新たな年は、ロバのプラテーロのカレンダーと。

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12月1日に発売となりました『エクラ』2021年1月号。今回も特別付録として恒例の山本容子さんの銅版画カレンダーがついています!

今回のテーマは、スペインのノーベル賞詩人フアン・ラモン・ヒメネスの散文詩、『プラテーロとわたし』。心を病んだ詩人が、故郷でロバと過ごす日々の中で癒されてゆく過程を綴った詩には、生きとし生けるものへの優しいまなざしがあふれています。

130を超える詩のうち、山本さんが銅版画を制作したのは28篇です。これは、イタリアのマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコが、詩の朗読とギターのために作った曲集に沿ったもの。曲集はメゾソプラノ歌手の波多野睦美さんとギタリストの大萩康司さんによって全曲日本語で録音され、キングインターナショナルより素敵なCDが発売中。

そして、波多野さんが音楽に合わせるために自ら手がけた訳詩と山本さんのキャンバス刷りの銅版画28作が収められているのが、『詩画集 プラテーロとわたし』(理論社刊)です。

今回のカレンダーはこちらの本から14点を掲載しました。カレンダーと3点セットにして、絵と詩を眺めながら耳からも聴くと、とても穏やかな気持ちになれますよ。

「ウイルス問題でまだまだ不安な日々は続きそうですが、このカレンダーがふとした安らぎのきっかけになってくれれば」と山本容子さん。大地の色にも太陽の色に通じる、この明るくあたたかなオレンジの銅版画の世界を、ぜひご自宅にお迎えください。

個人的に興味深かった詩は、4月と8月に登場する「春」と「道端の花」。一即一切、一切即一の自在な視点が日本的で、ちょっと華厳経を思い出しました。
(編集B)

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