密教仏がやって来た! ヤァ!ヤァ!ヤァ!

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特別展『国宝 東寺 ー空海と仏像曼荼羅』(〜6/2)が東京国立博物館平成館で始まりました。

東寺講堂の密教仏15体の並ぶ空間が想像以上に素晴らしく、まさに立体曼荼羅✨ 弘法大師の脳内にいるみたいで、仏像の間を通り抜ける快感がやみつきになります。これは、往時の人々の「曼荼羅が3Dに!?」という感動に近いかも。ふだんは須弥壇の上の遠い存在であるスーパースターの皆さんがいらしてくださったのですから、本タイトルもザ・ビートルズよろしく「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」を添えて、最大級の歓迎の意を表します。

今回の展覧会、東寺さんがものすごく攻めてらっしゃいまして、『帝釈天騎象像』(写真2)だけは会期中撮影が可能という、かつてない大盤振る舞い🎊  写欲をそそる麗しきかんばせはもちろん、もうひとつのチャームポイント、右足母趾球(写真3)のチェックもお忘れなきよう。

『エクラ』4月号の特集でみうらじゅんさんもおっしゃっていましたが、「サンロクマル(360度)」で仏像を見られるのは、展覧会ならではのこと。ふだんは拝みようのない降三世明王の後ろのお顔(写真4)や、大威徳明王の水牛のお尻までしっかり堪能できます。そして、出口へ向かう人をそっと見送るかのような、施無畏印の不空成就如来の配置がまた泣かせるではありませんか…。ちびっ子が異形の明王に震え上がっても大丈夫。「怖がらなくていいんだよ、済まなかったねえ」と最後に慰めてくださるわけですね。

そして、個人的には「御七日御修法」の道場再現(写真5)に大拍手です! 国宝展の常連作ながら、おそらく9割以上の人が「何この絵」「よく見えねえし」「別の絵を飾れたのでは…」と不満を抱いてきたであろう、平安時代の『十二天像』。褪色や剥落の多い仏画ではありますが、その秘儀における使われ方を、出家もしていない身分で体感できるのは嬉しい限り。勇気のある予算の使い方だと深く感じ入りました。

最後に、駆け足の滞在のなかで購入したグッズがこちら。家で使っている「風信香」にレンチキュラー3D表紙のリングノート、そして「もちもち金剛杵ペンケース」(写真6、7)。このケース、ペンが1本だけ、かろうじて入ります。持ちやすくするための芯代わりにペンをねじこむ感じ。もちろん、願かけのためにカープの赤ペンを入れて球場へ持参するとか、帝釈天ポーズでふりかけたいペン型の「ゆかり」をしまうとか、考えようで色々楽しめることでしょう。

長々と書いてきましたが、とどのつまりは絶対にご覧になった方がよいということであります。
(編集B)

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