同じ窯の伊万里で呑む。

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自分と同じ顔をした人が、世界に3人はいるそうです。

数年前、三越前駅の地下道に飾ってあった小学生の絵の入賞作を通して、"東京メトロの運転士をしているもうひとりの私"の存在を教えられました。ドッペルゲンガーの邂逅によって安全運行に支障をきたさぬよう、それ以来、メトロの先頭車両に乗るのは控えています。

さて、ぽろぽろと伊万里を買っていますと、たまに、まったく同じ窯のものとの出会いがあります。写真1枚目の覗き猪口のように、器形が固まってプロダクトっぽさが出てくる江戸後期のものならさほど珍しくありませんが、絵付けのゆるい古い手、しかも発掘品ではちょっとびっくり(※先約があり、購入はできず)。写真2枚目以降、「生き別れたなずな姉弟、涙の再会」の体でご覧ください。肌が白くてやや大きい手前がお姉さんです。

2枚目では立ち会いの燭台を挟んで互いにまだもじもじ中。3枚目では二人で話し始めて徐々に和み、4枚目でいよいよ一献……。真ん中に向かって凹んだ生揚げは、双方の女房たちが肩を寄せ合ってうれし泣き、というところでしょうか。

世に「なずな文」と呼ばれる器は多くありますが、振るとさらさらと音がしそうな、なずなの繊細さをたたえるものは案外少ないようです。今回、目に触れたのも多生の縁。できればまた会えますように。そんな時を経た物との縁を楽しめるのも、骨董の魅力のひとつだと思います。
(編集B)

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