五十肩になるとどうなるの?【知っておきたい五十肩の真実】

「最近肩が痛くて腕が上げられない……。」思いあたる人は、もしかして五十肩かも!? 実際に五十肩になるとどんな症状があらわれるのか、医学博士の銅冶英雄先生にお聞きしました。

痛みがある炎症期と、動きが悪くなる拘縮期を経て、回復!

五十肩は、軽度~重度があるが、痛みが強く整形外科を受診するレベルの人の場合は、発症してから回復するまでに下の3段階のプロセスをたどるのが一般的で、段階をとばすこともなければ、逆戻りをすることもない。1年以上かかることはあるが、「10年かかるということはありませんからご安心を」と銅冶先生。

「発症してすぐは、痛みの強い“炎症期(急性期)”。しだいに痛みが落ち着いていくものの、肩まわりが硬くなって動かせない“拘縮(こうしゅく)期(慢性期)”に移行し、最終的には痛みが解消し“回復期”を迎えます」

炎症期

炎症期

痛みが最も強い時期。目が覚めてしまうほどの激痛も

発症してから2週間ほどまでの最も痛みが強い時期が炎症期。肩や腕を動かしたときに痛むだけでなく、動かさなくても痛かったり、しびれを伴うことも。また、夜寝ている間に痛みが生じやすく、ズキズキと痛んで眠れない場合も。

拘縮(こうしゅく)期

拘縮(こうしゅく)期

強い痛みは治まるが肩の動きが悪くなり、動かそうとすると痛む

強い痛みはなくなってくるが、肩まわりの組織が硬くなり動きが悪くなる時期。肩を上げたり、腕を後ろに回したりする動きがしづらく、動かそうとすると痛みが生じることも。拘縮期の長さには個人差があり、半年以上続く場合も。

回復期

回復期

動かせる範囲が広がり動かしたときの痛みもなくなり回復!

徐々に肩を動かせる範囲が広くなり、動かしたときの痛みも減っていき、最終的には症状がなくなって回復する。この段階が必ずあり、自然に治るのが五十肩の特徴。回復期までうまくのりきって。

教えてくれたのは…
医学博士 銅冶(どうや)英雄先生

医学博士 銅冶(どうや)英雄先生

お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。運動療法・靴・栄養療法を中心に体の痛みを根本的に治す医療を実践。
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