<福岡・鮨の名店⑥>王道を貫く久留米の名店「鮨 よし田」

おいしいもの好きがすすめる、福岡の鮨の名店をご紹介。西鉄久留米駅から徒歩10分の場所に店を構える「鮨 よし田」は、県内外の鮨好きや職人仲間も足を運ぶ実力店。まろやかな酢めしで握られた絶品の鮨はもちろん、日本酒好きの店主が選んだ地酒も楽しめる名店の魅力をお伝えします。

鮨 よし田

飾るのではなく「磨く味」。王道を貫く久留米の名店

《推薦人》

平野由希子さん(料理研究家)、佐々木ケイさん(ライター)

車海老
噛むほどに甘味が深まる車海老
目立つ看板はなし、暖簾(のれん)もなし。西鉄久留米駅から徒歩10分と、激戦区・博多からやや距離はあるが、県内外の鮨好きや職人仲間も足を運ぶ実力店だ。

「鮨、お店の雰囲気、ご主人のお人柄とも素敵で、ほっとします。おみやげにするいなりも美味」(平野さん)、「奇をてらわない端正なにぎりを楽しめる、居心地のいい大人のための鮨店」(佐々木さん)と、支持も厚い。おまかせは5、6品のつまみに始まり、にぎり鮨10貫という流れ。店主の吉田健司さん自身が大の日本酒好きゆえ、酒肴に合わせた地酒の提案も心得ていて、つい杯がすすむ。小ぶりのにぎりも、まろやかな酢めしが鮨ネタの食感、風味をきわだたせ、一貫ごとに印象に残る。飾るのではなく磨く味は、年月を重ねるほどに深められている。
「鮨屋の華」と力を入れるコハダ
「鮨屋の華」と力を入れるコハダ。ふくよかさを残した締めかげんが絶妙
うま味の余韻が続くねっとりとした食感のマグロ
マグロはねっとりとした食感で、うま味の余韻が長く続く。マグロは豊洲から、ほかは五島、天草など九州産の魚が基本
ストーリーのある日本酒のそろえ
酒販店と地元農家が米栽培から手がけた八女の「可也」など、ストーリーのある日本酒のそろえも楽しい
イクラの小丼
コース序盤で供されるイクラの小丼
吉田健司さん
吉田健司さん。店は’20年で15周年
【Information】
福岡県久留米市六ツ門町20の10
☎ 0942・39・3367
17:00~20:00最終入店
(完全予約制、前日20:30まで) 
㊡月曜、月2 回不定休 コース¥15,000~
カウンター9席
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