足と日本語と英語。

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かわいい足。

5月号の撮影でスペースをお借りしたショップで出会った、ワンちゃんの前足です。「人間の足とは違うなあ」というのは当たり前の感想ですが、日本語では同じ「足」で区別しませんね。

英語の場合は、蹄があるかそれとも爪&肉球タイプかなどで細分可能で、動物の足にはちょっとうるさい。犬や猫などの足は、"paw"(ポー)。この語感、とりわけ前足の見た目にハマっている気がして、昔から勝手に感心していました。

こういう言葉に隠れた区別を探り始めると、言語圏による世界の捉え方の違いがわかっておもしろいもの。たとえばタコやイカの「足」は、英語で"arm"です。イカの場合は短い8本がarmに該当し、2本だけ長いのは"tentacle"というらしい。

より身近な例を挙げますと、英語で"finger"というとき、本来は親指を含みません。親指には"thumb"という特別な名詞が存在しています。とはいえ、これは手だけの話。足の指はfingerといわず、すべてが"toe"で、親指は"big toe"。うーむ、ややこしい。

さて、かわいい足の持ち主に戻りましょう。肝心のお顔はといいますと…、宰相務めも30有余年というくらいの威厳と貫禄が漂う、ミニチュアシュナウザーくんであります。ここでも言葉がしっかり特徴を捉えていまして、"schnauz"はドイツ語で「口髭」なのだそう。「〇×犬」式で表す日本人からすると、「犬要素ないんだ…」というのがちょっとびっくりですね。

ミニチュアシュナウザー、個人的には仙人みたいなまゆ毛もなかなかのものだと思いました。

また会えますように!
(編集B)
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