実はあなたも「自分は正しい」症候群になっている?自分の行動をチェック!【増えてます「自分は正しい」症候群】

「自分は正しい」症候群の実例を読んで「私、やっている側かも!?」と心配になった人もいるのでは? 10の設問をチェックして、項目に対するYESが多ければ多いほど、その可能性はアップ。いざ、自己診断!

教えてくださった先生

精神科医 片田珠美さん

精神科医 片田珠美さん

大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学博士課程修了。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)や『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(大和書房)など著書多数。
「50歳前後は、夫の定年や収入の減少、子供の将来、老後など、不安や怒りをためやすい年代。過去の体験に基づいた価値観に縛られている人も少なくないので、該当者がいても不思議ではありません」と、片田さんも指摘。チェック項目に対するYESが多ければ多いほど、その可能性はアップ。「大事なのは、自分とは違う考えの人がいるのだと認識すること。自分の価値観に固執しすぎると、まわりから孤立し、“寂しい人”になってしまいますよ」。

自分の言動もチェックしてみましょう!

【Check1】常識・マナーに厳しい

【Check1】常識・マナーに厳しい

「常識やマナーにうるさい人は、『自分は絶対正しい』と主張する傾向にあります。けれど、地域や文化が変われば常識やマナーも変わるように、誰もが同じ認識でいるわけではありません。それを肝に銘じて」(片田さん)

【Check2】すぐに理想を語りたくなる

「理想を語ること自体はすばらしいのですが、いきすぎると、それが“唯一の正解”と思い込み、ほかの意見をシャットアウトする危険性が。人それぞれ別の理想をもっているのだと心得て、他人の言葉に耳を傾けるように」

【Check3】流行に敏感でいたい

【Check3】流行に敏感でいたい
流行に敏感であることを、ひけらかしているなら要注意。優越感に浸りたいという気持ちが支配欲につながり、他人に“上から目線”で自分の価値観を押しつけているかも。「一度周囲の反応を観察することをおすすめします」。

【Check4】自分の好みを人にすすめたくなる

人に何かをすすめる裏には、「自分はすでに体験した」「いい情報を知っている」という自己アピールが潜んでいる場合も。「親切心からやっているのかもしれませんが、相手がそれを望んでいるかどうか、冷静になって判断を」。

【Check5】昔からリーダー役を任されがち

「リーダーを任される人は、まじめで正義感が強いタイプが多いためか、『~すべき』という発想になりがち。まわりを動かしてきた経験から、気づかないうちに支配欲求が強くなっている可能性もあるので、注意が必要です」

【Check6】何事にも潔癖症ぎみ

【Check6】何事にも潔癖症ぎみ
このタイプは完璧主義者になりやすく、思考がAll or Nothingになる危険性がある。「その清潔さや正しさを周囲にも求めてしまうと、この症候群の該当者に。全員がそうなるとはいいませんが、その傾向があることは覚えておいて」。

【Check7】確固たる成功体験をもっている

「このやり方でうまくいった」という成功体験をもっている人も、それを正解だと信じ込み、他人に押しつけるケースが多々。「症候群に陥らないためにも、『その人にはほかのやり方がいいのかも』という気持ちを忘れずに」。

【Check8】他人の学歴が気になる

【Check8】他人の学歴が気になる
「学歴にこだわるのは現状に満足していない証拠。過去の栄光によって自分の価値を高めようとしているのです。反対に、学歴を声高に否定する人も要注意。学歴がないことにコンプレックスがあり、それを隠そうとする否認型かも」

【Check9】親との関係がうまくいっていない

【Check9】親との関係がうまくいっていない
親との関係悪化の原因にもよるものの、親の価値観を押しつけられてきた人は、ほかの価値観を認めようとしなくなる傾向が。「一方で、親の欲望を満たすことを日常的にしてきたせいで、被害者になりやすいともいえます」。

【Check10】「●●なんて信じられない!」が口グセ

「人の価値観は言葉に現れるもの。これが口グセということは、自分は正しいと思い込み、周囲に意見を押しつけている可能性が高いですね。そうやって他人を非難することで、自分はきちんとしているとアピールしている面もあります」
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