凛と咲く可憐な花のような落ち着き ―「AYALA」のシャンパーニュ【飲むんだったら、イケてるワイン】

華やかなこの季節に似合うのは、やはりシャンパーニュ。ピュアで清らかな酸味が特徴の「アヤラ ル・ブラン・ド・ブラン 2012」は、シャンパーニュ地方でも数少ない女性のセラーマスター、カロリーヌ・ラトリヴさんの手によって作られる逸品。シルキーな酸味とふくよかな果実味を楽しめる“AYALA”の魅力をワイン&フードジャーナリストの安斎さんが解説!

【vol.1】AYALA アヤラ ル・ブラン・ド・ブラン 2012

【イケてる理由】大輪ではなく、凛と咲く可憐な花。女性醸造家による美しきシャンパーニュ

アヤラ シャンパーニュ
華やかなこの季節に似合うのは、やはりシャンパーニュ。何を選べばいいのか、いつも迷ってしまう。エクラ世代ともなれば、グラン・メゾンはほとんど経験済み。「なにかひと味違ったものを」と思っていたとき、出会ったのが「アヤラ ル・ブラン・ド・ブラン2012」だった。シャルドネだけで造られた“ブラン・ド・ブラン”は、ピュアで清らかな酸味が特徴。だが、これには熟成からくる“落ち着き”が感じられたのだ。

 造っているのはカロリーヌ・ラトリヴさんで、シャンパーニュ地方でも数少ない女性のセラーマスターのひとり。エレガントで、どこか知的なニュアンスは、彼女ならではのセンスだろう。シルキーな酸味とふくよかな果実味。レモンの奥に白いバラの香りが隠れている。深みのある味が、どこか大人の女性をイメージさせる。それも、“決して華美ではないのに、凛として人を惹きつける女性”だ。有名メゾンのシャンパーニュが大輪のバラなら、こちらは可憐な白い花といった趣おもむき。そして、花びらの質感はしっとりと美しい。

 このシャンパーニュの魅力は、日本料理やアジアン・エスニックなど、幅広い料理に合うところにもある。お正月なら、おせちに合わせるのもいい。包容力があるところも大人っぽくて、なんだか「私たちのシャンパーニュ」だと思えるのだ。
シャンパーニュ
シャルドネ100%。熟成6年でミネラル感もまろやか。特に優れた年のみ、"シャルドネの聖地" コート・デ・ブランのぶどうを使って少量生産される。「アヤラ」のシャンパーニュは映画『エディット・ピアフ ~愛の賛歌~』にも登場。750㎖ ¥10,000/アルカン
解説したのは……
あんざい きみこ●ライフスタイル誌やワイン専門誌で料理やワイン、旅などの記事を手がける。国内外のワイナリーや醸造家取材も多数。著書に『葡萄酒物語』(小学館)。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。

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