樹木葬の場合、お参りや遺骨は? 知らない人と納骨される?【50代のお悩み・お墓について】

多くのアラフィーが抱えている悩みの一つ、お墓問題のお悩みや迷いに専門家がお答え。理想のお墓として多くの声が上がった“樹木葬”ですが、「樹木葬希望だけど、知らない人と一緒はちょっと…」、「お参りや遺骨はどうするの?」といった声も少なくありません。樹木葬の現状や、さまざまなタイプをお教えします。

お墓をもたず、 手元供養というかたちもあり

お墓をもたない場合、骨壺を自宅に安置する「手元供養」も選択肢のひとつ。「骨壺といっても、今はデザイン性が高く、リビングなどに置いても違和感がないものも増えています。花が好きだった人なら花が描かれた磁器に、サッカーが趣味だった人ならボール型など、故人を彷彿させるデザインを選ぶことも可能です。

「妻に先立たれた知人は、生前彼女が大切にしていた梅干しの壺に収めていましたよ。また、遺骨の一部を手元に残し、残りはお墓に納骨するパターンもあります。遺骨を原料に人工宝石をつくり、ペンダントやブレスレットにして身につけている人もいます」(小谷さん)。

生前にお墓を買えば 相続税対策になる?

お墓は祭祀財産なので、相続税の対象外。そのため、生前に購入すれば、その分が節税になるといわれている。「確かにそのとおりです。ただ、裏を返せば、相続税が発生しない家にとっては関係ないということ。遺された家族が相続税の課税対象になるかどうか、調べたうえで判断を」(小谷さん)。

実際、2016年に、課税対象になった相続人の割合は約4.7%(国税庁発表)。「生前にお墓を購入したほうが得」を鵜呑みにするのは危険だ。

「生前に購入すれば、自分が希望するスタイルを選べるメリットはあります。ただし、それが遺族の負担にならないか、話し合っておくことが大切です」。
  • お墓の継承者がいない! 50代のリアルな悩みに専門家が回答【50代のお悩み・お墓について】

    お墓の継承者がいない! 50代のリアルな悩みに専門家が回答【50代のお悩み・お墓について】

    少子高齢化が進み、エクラ世代の幼少期とはがらりと変わってしまったお墓事情。この時代に生きるエクラ世代だからこその悩みに専門家が指南。「子どもは娘だけ。嫁いだら、お墓を継ぐ人がいなくなる」と言った悩みも多くなっています。でも、嫁いだ娘が継ぐこともできるし、親戚が継承することも可能。“お墓を購入する”ということの意味なども含めてお教えします。

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