建築家に聞いた、50代以降の夫婦が快適に過ごせる寝室とは!?

アラフィー世代の場合、“夫婦の寝室問題”は、今直面している悩みだけでなく、将来起こるであろう問題も気になるところ。この先ずっと快適に眠れる夫婦の寝室とはどんなものかを、建築家・天野さんに伺いました。
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3000軒以上の設計・リフォームを手がけた建築家にうかがいました!

50代以降の夫婦の寝室とは?

“これから先”を考えると完全なる別室はリスキーです
長年建築業界に従事してきた天野彰さんいわく、「50歳前後のご夫婦の場合、寝室問題はほぼ必ず浮上します。せつないことに、妻の主張は、『夫と別室』が大半(笑)」と。その理由は、やはり、温度差、就寝・起床の時間差、そして、いびきといった騒音だとか。

「子供の独立時期と重なるので、子供部屋をどちらかの寝室にと考えがちですが、50代以降は、完全なる別室は要注意。就寝中に体調をくずすなど、トラブルが起きたときに対処できませんから。特に1階と2階のように、フロアを分けるのは危険。気づかぬうちに、夫が寝室で突然死していたというケース、けっこうあるんですよ。そうならないためにも、お互いの気配が感じられる距離で眠るのがおすすめです」 

ただし、“寝床”は別にするのが得策。「同じベッドだと、相手の寝返りなどを感知しやすいので、睡眠を妨げられかねません。そもそも日本人は、昔から個々の布団で眠っていたのだから、生活習慣としても、文化としても、“異床”が自然だと思います」

異床とはいえ、同室だと、温度差・時間差・騒音は目をつぶるしかない?
「いやいや、私が提唱するのは『夫/婦寝室』、お互いの寝床の間を引き戸などで仕切った寝室です。隣り合った部屋の壁を取っ払って引き戸を設置してもいいし、ひとつの部屋をアコーディオンカーテンやパーテーションなどで簡易的に仕切るだけでもOK。それぞれのスペースに冷暖房器具と照明を設置すれば、問題は解決できます。ベランダが狭くて室外機が2台置けないなら、ひとつの室外機で複数台使えるマルチエアコンを、また、賃貸なら、天井や壁に穴をあけずにすむタイプの仕切りを選べば大丈夫。防音効果の高い材質の引き戸などもあるので、上手に活用してほしいですね」 

家の構造にもよるが、引き戸の後付けは意外と簡単で、費用もそれほどかからない。アコーディオンカーテンやパーテーションは、さらに手ごろとか。
「独立した子供の部屋を大事に残している家庭もありますが、十中八九戻ってこないから(笑)。それを利用し、快適な寝室をつくることが、夫婦がいつまでも元気に暮らせる秘訣ですよ」

教えてくれたのは…

建築家 天野 彰さん

アトリエ4A代表。生活に密着した家造りやリフォームを長年手がけ、人生100年時代の参考になる著書多数。ユーモア満載、歯に衣着せぬ講演も人気。『50代から生涯暮らすリフォーム』天野 彰・天野彰人共著 KADOKAWA ¥1,500

  • “リアルな夫婦の寝室事情”をアラフィー女性100人に徹底調査!

    これからの季節、私たちの眠りを妨げるのが、寝室における“夫婦の温度差問題”。がんがん冷房をかけて寝たい夫と、体を冷やしたくない妻。夫のいびきや歯ぎしりといった“騒音”も気になるし、就寝&起床時間の違いも悩みどころ。周囲の人に聞きたいけど聞きづらい“夫婦の寝室事情”を、アラフィー女性100人に徹底リサーチしました。

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