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6月初めの、ふたつのお別れ。

わさお

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鰺ヶ沢の秋田犬

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4月の終わりに「ずいぶん足が弱ってしまっている」という報道があった、青森県の鰺ヶ沢が誇る国民的愛され犬・わさお。6月8日に息を引き取ったと知り、つい空を見上げてしまいました。お母さんとお嫁さんと志村けんさんのところへ最後に旅立つあたり、実に忠犬らしくて泣かせます。

私が『きくや商店』を訪ねたのは2013年の冬。そんな時期に旅人はおらず、焼きイカを堪能したうえ、わさおを独り占めできました。しかしながら寒いのと眠そうなのとで、緩んだ表情を得るには至りませんでした。昨秋、五能線のキハ40の見納めに出かける予定だったのですが、お天気を高望みして先延ばしにしたことが悔やまれます。

スヰートポーヅはスイートポーズ

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スヰートポーヅが閉店

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少ない漬物

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大皿定食

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そして、悲しみはもうひとつ。
正確な日付は記憶していませんが、4月ごろから休業していた東京・神保町の餃子の名店『スヰートポーヅ』。こちらはおそらく本日6/10付だと思います、貼り紙が"閉店のお知らせ"に変わっていました。これにはちょっと泣けてしまいました。

『スヰートポーヅ』で個人的にツボだったのは、近年やや目減りした感じがなくもなく、「いったいどんな腕利きの職人が盛っているのか?」と不思議だった、微量かつ平らかなお漬物(写真3枚目と4枚目の量を比べてください)。乳酸発酵系の白菜漬けのみじん切りです。次点が、わかめ控えめの赤だしと餃子のマリアージュ。大皿餃子16個を食べ切った後に吸う最後の一口には、食後のエスプレッソ的効果があったように思います。

いいえ、まだまだ。目を閉じれば、他にもたくさんの思い出が甦ります。

いつもお盆からはみ出していた、定食のお皿!
筒切りにした碍子のような、気取らない湯呑!
細い鉄パイプの脚が支える、卓と椅子!
そして相席にならない唯一の、特等席!

もはや卒業式のコール&レスポンス風に叫びたい気分です。※もちろんすべて褒めてます。
いつも開いていたので気にしたことのなかったドアの引手も、純・昭和の業務用スタイル。

そのすべてが懐かしく、愛おしい。保存状態抜群の様式美だったことは間違いありません。

幸いにして味の印象は心に刻まれていますが、あの閉じていない餃子が消えてしまった喪失感と、わが心のアイドル犬の訃報のダブルパンチは……、あまりにも堪えます。
(編集B)

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