定年後も働ける仕事を!“副業”という新たな選択肢を選んだアラフィー女性のお仕事拝見

人生100年時代、折り返し地点にいる今。今後の働き方について考え始めたアラフィー女性も多いはず。今回は、定年後を見据え“副業”という選択肢を視野に入れコーチングの資格を取得した藤井聡子さんにお話を聞きました。

藤井聡子さん(52歳)のお仕事は「外資系金融の会社員、キッズコーチ」

定年後を見据えた“副業”という新たな選択肢

定年後を見据えた副業という新たな選択肢

※写真は、取材時のみマスクをはずして撮影しています。

【お仕事の履歴書】

ʼ89年(20歳) 短大卒業後、大手証券会社に入社

ʼ99年(30歳) 退職し渡米。インターンシップコースで1年間学び、その後一般課程に編入。資産運用会社にも勤務

ʼ02年(33歳) 帰国し、現在勤める外資系投資信託運用会社に入社

ʼ07年(38歳) 通信制を利用し、四年制大学商学部学位を取得

ʼ12年(43歳) 妊娠5カ月で入学した通信メインのオーストラリアの大学で、3年8カ月かけてMBAを取得。

ʼ17年(48歳) コーチングを学び資格取得

ʼ19年(50歳) 副業としてキッズコーチングを会社に申請。知人を中心に活動をスタート

働くことと学ぶことは人生を豊かにする両輪

藤井聡子さんが、週末を中心に、子供の自主性を育むための「キッズコーチング」を始めたのは2年前のこと。
「現在勤めている会社の定年は60歳。あと8年で退職ですが、できれば死ぬまで働き続けたい。そう考えると、今のうちに、退職後もできる仕事の準備をしておいたほうがいいかなと思って。ちょうど’19年3月に会社が副業OKになったので、申請をしました。ただ娘がまだ小学生なので、今は彼女との時間が最優先。本格的に行うのはもう少し先になりそうですけど」


もっとも、藤井さんがコーチングを学ぼうと思ったのは、本業に生かすため。会社でセミナー講師も務めており、「役立つかもと考えて」のことだった。それが期待以上におもしろく、興味があった子供向けコーチングの資格までとってしまったのだという。
「勉強は、出勤前や昼休みなどに、オンラインも活用しながら行いました。この年齢なので、記憶力はもちろん錆びついています。でも、単語ひとつでも覚えられれば、昨日より自分が成長していると感じられてすごくうれしい。忙しくはありますが、すき間時間を上手に利用するのも楽しくて。家族には、『ママは止まったら死んでしまうマグロだね』といわれていますが(笑)」


働きながら、自身の成長のために学び続ける。そのベースになっているのが、アメリカ留学での体験。日中働き、夜間学校で学ぶ人は珍しくなく、なかには50代や60代の人たちも。

「今の私にとって、学ぶことと働くことは人生の両輪になっています。それに働くこと自体も学びですよね。本業と副業、どちらからも学ぶことはたくさんありますし、一方で得た知識や体験が、もう一方に役立っています」


実は、副業のコーチングの対象を子供にしたのにも、本業での経験が関係しているのだとか。

「セミナーでは若い人と接することも多いんですが、彼らの自己肯定感が低いのが気になって。子供のころに自己肯定感を育む経験があれば、もっと自信をもって行動できるんじゃないかと思ったんです」


藤井さんにとって、学びと仕事はリングのようにつながりながら、人生を豊かにしてくれるものなのだろう。

「今は、本業と副業、どちらもできるかぎり続けていきたいと思っています」

コーチングのテキストには、付箋がいくつもはりつけられ、書き込みも多数。

コーチングのテキストには、付箋がいくつもはりつけられ、書き込みも多数。

’18年に取得の「JADP認定チャイ ルドコーチングアドバイザー®」証書

’18年に取得の「JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー®」証書

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