ピーナッツと「かにぱん」と仏像。

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ライターさんからお年賀にいただいた千葉県産のピーナッツバターがある。そして私は今シーズン、カニの爪どころかスネすら食べていない……。

ならばせめて「かにぱん」で楽しもうかいということで、カニミソ風にあしらってみました。これまた千葉県産の落花生を砕いて混ぜておきますと歯ごたえが充実して、貧しさとか何やってんだろわたし感などがうまく紛れます。

さて、カニ旅パンフレットのほうの「カニパン」🦀といえば、みうらじゅんさん。マイブームの一環で、膨大にコレクションされています。取材の折には、関西発の「かにカニ日帰りエクスプレス」のパンフレットを手みやげにお持ちしました。4月号のマチのある付録BAGには、かにぱんもカニパン(こちらは関東版)もおしゃれに仲良く収まります。

そういえば、生け捕りにされた生簀の中のカニたちはいつも無口でおとなしく、どこか寂しげです。地球侵略にやってきた宇宙的生命体のような攻防一体の出で立ちは、メカっぽくて実にいい感じ。しかし惜しいかな、彼らは小さすぎたのでありました。「人間の前では俺たちなんて1/48スケールのプラモみたいに無力だった…」という絶望と悲哀が甲羅のしわにも読み取れるようです。

シーズン到来、いざ調理となれば、カニたちはパーツ分解がむしろ容易。甲羅はパッカリ、手脚はバラバラ、家族みんなで楽しめてしまうほどで、福井には「むきむきみっちゃん」と呼ばれる「早むき」の豪傑もいらっしゃるとか。そして、刺身はもちろん、焼かれ、茹でられ、煮られ…、内臓で我が身の味付けまでされてしまうという、カニにとっては地獄さながらの宴が日本海側を中心に日夜繰り広げられてゆく…。ゆうに1年の1/3以上がその状態なのですから、カニの運命は過酷です。ひとたび同情すると、人間サイドもそうウキウキしてはいられないなと思いました。都内某駅では、冬限定なのかこんなあしらいまで(写真3枚目)。「定期券払い戻し」との関係性はまずないでしょう。

さてさて、エクラ4月号ではみうらさんに空海や東寺講堂の仏像について熱く語っていただきましたので、どうぞご覧ください(そういえば降三世明王のポーズがカニっぽくて素敵…)。3/26より、東京国立博物館平成館で『東寺展』がスタートします。
(編集B)
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