気持ちがうれしくて。本物の「ご馳走」を味わえた、特別な夏の思い出です。」
“ 尼寺の涼は上質のうちわで。柔らかな風で気持ちがほどけていく”
ライター 北村美香さん

「ここ数年通っている門跡尼寺には、うちわが用意されています。お寺には基本的に冷房がありませんから、うちわの風がことのほかありがたく感じられます。この尼寺は毎年、夏支度のひとつとしてうちわを新調します。昔ながらの方法で作られた、見た目も美しいものを選んでいるとか。大量生産の品に比べ、風が心地よく感じられるのは気のせいではないでしょう。その美しいうちわを眺め、優しい風に当たると、気持ちがほどけていくような。小さな気遣いの中にこそ、おもてなしの真髄が潜んでいるのを、つくづくと感じます。」
“ 戸外の食卓にも、庭で摘んだ花とグリーン。刻々と変わる空の色もごちそう”
編集W

「2年前の夏の終わり。カリフォルニア・ソノマのワイナリーでのこと。昼間の取材が終わり、夕暮れ時のディナータイムはなだらかな丘のぶどう畑を見下ろす場所で。彼らが心をつくして造ったワインと、カリフォルニアのサワーブレッド。近くの畑でとれたばかりのキラキラ元気な野菜サラダに、隣のBBQコーナーで丸ごと焼かれ、香ばしい匂いを立ちのぼらせる肉……。空は茜色からぶどう色、群青色へと変わっていく。会話はとぎれることなく、ワインもスパークリングから白、赤へ。あっという間の至福のひと時。屋外の食卓にも、庭で摘んだ花がたっぷり生けられていたのが印象的でした。簡素なしつらえでしたが、本当の贅沢とはこういうことなのだと、心に刻んだ時間でした。」

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